赤ちゃんが「あー」と声を出す理由!応え方を知って不安を解消しよう
生後、数カ月たった赤ちゃんの「あー」という声を聞いたことがありますか。初めて聞いたママは驚いたり、何のための声なのか、どのような反応をすればよいのかと不安を感じたりするかもしれません。赤ちゃんが声を出す理由や、応え方を知ってママの不安を解消しましょう。
赤ちゃんの「あー」の正体は「クーイング」
「クーイング」はおしゃべりの練習
この声を「クーイング」といい、生後3カ月頃の赤ちゃんに現れる特徴があります。赤ちゃんがおしゃべりを始める前の練習をしているそうです。
初めは、赤ちゃんは自分が発する声に驚くことがあるようですが、クーイングを繰り返すことで自分の声を認識します。慣れてくると、大きな声を出してみたり、声の出し方を変えてみたりして、おしゃべりの練習を楽しむようになりますよ。
また、赤ちゃんのご機嫌な時間が増えるそうですよ。ママは赤ちゃんの様子を見守りましょう。
聞ける期間が短い貴重な声
赤ちゃんによって個人差がありますが、クーイングは約1~2カ月間という短い期間だけ、聞くことができる貴重な声です。そのように考えると、赤ちゃんの「あー」という声が、より、いとおしく感じるのではないでしょうか。
赤ちゃんがおしゃべりの練習を始める姿はほほえましいですよ。ぜひ、その様子を見守りながら、赤ちゃんとのコミュニケーションの時間を楽しみましょう。
ママが楽しいと感じる気持ちが、赤ちゃんにも伝わるとよいですね。
クーイングから喃語に変化していく
また、クーイングの延長である喃語にも意味はありません。今後、言葉へとつながる発音の仕方を練習しているそうですよ。
赤ちゃんは「まーまー」「ばばばー」などの喃語を繰り返しながら、発音できる子音の数を増やしたり、赤ちゃんのリズムで声を発したりするようになります。音に意味があると気がついたり、ママが話していることに興味を抱いたりするのもこの時期なので、ママは赤ちゃんのいろいろな表情や変化を楽しみましょう。
赤ちゃんのクーイングにはどう対応する?
悩んだらまずは「オウム返し」でOK
うまく反応することができずに悩んだら、まずは「オウム返し」で応えてみましょう。ママが赤ちゃんの真似をして「あー」とオウム返しをするだけでも、赤ちゃんの気持ちは満たされることが多く、ご機嫌な表情を見せてくれますよ。
赤ちゃんは、自分の声やまわりの音を聞いたり、おしゃべりの練習をしたりして楽しんでいます。なかには、ママが同じように反応してくれると、うれしくてどんどんクーイングを続ける赤ちゃんがいるそうですよ。
慣れてきたら「マザリーズ言葉」で応えよう
マザリーズ言葉の四つの特徴をご紹介します。
1.高いトーンの声
赤ちゃんの関心がママに向き、ママが話す言葉を吸収しようとします。
2.ゆっくり話す
赤ちゃんが言葉を聞き取りやすくなります。
3.抑揚をつける
音楽のような感覚で、言葉の真似をしやすくなります。
4.新しい言葉と組み合わせる
言葉の発見につながり、言葉のレベルを引き上げます。
「オウム返し」に慣れてきたママは、マザリーズ言葉を意識してみましょう。
クーイングが始まったら言葉遣いに注意して
クーイングを始めた赤ちゃんは、自分の声を認識したり、楽しんだりしながら、少しずつまわりから聞こえる声や音へ関心を示すようになります。
赤ちゃんのお世話などで一緒に過ごす時間が多いママの声は、赤ちゃんにとっても興味津々でしょう。ママが赤ちゃんに話しかける言葉や表情を、赤ちゃんはしっかり聞いたり、見たりして楽しんでいますよ。
赤ちゃんに話しかける際、ママは大きな声を避け、優しく穏やかな気持ちでいることを心がけましょう。