子どものストレスになる我慢とは?負担にならない伝え方や寄り添い方
しっかりと我慢ができる子どもに育てたいと思いますよね。しかし我慢をすることで、子どもがストレスを抱えていませんか?ここでは、子どものストレスになりにくい我慢の伝え方をご紹介します。また子どもの負担にならない我慢のさせ方、子どもがストレスを感じているときの対処法などもあわせてご覧ください。
我慢は子どものストレスになることがある
なぜ我慢が必要かわからず不満が募る
お友だちを突き飛ばしたり悪口を言ったりすることや、公共の場で他人に迷惑をかけることも注意をして、我慢を覚えさせなくてはいけません。
子どもに我慢させるとき気をつけたいことは、頭ごなしに「我慢しなさい!」と言わず、なぜ我慢すべきなのかをしっかり話してあげることです。
また子どもと何か約束をして、果たせなくなったときなどに子どもが駄々をこねることもありますよね。そんなときは我慢を強いるのは避け、しっかり子どもに謝り、事情を話してあげるとよいですよ。
ママに好かれたくて我慢している
いい子症候群に陥ってしまう原因として、親が過干渉で子どもを思いどおりに指示している場合があります。
また子どもに過度な期待をかけていたり、とくに長子の場合「お兄(姉)ちゃんだから」などと、理不尽な我慢を必要以上に強いたりすることも原因になるようです。
いい子症候群にならないためにも、子どもが思いどおりにならなくても怒らず、子どもの気持ちに共感してあげたり、下の子が寝ているときなどに十分甘えさせてあげたりすることが大切です。
我慢を伝えられず困っていることも
集団生活や今後の社会生活を円滑におくるには、自分の気持ちを素直に伝えることができる自己表現力が大切です。
自己表現ができないと、お友だちから叩かれたときに「嫌だ」と言えずに辛い思いをしたり、トイレに行きたくても先生に言えずに具合が悪くなったりするなど、心身ともにあまりよくありませんよね。
そういったストレスを抱えないためにも、子どもがある程度おしゃべりができるようになったら、嫌なことや困ったことがあれば自分で気持ちを伝えられるよう、家庭で練習しておくとよいでしょう。
子どもにストレスにならない我慢の伝え方
なぜ我慢が必要なのか子どもに説明を
例えば夕飯の前にお菓子を食べたがる場合、頭ごなしに「だめ!」というのではなく「今、お菓子を食べたらお腹が減らなくなって夕飯食べられなくなるから、だめだよ」など理由を説明するとよいでしょう。
そのとき子どもの主張や言い分にも、しっかり耳を傾けることも大切です。子どもの気持ちを受けとめたうえで我慢しなければならない理由を伝えます。
我慢することは、年齢の低い子どもほど伝わりにくいので、我慢の理由を具体的に説明することが大切です。
ママやパパも我慢するところを見せる
子どもは、親の言動をよく見ていますよね。そして、真似もしたがります。子どもに我慢することを教えるには、まずパパやママが我慢するところを子どもに見せて伝えるとよいかもしれません。
例えばスーパーのお菓子売り場で、子どもがお菓子を買いたいと駄々をこねたときに「お菓子買いたいよね。でもお菓子はお家にあるよ。ママも買いたいけど我慢するね」など、親が我慢する姿を言葉にして伝えてみましょう。
親は子どもにとって一番身近な存在です。親が子どものお手本となる行動を率先して示すことが大切です。
子どもが我慢しやすいようにサポートする
1~2歳ころは、まだ我慢は難しい年齢です。子どもの自己主張が受け入れられないときは「〇〇したいんだね」と子どもの気持ちを代弁してあげることで「ママが分かってくれた」安心感で落ち着くことも多いでしょう。
3歳ころになると言葉の理解力が高まります。例えば公共の場で「大きな声だと迷惑になるから、小さな声で話そうね」など、我慢が必要な理由と、どうするのかを説明しましょう。
4~5歳ころは、相手を思いやり自制して我慢することができるので、我慢できたときに褒めたり認めたりしてあげるとよいですよ。
子どもがストレスを感じていそうなときは?
子どもの話を聞いて気持ちに寄り添う
聞き上手な方は、まず相手の目を見て、しっかり「あなたの話を聞いていますよ」という態度で相手の話を聞きます。また、相手の気持ちに寄り添って話を聞くことができるのも、聞き上手な方の特徴です。
そして話の途中で口を挟んだり急がせたりせずに、相手の話を最後まで聞きます。ママは、このような聞き上手になり子どもの話を聞くことで、子どもはきっと自分の感情を吐きだしてくれることでしょう。
子どもの話を聞くときは、できれば同じ目線の高さで、子どもが「すごく嫌だったの」と言ったら「それは嫌だよね」など、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。