初産は何時間くらいかかるもの?出産までの流れを知って備えよう
一般的に初産のママは経産婦さんよりもお産に時間がかかると聞きますよね。これから出産を控えているママは、具体的にどのくらい時間がかかるのか、どのような流れで出産するのか、未知のことばかりで不安に感じるかもしれません。そこで今回は、出産までの流れや時間、事前準備のポイントなどをご紹介します。
初産でも出産までの時間は人それぞれ!
初産婦と経産婦の平均分娩時間の違い
分娩にかかる時間の目安としては、初産の場合が12~15時間程度、経産婦の場合が5~8時間程度となっています。このうち、子宮口が開くまでにかかる時間は、初産の場合10~12時間と長くなるので、過ごし方や家族のサポートが大切な時間といえますね。
もちろん、初産でも1時間程度で出産する人もいれば、経産婦でも10時間以上かかるという人もいるので、一般的な平均分娩所要時間はあくまで参考程度にとどめておきましょう。
スピード出産の定義や要因について
スピード出産には明確な定義はありませんが、一般的には陣痛が始まってから短時間で産まれた場合や、 病院に着いてからすぐ産まれたケース、分娩台に上がってからすぐ産まれたケースなどをいうようです。
この要因の一つには経産婦ということが挙げられます。しかし、初産でもスピード出産になることもあるので、いざというときに慌てないようにしておきたいですね。ママの年齢が若かったり、子宮頸管が短い、もしくは子宮頸管無力症と診断されていたりすることもスピード出産の要因となるでしょう。
難産の定義や要因、医療行為について
難産になる要因として多いのが微弱陣痛です。陣痛の間隔が縮まらずお産が進まないので、何らかの措置を取ることもあるでしょう。また、妊婦さんの肥満や痩せすぎなど、ママの体型によっては赤ちゃんが産道を通りにくいこともあるようです。
難産の場合には医療の力を借りてお産を進めていきます。微弱陣痛の場合には陣痛促進剤の投与、子宮口が開かない場合には開くための措置が取られるでしょう。また、赤ちゃんの頭が産道で止まってしまった場合には、吸引分娩や鉗子分娩などの医療行為が行われます。
初産婦の破水から出産までの時間と流れ
出産の兆候が現れて子宮口が全開大になる
陣痛の間隔が5~6分になるころには、下腹部や腰に強い痛みを感じるようになります。子宮口は4~7cm開き、赤ちゃんは少しずつ体の向きを変えながら外へ出る準備を始めます。
陣痛の間隔が1~2分になるころは陣痛の強さも長さもピークを迎えるので、一番辛く感じるかもしれませんね。このタイミングで破水することもあります。いきみたくなるのをうまく逃しているうちに子宮口が全開大になるでしょう。
赤ちゃんが誕生する!
このころになると、陣痛の間隔はどんどん短くなり、強い痛みとともにいきみを感じます。ママは助産師さんの合図に合わせて、深呼吸とできるだけ長くいきむことを繰り返しましょう。赤ちゃんは陣痛の力によって回旋しながら押し出され、複雑な形をした骨盤骨の中心の穴を通り抜けてきます。
赤ちゃんの頭が出てきたら、いきむのをやめてゆっくりと呼吸をし、体が出るのを待ちます。こうしてようやく赤ちゃんが誕生するのですね。さい帯を切ってもらったら、ママと赤ちゃんは初めての対面となります。
赤ちゃん誕生後に胎盤が娩出される
このときは、医師や助産師さんの指示に従って軽くいきみます。ほどなくして胎盤が子宮壁からはがれて出てくるでしょう。胎盤の娩出は「後産」とも呼ばれ、初産・経産婦さんとも、だいたい20〜30分くらいで終えるケースが多いようです。
胎盤や卵膜が出てきたら、それらが子宮内に残っていないか確認します。会陰切開している場合は縫合が行われ、ママは出血の経過を診てもらいながら1~2時間安静にして過ごします。子宮が収縮するため、後陣痛と呼ばれる痛みが起こるでしょう。
初産が安産になるため夫婦で準備できること
夫婦でお産のイメージトレーニング
イメージトレーニングをする際におすすめなのが、バースプランを作成することです。出産の計画や要望を目に見える形で書き出すことで、出産のイメージが明確になり、後悔のない理想の出産に一歩近づくことができるでしょう。
また、夫婦でお産の本を読んだり、身近な人の出産経験談を聞いたりしてイメージを膨らませるのもよいですね。お産の流れがイメージできるとママの不安も減るでしょう。