夫婦げんかで警察を呼んでもよい?通報の基準とその後の影響や対処法
夫婦げんかがエスカレートして暴力に発展し、警察を呼ぼうか迷うことがあるかもしれません。警察に通報する基準はあるのでしょうか。また、通報したらどうなるのかも気になりますよね。今回は、夫婦げんかで警察を呼ぶ場合やその後の影響についてご紹介していきます。
夫婦げんかで警察が介入してくれる場合とは
夫婦げんかも被害があれば警察に相談できる
しかし、夫婦げんかでも暴力などの被害がある場合は話が別です。DV防止法という法律ができてからは、被害があれば警察が介入できるようになりました。夫婦であろうとも怪我をさせたり、包丁などの凶器を持って脅したりすることは犯罪になりえます。
被害の訴えがあったときは、警察は適切に対応しなくてはなりません。夫婦げんかへの介入に消極的な警察官もいるかもしれませんが、夫婦げんかでも被害があれば相談をする権利があることを理解しておくことは大切なことですね。
夫婦げんかが子どもに悪影響になる場合
夫婦げんかを見て育つと脳が萎縮する可能性があります。身体的なDVを見た場合は正常な脳の大きさより約3%縮小しているのに対して、罵倒や脅しを聞いた場合は約20%も小さくなるという研究結果もあるほど、言葉の暴力は子どもに大きなダメージを与えるのです。
子どもの脳機能に悪影響がおよぶと、学習意欲の低下、うつ病や摂食障害、統合失調症などの病を引き起こす可能性や、対人関係に影響を及ぼし長期間に渡り苦しむケースもありますよ。
近年は相談数も増えて警察も応じるように
それにともない、警察の相談受理件数も増えています。警察署内の生活安全課ではDV専門の担当者が相談にのってくれます。警察に出向いて相談する勇気が出ない場合は、警察ホットラインに電話で相談することもできますよ。
ママが深刻な身体的被害を受ける可能性があると判断されれば、避難シェルターなどを紹介してくれる場合もあります。被害届を出し法的な手続きを進めることもできますが、まずは相談して適切なアドバイスをもらいましょう。
夫婦げんかで通報するボーダーラインは?
物にあたるなどの物理的な被害があるとき
警察が介入できるのは「実際に被害があった」ときです。これは身体的な被害だけではなく、物理的な被害も指しています。怒りをコントロールできず、壁を殴って穴をあけたり、物にあたるパパもいます。
ママに直接手を出さなくても、ママに向かって物を投げたり、物を使って脅したりするなど、徐々にエスカレートする可能性があります。物にあたるようになったら、早めの通報が必要かもしれませんね。パパが暴れたり物を壊したりしたら、警察へ通報できることを覚えておきましょう。
子どもやママが身体的な被害を受けたとき
1度手をあげてしまうと、繰り返してしまうパパもいます。また、女性のほうが口が達者なので、口では勝てずカッとして暴力に訴えるパターンが多く見られるそうです。
どのような理由でも子どもやママに身体的な被害を与えてはいけません。1度目は注意で済んでも、2度目は傷害罪で逮捕されたケースもあります。
パパが逮捕される可能性を考えると、通報することに抵抗を感じるママもいるでしょう。しかし取り返しのつかないことになる前に、子どもと自分自身を守ることが大切ですよ。
大きなけんかは近所の人が通報する場合も
しかし、叫び声や泣き声が続いたり、大きな物音や物が壊れる音などがしたりしたら警察に通報する勇気を出す人も少なくありません。
警察が来ると近所が騒然となります。夫婦げんかがおおやけになり、気まずい思いをするかもしれません。しかし、ママや子どもを心配して通報してくれた人を怒ったり恨んだりしないようにしましょう。
DVや虐待で悲しい結末を迎えてしまったニュースが珍しくない現代は、大きなけんかで通報される場合もありますよ。