子どもの花粉症の症状はどんな感じ?検査や治療法と家庭での対策とは
アレルギーや花粉症の検査方法
アレルギーの検査方法には「血液検査」「皮膚検査」「負荷検査」の3種類がありますが、花粉症は血液検査になります。さまざまな種類の花粉や食物に対するアレルギーを同時に調べることができるのがメリットです。
ただし、血液の採取は痛みやリスクがともないます。費用のわりには診察の参考程度にしかならないなど得られるメリットが少ないため、「必要ない検査はしない」という医師も多いようです。
また、花粉症かどうかは問診で判断できるので、血液検査にこだわる必要はありませんよ。
子どもの花粉症の治療は症状にあわせて
対症療法では症状に合わせて治療を行うことが重要となります。鼻詰まりがひどいときは鼻粘膜の腫れや炎症を抑える成分を含んだ薬、目の症状がひどいときは目のかゆみや炎症を抑える薬がメインになるでしょう。
また、アレルギー症状全般を抑える抗ヒスタミン薬や、眠気などが起きにくい「第2世代の抗ヒスタミン薬」も使用されます。
子どもの花粉症は大人に比べて軽く期間も短くてすむことが多いため、病院で治療を受ける必要がないこともありますが、症状がひどいときや症状が長びくときは治療を受けてください。
家庭でできる子どもの花粉症対策方法は?
外から帰ったら家に入る前に花粉を払おう
例えば、部屋を適度に加湿することで花粉を湿らせると、花粉が下に落ちて空気中を漂いません。また、こまめに拭き掃除を行って花粉を除去する方法も有効です。
しかし、いくら加湿や花粉の除去を行っても、毎日大量の花粉が家のなかに持ち込まれてしまうと効果が半減します。外から帰ったら家に入る前に花粉を払い落とし、屋内に花粉を持ち込まないようにしましょう。
また、綿・麻・シルクなどの静電気が起きにくい服は花粉が付着しにくいのでおすすめです。外に布団や洗濯物を干すのは避けると、花粉の侵入を防ぐことができますよ。
花粉対策グッズで体内への侵入を防ごう
花粉対策グッズの定番といえば、マスクとメガネです。できるだけ顔にフィットして隙間がないものを選んでくださいね。
また、鼻の周りに塗って花粉の侵入をガードするクリームや、衣類にスプレーして花粉を付着しづらくする花粉防止スプレーもおすすめです。鼻の下にワセリンを塗っても花粉防止効果がありますよ。
さらに、花粉が侵入する場所というと目・鼻・口というイメージがありますが、肌からも吸収されるといわれています。ワセリンなどを使って保湿ケアを行い、肌からの侵入も防ぐとよいでしょう。
食生活や体質改善で免疫力をUPしよう
実は、免疫の働きによって作られる抗体にはさまざまな種類があります。そのなかでアレルギーの症状を引き起こすのは「IgE」という抗体のみで、ほかの抗体はアレルギー反応には関与しません。
「免疫力が下がる」というのは抗体の量が減った状態だけではなく、分泌バランスが乱れた状態も指します。つまり、「免疫力を上げる」というのは、抗体のバランスを整えてIgE抗体の過剰分泌を抑制するという意味ですね。
「規則正しい生活をする」「発酵食品や乳酸菌を摂取する」「糖分や油分を控えめにする」など、食習慣や体質を改善して免疫力をUPしましょう。
花粉症による目のかゆみにおすすめな目薬
かゆみを抑える「アルガード こどもクリア」
低刺激性の目薬なので、花粉やハウスダスト、紫外線などの刺激でダメージを受けた目に優しいさし心地になっています。無香料・無着色にくわえ、パラベンなどの防腐剤も無添加なので安心ですね。
また、さまざまな角度でもスムーズに点眼できる「フリーアングルノズル」や、子どもでも開け閉めしやすい「ワンタッチ式スクリューキャップ」採用で、子どもが自分で目薬をさしやすくなっています。
使用開始時期は明記されていませんが、子どもが目薬のさし心地などについて意思表示できる年齢になってからがおすすめです。
4カ月の乳児から使える「こどもソフト」
酸性やアルカリ性をしめす「pH(ペーハー)値」が涙と近い値になっているため、目にしみないさし心地になっています。目のかゆみを抑える成分や傷ついた目の修復をサポートする成分を含んでいますので、花粉症対策におすすめです。
水泳のあとの眼病予防や疲れ目にも有効ですので、花粉症の季節だけではなく夏や冬にも使用できますよ。
また、「こどもソフト」は子ども向けアニメのソフトケースがついていることがあります。お気に入りのソフトケースがあれば子どもがすぐ目薬をなくしてしまうのを防ぐことができるかもしれません。
しみない「スマイル アルフレッシュキッズ」
また、涙に近いpH値になっているため、目にしみないソフトなさし心地も魅力です。花粉症対策だけではなく、目の充血、疲れ目、眼病予防などにも効果があるため、1年中使うことができます。
防腐剤を使用しておらず、成分も生薬由来ですので安心感があるのも魅力です。ただし、容器の先やキャップに黄色い結晶が付着することがあるほか、液が服につくと色がつくことがあるのはデメリットといえます。
使用開始時期の目安は花粉症が増える4歳以上からです。