お昼寝前後にぐずる子への対処法!上手なお昼寝のコツと起こし方とは
子どもがお昼寝をするときに寝ぐずりをしたり、お昼寝から起きるときにぐずったりすることは多々ありますが、どうしてなのでしょうか。そこで今回は、子どもがお昼寝前後にぐずってしまう原因、また寝ぐずりしないようにするコツや、起きぐずりをすることなく起こすポイントなどについてご紹介します。
子どもがお昼寝前後にぐずる理由とは
うまく眠りにつくことができないから
あくびをする、目をこする、ぐずるなどの様子が見られるときには、すでに疲れがたまっているサインです。疲れると赤ちゃんの体内ではストレスホルモンが過剰に分泌されるため、興奮して寝つけなくなってしまうのです。
個人差はありますが、生後1カ月ごろは40分、生後半年ごろは2時間〜2時間半、1歳ごろは3時間〜4時間が1回の活動時間の目安です。機嫌のよいうちにベッドに寝かせ、眠りをうながすようにするとよいでしょう。
活動量が少なく体力が余っているとき
「パパが帰宅するのを待っているから」など、家庭によってそれぞれ事情があるかもしれませんが、子どもの生活リズムを調整するためには早寝早起きが大切です。
さらに午前中の活動量を増やすことで、よりスムーズにお昼寝をうながすことが可能になります。体力を温存したままでは疲れず、眠ることができませんよね。散歩に出かける、体を動かす室内遊びをする、ショッピングカートに乗せずに一緒に買い物をするなど、体をたくさん動かすよう誘導してみましょう。
深い眠りのときに起きてしまったから
しかし、起こすタイミングによっては不機嫌になり、起きぐずりをすることがあるので注意が必要です。これは大人にもいえることですが、深い眠りについているときに起こされると不快になりますよね。
睡眠は、深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りであるレム睡眠の繰り返しです。ぐっすり眠っているノンレム睡眠のときに起こすと起きぐずりをしてしまいます。寝ていても瞬きをしたり、手足を動かしたりしているレム睡眠のときに起こすようにしましょう。
月齢ごとのお昼寝時間と環境づくり
お昼寝の回数や時間は月齢を参考に
・新生児〜生後2カ月
一日の大半を寝て過ごす時期です。2〜3時間ごとに起きて授乳や排泄をします。昼夜の区別はついておらず、睡眠リズムも未熟な状態です。
・生後3〜5カ月
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが短く目覚めやすいものの、次第に体内時計が整っていく時期です。午前中に1時間、午後に2〜3時間、夕方に1時間程度のお昼寝をします。
・生後6〜8カ月
生後半年を過ぎたころから午前中に1時間、午後に2時間程度のお昼寝をするようになります。
・生後9〜12カ月以降
午前中に30分程度、午後に2時間程度のお昼寝。成長に合わせ午前中のお昼寝をやめる子も出てきます。
夕方以降のお昼寝は夜の睡眠に影響する
とはいえ、子どもが寝たいだけお昼寝をさせてよいというわけではありません。その日の活動量や疲れ具合、月齢などを考慮した上で、お昼寝の回数や時間を調整し、生活リズムが崩れないよう工夫することが大切です。
とくに新生児期を過ぎたら、午後5時以降のお昼寝を避けるようにしましょう。夕方以降まで寝ていると夜の睡眠に影響が出てしまい、寝つきが悪くなってしまいます。夕方前にお昼寝から目覚められるよう、うまく調整してみてくださいね。
部屋を暗くするなど寝やすい環境に
しかし実際は前述のとおり、疲れすぎていると興奮してうまく寝つくことができませんし、ようやく寝たとしても短時間で起きてしまいがちです。
眠りにつくのが苦手な赤ちゃんには、お昼寝しやすい環境作りが必要です。以下の手順を参考に、寝る前のルーティーンを整えてくださいね。
1、たっぷり体を動かしたあと、毎日同じ時間に、同じ流れで布団に入るようにします。
2、カーテンを閉めて部屋を薄暗くし、テレビやスマホも見せないようにしましょう。
3、絵本を読む、オルゴールを流すなどの習慣を作り、条件反射で眠くなるよう工夫します。