バスタオルの変色はカビが原因?カビの落とし方と予防法を知ろう
バスタオルなどを使っていると、いつの間にか黒い斑点があったり、変色していたり、嫌な臭いがしたりすることがありますね。それを見ると「このタオル、カビが生えているのかも」と急に心配になるのではないでしょうか。そこで、カビの原因や予防法、落とし方などをご紹介します。
カビの生えたバスタオルの特徴と体への影響
バスタオルに黒い斑点がある
ほかにも洗濯槽に放置したり、入浴後に広げずかごに入れたままにしたりすることでカビの発生を促進させることになるでしょう。カビ発生の要素は、気温が0~45℃で湿度が70%以上、垢や皮脂、汗などの栄養素の付着、酸素、これらの条件が揃うことで発生します。
黒い斑点のすべてが黒カビとは限らず、落ちきらなかった汚れの場合もあります。しかし、どちらにしても衛生的でなく健康にも悪いため、きちんと対処するようにしましょう。
全体がピンク色に変色している
しかし、赤やピンクのものを一緒に洗っていないのなら、カビの一種である酵母菌が繁殖してピンクの色素を出している可能性が高いです。これがタオルに広がるとピンク色に染まります。風呂場に発生するピンクのカビも同じものですよ。
赤カビが発生する原因は黒カビと同様、気温、湿度、皮脂などの汚れ、酸素です。酷くなると雑巾のような臭いも出てくるので、不快に感じるでしょう。
黒カビも赤カビも少しでも減らすには、使用後に風通しのよいところで広げて乾くまで干しておくことが大切です。
子どものアレルギーなどの原因になることも
カビは胞子で増えていきますね。そのため、その胞子を吸い込むことで体にアレルギー反応が出てしまうのです。これは、ハウスダストアレルギーと同じ仕組みのようですよ。
またアレルギーだけでなく、感染症にも罹る恐れがあります。傷口からカビが侵入したり、肺へ吸い込んだりすることで肺炎や髄膜炎の原因となるでしょう。ほかにも、腹痛や下痢、水虫の原因にもなります。
これらは、パパやママよりも免疫力や体力が低い子どもに影響が出るでしょう。
カビが生える原因と落とし方をご紹介
洗濯槽の汚れや濡れたまま放置したこと
バスタオルを使用後に広げて干しておくことも大切ですが、それだけでは足りません。せっかく乾いてから洗濯槽に入れたのに、洗い終わって濡れて高湿度の状態で蓋を閉めて放置していれば、カビに生えてくださいと言っているようなものでしょう。
また、表から見えなくても洗濯槽の裏側は黒カビがびっしりということがあります。このカビを放置していると、問題のない衣服やタオルにカビ菌が付着してしまうことになりますよ。それを防ぐためには、定期的(1~2カ月に一度)に洗濯槽を洗浄するようにしましょう。
酸素系や塩素系の漂白剤を使う
色柄物、白物の両方に使えるのが酸素系漂白剤です。約45℃のお湯の中にパッケージに記載の分量の漂白剤を溶かします。高温になり過ぎると、酸素の発生率が高くなりますので気をつけてくださいね。
容器や洗濯槽の液中にタオルを入れて1~2時間ほどつけ置きした後、液ごと洗濯機に入れ完全に濯いだら、干しましょう。
白いタオルなら、塩素系漂白剤も使えますよ。45~50℃のお湯に規定量の漂白剤を入れます。ただし、強力なため酸素系より白くなりますが、タオルが傷みますので気をつけましょう。
このとき使う漂白剤は、液体ではなく洗浄力が高い粉末がおすすめです。
頑固なカビは煮沸して落とそう
1.鍋で水を沸騰させる
2.沸騰したら、弱火にして洗剤と漂白剤を入れて溶かす
3.鍋にバスタオルを入れて5~10分ほど、吹きこぼれないように気をつけながら煮る
4.煮洗いが終わったら取り出し、洗剤が落ちきるまで何度も濯ぐ
5.天日干しにする
この方法は料理で使う鍋にカビが生えたタオルや洗剤を入れるため、抵抗のあるママもいるかもしれません。また、鍋の大きさによってはバスタオルが入らないこともあります。その場合は、煮沸用の鍋を用意するか、断念するかのどちらかになるでしょう。
バスタオルを清潔に保つ方法とは
なるべくこまめに洗濯をする
しかし、どんなに綺麗に洗ってもタオルには色々と付着してしまいます。水気だけでなく、お風呂でかいた汗や皮脂もつくことになるのです。また、少し残っていた石鹸かすやシャンプーなどもあるかもしれません。
そのため、綺麗に見えるタオルにもカビの原因となるものが多くついているのです。放置することは、カビが好む環境を与えているのと同じといえます。
このことからも、使用後なるべく早く洗うことがカビ発生を減らす手段となるでしょう。