赤ちゃんが笑うとどんな影響がある?赤ちゃんの笑いと成長の関係
赤ちゃんの笑顔を見ていると、きついことや辛いことがすべて吹っ飛んでしまいます。なにがあってもこの笑顔を守ってあげようと思いますよね。どうやら、この赤ちゃんの笑顔は、周りの大人だけでなく、赤ちゃん自身にもよい影響がありそうです。赤ちゃんの笑いと成長の関係についてまとめていきます。
赤ちゃんの笑いと成長の関係を知ろう
赤ちゃんが笑ういろいろな理由
これは、赤ちゃんが、周囲とのコミュニケーションをとろうとしている証拠です。赤ちゃんはまだ言葉を話すことができないので「嬉しいよ」「楽しいよ」「もっとやって」という気持ちをうまく伝えることができません。その気持ちを笑顔で表現しているのですね。
また「本能で笑っているのだ」という考え方もあります。赤ちゃんの笑顔を見ていると、周囲の大人は「守ってあげたい」「大切に育ててあげたい」という気持ちが強くなりますよね。赤ちゃんの笑顔は、生きていくための、自己防衛本能なのかもしれません。
変化していく赤ちゃんの笑い
この時期の笑顔は「生理的微笑」「新生児微笑」「生理的微笑反射」などと呼ばれます。心から笑っているわけではなく、神経反射によって顔の筋肉が伸縮していたり、表情を作るための筋肉が発達していくための過程であったりします。
これに対して、3カ月を過ぎる頃になると、周囲の様子に反応して笑う姿が見られるようになります。これは「社会的微笑」や「あやし笑い」などと呼ばれ、感情としての笑いだと考えられます。視力がついてきて、周囲の大人の区別がつくようになり、「嬉しいな」「もっと遊んで欲しいな」という気持ちの表れだと思われます。
赤ちゃんの脳や体の成長
一緒に遊んであげたり、喜ぶことをしてあげたりして、たくさん笑いを引き出してあげましよう。これが気持ちのよい刺激となり、体の神経組織や脳の発達を促してくれますよ。赤ちゃんの笑いは、脳や体の成長にもよいのですね。
赤ちゃんは学ぶことに貪欲だといわれます。周囲の様子や変化を敏感に感じ取って、どんどん成長していきますよ。よりよい刺激を受け続けることによって、集中力や積極性、感情などが育っていきます。
赤ちゃんが笑うと体に起きる影響
赤ちゃんの脳のシナプスが増える
シナプスは「体を動かしているとき」「おしゃべりをしているとき」「寝ているとき」などに増えるのだそうですが、「笑っているとき」にも増えるのだそうです。「寝る子は育つ」「笑う門には福来たる」ということわざがありますが、これらは、子どもの脳の発達について大切なことを伝えていたのかもしれませんね。
笑えば笑うほどシナプスの連結が進み、脳が活性化するということになります。脳が活性化すると、想像力が豊かになり、考える力がつき、判断力が育ちます。やがて、言葉を話す力なども育っていきますよ。
赤ちゃんの免疫力があがる
笑ったり喜んだりすると、免疫システムによい影響を与えるホルモンが大量に分泌され、よくない影響を与えるストレスホルモンの分泌は抑えられるのだそうです。専門家の研究によると、笑いによって、がん細胞を攻撃する細胞も活性化されるのだそうですよ。ただ笑うだけで、こんなに体を強くしてくれるのですね。
赤ちゃんが笑うと周りの大人も嬉しくなりますよね。嬉しくなると、大人にも体によいホルモンが分泌されて、免疫力が上がります。赤ちゃんの笑いは、家庭全員を健康にしてくれるのですね。
ストレス解消や良好な人間関係をはぐくむ
このオキシトシンは、スキンシップをとったときや笑ったとき、気分がよくなったときなどに活性化することが分かっています。だから、赤ちゃんとスキンシップしながら一緒に笑うことで、大量に分泌されるということになりますね。
このオキシトシンは、ストレスを解消する効果があります。ストレスを解消することで、情緒が安定し、イライラすることも少なくなります。
また、他者への信頼感を高める効果もあります。オキシトシンは、良好な人間関係をはぐくむ手助けもしてくれるのですね。