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子どもの花粉症の症状はどんな感じ?検査や治療法と家庭での対策とは

子どもの花粉症の症状はどんな感じ?検査や治療法と家庭での対策とは

過ごしやすい気候で快適なはずの春や秋も、花粉症の人にとっては憂うつな季節です。花粉の季節に子どもが鼻をグズグズいわせていると、不安になるママもいるのではないでしょうか。今回は子どもの花粉症の症状や検査方法、花粉症の治療法と家庭での対策を紹介します。

子どもの花粉症の原因と見分け方について

子どもの花粉症の原因

花粉症は、簡単にいうと「花粉アレルギー」のことです。

人間は体のなかに異物が侵入したとき、それを排除するために「抗体」を作るという免疫システムを持っています。細菌やウイルスが侵入しても免疫が正常に働いていると、抗体が作られて病気などが発生しません。

しかし、免疫が過剰に働くと体に害のない花粉に反応して抗体が作られてしまいます。花粉症特有の症状は、抗体が異物と結合したときに分泌される「ヒスタミン」という物質が原因です。

抗体のできやすさには個人差があるため、同じ環境で生活していても花粉症になる人とならない人がいます。食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などと同様に、両親が花粉症などのアレルギー体質だと子どもも花粉症になりやすいと言われています。

子どもが花粉症か風邪を見分けるポイントは

子どもは大人に比べて鼻水が出やすく、鼻詰まりをよく起こしやすいという特徴があります。さらに、風邪なども引きやすいため、鼻水や鼻詰まりが花粉症によるものかどうか見分けにくいかもしれません。

子どもの花粉症は以下のような特徴があります。

1.目や鼻が赤くなっていたり、こすったりしている
2.鼻で呼吸ができず、口で呼吸をしている
3.屋内では症状が少ないが、屋外に出ると悪化する
4.鼻水に血が混ざる

アトピー性皮膚炎や気管支喘息といったアレルギー性疾患があると花粉症を発症しやすいようです。また、鼻詰まりが原因で中耳炎を起こすことがあるので注意する必要があります。

「花粉症かも」と感じたら病院を受診してください。

いくつから花粉症になる?

生まれたばかりの赤ちゃんは、花粉を吸っても花粉症にならないといわれています。これは、赤ちゃんの免疫機能は弱いため、花粉症の原因である「免疫の過剰反応」自体が起きにくいということからです。

そのため、子どもが花粉症を発症するのは免疫機能が発達してからということになります。しかし、免疫機能には個人差があり、花粉に対する感受性も人それぞれのため、明確に「いくつから」ということはできません。

一般的に、子どもが花粉症を発症するのは3~4歳頃が多いといわれていますが、近年は1~2歳で発症する子どもも増えているようです。

「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、5~9歳の子どものおよそ14%が花粉症であると報告されています。

大人と子どもの花粉症の症状の違いとは

子どもは鼻詰まりが多い傾向にある

花粉症の症状というと「鼻水が流れて止まらない」「くしゃみが止まらない」というイメージがありますが、子どもの花粉症では鼻水やくしゃみの症状はあまり出ないといわれています。

一方、子どもの花粉症では鼻詰まりが多い傾向にあり、鼻呼吸ができずに口呼吸になりがちです。鼻をすする様子がなくても、口を開けて呼吸しているときは花粉症を疑うとよいでしょう。

子どもは大人に比べて鼻の粘膜が敏感なため、鼻の中が腫れやすいそうです。さらに、鼻の穴が小さく、骨格的にも鼻の奥が狭いため、粘膜が腫れるとすぐに鼻が詰まってしまうといわれています。

また、鼻が詰まって口呼吸になると、話したり食事を飲みこんだりするのが難しくなることがあるようです。

子どもは鼻水が大人よりも粘っこい

大人の花粉症では水っぽい鼻水が流れ出ることが多いのですが、子どもの花粉症ではネバネバとした鼻水が鼻の奥に詰まる傾向にあります。

一般的に、粘りのある鼻水が出るのは風邪をひいたときなど、鼻の奥に細菌やウイルスが繁殖したときです。花粉症の鼻水はアレルギーが原因ですので粘りのないサラサラした鼻水が出ます。

しかし、子どもは鼻の粘膜が腫れやすいため鼻水が流れ出しにくく、鼻の奥にある「副鼻腔」に鼻水が貯まりがちです。副鼻腔内に貯まった鼻水に細菌が増殖すると、副鼻腔炎と同じ状態になって粘りのあるどろどろとした鼻水になります。

鼻をかむのが苦手な子どもは、副鼻腔の炎症が重症化しやすいため注意が必要です。鼻の奥や頭に痛みを感じたりするため、機嫌が悪くなる子どももいます。

子どもは目の症状が高い率で現れる

厚生労働省の調査によると、花粉症に悩んでいる人のおよそ80%が目の症状に悩まされていることがわかっています。なかでも、「目のかゆみ」を感じる人は多く、くしゃみや鼻水と並ぶ花粉症の代表的な症状といえるでしょう。

子どもの花粉症でも目の症状は高い率で現れます。「目のかゆみ」だけではなく、「目の周りが赤くなる」「目が充血する」といった症状も多いようです。

目の周りをこすると、まぶたや目の周囲の皮膚が荒れ、かゆみがさらに強くなります。子どもの皮膚は薄く傷つきやすいため、とくに注意が必要です。

また、目をこすることで目の表面や結膜に傷がつくと、細菌やウイルスに感染して結膜炎や視力低下を招くこともあります。

子どもが花粉症になった場合の検査と治療法

子どもの花粉症は何科を受診するの?

花粉症は免疫の過剰反応によって起こる症状ですので根本的な治療ができないため、強く出ている症状を薬で抑える「対症療法」が基本です。

大人の場合は花粉症は耳鼻科や耳鼻咽喉科に行く人が多くて、目の症状が強く出ている人は眼科に行くこと人が多くいます。子どもの場合も大人と同じように鼻の症状が強いときは耳鼻科や耳鼻咽喉科、目の症状が強いときは眼科を受診してもよいでしょう。

ただし、耳鼻科や眼科の医師は子どもを診ることに慣れていないこともあります。どこを受診すればよいかわからないというときは、子どもの専門医である小児科がおすすめです。

何科を受診しても薬の処方が中心になります。受けられる治療内容に大きな違いがないのであれば、普段かかっている小児科がよいかもしれませんね。
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