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シングルマザーでも楽しく生きる!子どもと一緒に充実した毎日を

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3組に1組の夫婦が離婚するといわれている現代では、シングルマザーの数が増えています。シングルマザーの生活は大変なことも多いですが、笑顔でがんばるママも多いですね。ここではシングルマザーのための公的支援について知り、体験談を参考にしながらシングルマザーが楽しく生きる方法を見てみます。

目次

日本のシングルマザー率ってどのくらい?

日本の母子家庭は1,000,000人以上

厚生労働省はおおむね5年ごとに「全国ひとり親世帯等調査」を実施しています。ひとり親世帯というのは、母子世帯や父子世帯など一人の親が子どもを養育している世帯のことです。

2016年度の調査結果を見ると、母子世帯数は123.2万世帯です。前回2011年は123.8万世帯でしたので5年前と比べると数は減少しています。しかし、2016年度は熊本地震の影響により熊本県では調査を実施していませんので、正確な数とはいえないかもしれません。

いずれにしても2003年から常に母子世帯数は100万人を超えており、20年前と比べると1.5倍です。2016年の日本の総人口は約1億2693万人ですから、単純に計算するとほぼ100人に1人がシングルマザーということになります。

未婚のシングルマザーが年々上昇中

子どもができても結婚することなくママが一人で子どもを育てる「未婚のシングルマザー」は年々増えています。国勢調査をみると、シングルマザーの中で未婚のシングルマザーが占める割合は、1988年度は3.6%でしたが、2011年度には7.8%になっています。23年間で割合が2倍以上に増えたことになります。

注目したいのは、未婚のシングルマザーとして生きる選択をする若い世代が増えていることです。世界的に見てもこの傾向はあり、「子どもができたら結婚する」「結婚していないのに子どもを産むのはよくない」という考え方がなくなってきていることが分かりますね。

社会全体で選択の自由、多様化が認められるようになり、親子や家庭のありかたも変化してきたといえるのではないでしょうか。

シングルファザーは母子家庭の1/5

厚生労働省が公表した父子世帯数は、2016年度は18.7万世帯、2011年度は22.3万世帯です。数は増えていますが、依然して母子世帯数のほぼ1/5です。離婚する際に母親が子を引き取る傾向があること、未婚のシングルマザーが増加していることがその理由だといえます。

平均年間収入をみると、2016年度は母子世帯で243万円、父子世帯で420万円、2011年度は母子世帯で223万円、父子世帯で380万円です。父子世帯の方が2倍ほど多くの収入を得ています。

母子世帯の母親のうち約4割がパートやアルバイトで生計を立てているのに対し、父子世帯の父親は7割近くが正規の職員や従業員です。このようなことから収入の差が生まれていると考えられます。

シングルマザーがなぜ増えている?

様々な理由で離婚する夫婦が増えた

シングルマザーになった理由で一番多いのが「離婚」です。その代表的な原因は「性格の不一致」「異性問題」「家庭内暴力」「金銭問題」となっています。

ある離婚したママは「家庭内別居状態だったけど離婚する気はなかった。でも、多額の借金が分かり夫を信頼できなくなった」と言います。夫婦間のコミュニケーションがなくなったところに追い打ちをかけるように金銭問題が重なり離婚したというケースです。

「ペチャペチャ音を鳴らしてご飯を食べる」「汚れた服を自分で洗濯機に入れない」など些細とも思える日常の不快な出来事が、積もり積もって夫婦の溝を大きくします。離婚には様々な理由があり、100組いれば100種類の離婚理由があるといえるでしょう。

経済的にパパと同等レベルを稼ぐママも多い

昔はよく聞かれた「結婚退職」という言葉ですが、今は結婚を理由に退職する女性はほとんどいません。産休育休制度が整い広く認知されたことで、産後に元の職場へ戻りやすい環境にもなりました。

子どもを育てながら仕事を続けてキャリアを重ね、パパと同等のレベルの収入を得ているママもいます。なかにはママの方が年収が多いという家庭もありますよね。

ママが経済的に自立していることが、シングルマザーが増えている背景にあります。夫婦によっては「お互いの給料がいくらなのかを知らない」「貯金はそれぞれが自分でしている」ということもあります。「金銭的にパパに頼らなくてもよい」という夫婦関係が、離婚のハードルを下げているのです。

母子家庭に向けた支援制度などが充実

シングルマザーを支援する制度も整ってきています。「児童扶養手当」は足りない生活費を補うために、ママの所得に応じて手当を支給する制度ですし、「ひとり親家庭医療費助成制度」はシングルマザーとその子どもにかかる医療費を助成する制度です。このうようにシングルマザーが生活で必要な様々なサポートを、公的機関が行っているのは心強いですね。

シングルマザーには経済的な支援だけではなく、精神的な支援も必要です。子育ての相談にのってくれたり、シングルマザーの交流会や親子のイベントを開催したりするボランティア団体も各地にできました。

以前と比べてシングルマザーを支援しようという動きが社会にあることも、シングルマザーの不安を和らげています。

増えるシングルマザーの貧困問題!

ひとり親の貧困率は全体の約5割

2016年度の母子世帯の平均収入は243万円ということは前述しました。これを日本の一般的な家庭(18歳未満の子がいる一般家庭)の平均年収673万円と比べてみると、半分以下です。

また貧困の度合いを表す方法として、生活に必要な物を購入できる最低限の収入を表す指標である「貧困線」というものがあります。貧困線以下の収入では一家の生活を支えることが難しいことを意味します。

厚生労働省の国民生活基礎調査では、2016年度の日本におけるひとり親世帯の貧困線は122万円で、この122万円を下回る収入しか得られていない世帯は全体の50.8%となっています。2012年度は54.6%でしたので改善はしているのですが、依然として半数以上が貧困状態なのです。
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