新生児の髪の毛が抜ける原因は?髪質の悩みと心配事の対処法
生まれたての赤ちゃんの髪の毛はふわふわしていて毛量も少ないことが多いですね。ただ、髪の毛が抜けたり、しばらくしても毛量が増えなかったりすると心配になってしまいます。新生児の髪質はいつごろから変化してくるのでしょうか。赤ちゃんの髪に関する悩みと心配ごとについてまとめました。
目次
- 新生児の髪の毛は親の遺伝?その特徴とは
- 新生児の髪の毛は体毛と同じ産毛
- 髪質の遺伝は新生児の髪の毛には関係ない
- 新生児の髪の毛が抜ける原因
- 自分で引っぱって抜いてしまう
- 新生児生理的脱毛で6カ月までは抜けやすい
- ねんね期に多い乳児期後頭部脱毛
- 頭にできた脂漏性湿疹で抜けることも
- 髪が少なくても大丈夫!お悩み解決の方法
- 1歳ごろには生えてくるので気長に待とう
- 髪の毛が少ない方がケアは簡単
- お出かけのときは帽子で頭を守ってあげよう
- うちの子髪の毛多すぎ!対処法で解決する
- 髪の毛が多くても将来毛深くはならない
- あせもができやすいのでケアは十分に
- 立ってしまう髪は可愛いヘアピンでアレンジ
- 赤ちゃんの髪の毛の悩みと間違った対処法
- 髪の毛が茶色くてもくせ毛でも心配ない
- 一度剃ると太い直毛になるは間違い
- 成長で変化するので気にするのはやめよう
- まとめ
新生児の髪の毛は親の遺伝?その特徴とは
新生児の髪の毛は体毛と同じ産毛
羊水の中で過ごす赤ちゃんの肌を守るために、肌表面を覆っているのが胎脂です。この胎脂をしっかり絡めて維持するために、赤ちゃんには胎毛と呼ばれる毛がたくさん生えています。
胎毛は出産が近づくことでだんだん薄くなっていきますが、すべてなくなるわけではなく、産毛として残るので新生児は毛深いことが多いのです。さらに、ママが髪の毛だと思っている頭の毛も、実は新生児期にはまだ産毛であることが多く、これがふわふわで細い毛が多い理由です。
新生児のなかにも大人と同じような毛髪がしっかり生えている赤ちゃんもいますが、個人差があることなので、今はまだ頭に産毛が生えている赤ちゃんも心配しなくて大丈夫です。成長するにつれて、大人と同じ毛髪サイクルが確立され、しっかりとした毛髪が生えてくるようになります。
それまでゆっくり待ちましょう。
髪質の遺伝は新生児の髪の毛には関係ない
こうした新生児期の毛髪や産毛の状態は、パパやママからの遺伝よりも、ママの妊娠中の栄養状態やホルモンの影響が多いようです。予定日よりも早く生まれた赤ちゃんは胎毛がそのまま残っている可能性が大きいので、毛深い傾向にあるともいわれています。
ですが、肌を守っている産毛は外からの刺激や環境になれることで徐々に抜け落ちていきますし、髪の毛も成長につれて大人と同じ太い毛髪に変わってきます。兄弟、姉妹でも髪質は大きく違うことがありますし、遺伝による髪質が決まるのはまだまだ先のことです。
髪質や毛深さは思春期ごろまで変化することもありますので、新生児期での髪質はまだ未知数。この先どのように変化するのか楽しみにしましょう。
新生児の髪の毛が抜ける原因
自分で引っぱって抜いてしまう
ママは赤ちゃんがストレスか、病気ではないかと不安になってしまうかもしれませんね。赤ちゃんが髪の毛を引っぱるのは、ただ遊んでいるだけという理由がもっとも多く、手に触れたものをつかむ、引っぱるのは珍しいことではありません。
たまたま手の届く範囲にあったものが髪の毛だっただけなので、ほかのことに興味が出てくれば自然となくなることが多いでしょう。
新生児生理的脱毛で6カ月までは抜けやすい
おでこや背中に生えていた産毛も抜けてくるので、毛深いことを心配していたママも一安心ですね。新しい毛が生えてくるまでには数カ月かかることもあり、生後6カ月ごろから生えてくる子もいれば1歳過ぎてやっとしっかりとした毛が生えてくる子もいます。
ねんね期に多い乳児期後頭部脱毛
それ以外でも、ママが赤ちゃんを抱き上げたり頭の向きを変えたりするなどの、ちょっとした摩擦でも赤ちゃんの柔らかい髪の毛は抜け落ちてしまうことがあります。赤ちゃんの後頭部のちょうど枕が当たる位置に抜け毛が多くなる現象を乳児後頭部脱毛といいます。
新生児期からはじまることもある乳幼児後頭部脱毛は赤ちゃんが成長し、お座りができるようになることやしっかりとした髪が生えてくることでおさまってきます。
頭にできた脂漏性湿疹で抜けることも
頭皮にも広がると過剰に分泌した皮脂がかたまって、かさぶたのように肌を覆ってしまうことがあり、この皮脂が毛穴を塞ぎ湿疹ができることで脱毛が引き起こされます。また、かさぶた状の皮脂を無理やり取ろうとすることでも髪の毛が抜けてしまうことがありますので、気になるときはよくふやかしてから優しく取り除いてくださいね。
髪が少なくても大丈夫!お悩み解決の方法
1歳ごろには生えてくるので気長に待とう
しばらくは髪質も柔らかく細め、伸びるスピードも遅いことがありますが、3歳から4歳ごろになると量や伸びるスピードも安定してきます。なかには3歳ごろになってやっと肩まで髪の毛が伸びた女の子もいます。
それまでは個人差が大きく、生まれてすぐ髪がふさふさになる子もいれば、2歳になってやっと髪が伸びはじめたと感じる子もいます。子どもそれぞれに個性があるように、髪の生え方、成長にも違いがありますので、もう少し見守ってあげましょう。
髪の毛が少ない方がケアは簡単
その点、髪の毛が薄ければシャンプー後もタオルドライだけで乾かすことができますし、頭皮が蒸れないのであせもや湿疹になる心配も少なくなります。女の子だと、髪の毛が少ないとヘアアレンジがしにくいと思われがちですが、赤ちゃん用のピンやヘアゴムは髪の毛が少なくても使えるように工夫されているので、薄毛の方が可愛く決まるアイテムも多くあります。
赤ちゃんの髪の毛が薄い状態は長く続きませんので、この状態をプラスに考え、今できるお世話やヘアアレンジを楽しんでください。
お出かけのときは帽子で頭を守ってあげよう
帽子は防寒にもなりますので、寒い時期にもかかせません。薄毛の子はとくに寒く感じますので、頭を冷やさないように注意したいですね。
髪の毛は頭を衝撃から守る役割も持っています。髪の毛が薄い場合は対策として帽子を被りましょう。
転んだり頭をぶつけたりしても、帽子を被っていることで衝撃を和らげることができますね。おしゃれの意味でも、帽子をうまく取り入れましょう。