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 幼児期の読書がもたらす効果。 読書を好きになってもらうために

幼児期の読書がもたらす効果。 読書を好きになってもらうために

読書好きの子どもにするために必要なこと

本棚を置いて本に触れさせる環境を作る

子どもは興味が移りやすいことが多いので、気が向いたときにすぐ本が手に取れる環境を作るのが大切です。本棚の場所はリビングなど、子どもの居場所がよいでしょう。

そのほかに、トイレや寝室など、いろいろなところに少しずつ本を置くのもおすすめです。なるべく子どもが手に取れる高さがよいですね。

何冊かは表紙がわかるように並べると、絵から興味をもつことがあります。絵本だけでなくママやパパの本も含めて、家に本がたくさんあるのが理想的ですね。

いわれたことより自分から興味を持つことの方が長続きしやすいですよね。忙しい中ですが、親もなるべく本を楽しむ時間を作りつつ、根気よく子どもと本の出会いを見守りましょう。

家族で読書する習慣ができると楽しみの幅が広がりますね。

調べる習慣を身につける

読書習慣を身につけてほしくても、子どもが興味を持たなければ難しいですよね。そこで興味のあるものを調べることから始めるのも一つの方法です。

子どもが、どうして?と聞いてきたらチャンスです。どうしてだろうね?と疑問に寄り添い、図鑑などで調べましょう。

図鑑が手元になければ、ネットで調べてもよいですね。子どもはそのときに分からないと興味を失うことがあるので、できれば早めに調べましょう。

子ども向けのウェブサイトなら文章も読みやすいですし、読めなくても親が読み聞かせ、画像や動画を見て理解を深めれば、さらなる情報を求めて図書館などで図鑑を選びに行くこともできます。そうして調べるのが楽しくなれば、興味の幅も広がり、図鑑を入口にして本に親しむことができます。

図書館に行く習慣を身につける

図書館は、絵本が充実しているところも多いので、子どもの興味に合った本が選びやすく、気軽にたくさんの本を試せますよね。図書館に行くのを習慣にするには、たとえば日曜日の朝は図書館に行き、帰りに公園で遊ぶなど、子どもが好きなことと絡めるのがおすすめです。

本に興味がない子の場合、最初は子どもが図書館に飽きてしまわないように、親が短時間で子どもが好きそうな本を何冊か選んで、その中から1冊でもお気に入りの本ができるのを待つ方法があります。子どもが借りた本を全部読まなくてもかまいません。

好きな本だけ手に取れば十分です。そのうちに、たとえば気に入った1冊の電車の本からほかの電車の本がもっと読みたくなって、自分から図書館に行きたがるようになることも期待できます。

年齢別!本を選ぶときのポイント

2・3歳は日常生活が反映されている絵本を

2~3歳は食事、排泄、着替えなど、身のまわりのことが少しづつできるようになってくる時期です。そのため絵本でも、自分の日常生活が反映されているものに興味を持つ傾向にあります。

さらに、絵本の主人公と自分を重ね合わせ、今までできなかったことも、絵本の主人公の姿を見て、克服できることもあるでしょう。「歯磨きの習慣がなかなか身につかない」「トイレに行きたがらない」「片付けが苦手」など、日常生活で困っていることがあれば、絵本を通して伝えていくのも手ですよ。

また、3歳ごろからは同じような展開が繰り返される絵本もおすすめです。繰り返し絵本は子どもも展開を予想できるので、安心して想像を楽しむことができます。

4歳は短い物語絵本をたくさん読もう

4歳は集中力や想像力が高まり、短い物語を楽しむことができるようになってきます。この時期は短い物語絵本をたくさん読みましょう。

ですが、「どんな絵本を選んでよいのかわからない」というママもいますよね。できれば子どもの反応がよいものを選びたいものですが、初めて手に取る絵本ではその判断が難しいでしょう。ここで選ぶときのポイントが、長年に渡って愛されているかどうかです。

絵本は年間約2,000冊ほど新刊が発行されますが、その多くが初版だけで絶版、休版になっているそうです。それでも10、20年と長年愛されている絵本も数多くあります。ママやパパが子どものころ読んだ絵本や初版から20年を過ぎている絵本は子どもから愛さる絵本といえるでしょう。

5歳は長い童話に挑戦してみよう

5歳は小学校就学を控える年齢です。これくらいの年齢になると、長い童話も毎日少しずつ楽しめるようになります。絵本だけでなく、厚めの本にも挑戦してみましょう。子どもも絵本とは違った本の形に興味を持つかもしれませんよ。

最初は数ページずつ、ママが朗読して本を読み進めてきます。まずは耳で童話の世界を存分に味わえるようにしましょう。本を選ぶときはママも読みやすいものを選ぶとよいですよ。

子どもがある程度文字をすらすら読めるようになったら、ここまでと区切りを決めて、少しづつ読み進められるとよいですね。面白い童話であれば、同じものでも何度も繰り返し読むようになります。このような姿が見られたら、子どもが読書を楽しんでいる証といえるでしょう。

子どもを読書好きにするためのコツとは

幼児期からの読み聞かせで国語力をつける

国語力は読み書きや話す力もありますが、その根本は考える力です。考えるには語彙力が必要になります。楽しいというだけでなく、心が躍る、ほっとするなど、ニュアンスの違いを感じて言葉に表せると、深く幅広い思考に結びつきますよね。

読み聞かせを習慣にすると、言葉のシャワーを浴びて、語彙力はもちろん考える力も身につきます。読み聞かせは小さいころから始められるとよいですね。まだ集中する時間が短い小さな子どもは、寝る前にシンプルで短い文の絵本を、ゆっくりよりも、さっと読むとよいかもしれません。

寝る前でなくても、一日のどこかに読み聞かせを組み込めるとよいですね。本は年齢や好みで、仕かけ絵本、間違い探し、図鑑、紙芝居などいろいろと試してみましょう。

親子で読書する習慣を身につける

子どもは親のいうことは聞かなくてもやることは真似しますよね。いくら子どもに読書をすすめても、親が本に親しんでいなければ、読書を楽しんでいるモデルが身近にいないことになります。

最初から本好きな子どもにモデルは必要ないかもしれませんが、本好きになってほしいと思うなら、親の影響は大きいかもしれません。それに、大人でも読書には多くのメリットがあります。

子どもと同じように想像力や思考力が磨かれ、表現力が豊かになり、自分の生き方を考えるきっかけにもなります。そこまで大ごとではなくても、読書に集中すると、休養するよりも短時間でストレス解消ができるそうです。

単にお手本になるため以上に、親自身にメリットが多い読書を子どもと一緒に楽しみましょう。

よい感想文を読ませてモチベーションUP

小学校低学年が読む本は、5~6歳くらいの子どもでも楽しめるものが多くあります。ストーリー性のある本を読むようになったら、少しお兄さんお姉さんが書いた読書感想文にも触れてみましょう。

よい感想文は、作品の要点を捉え、自分の考えや気持ちを豊かに表現されていることが多いです。それをパパやママが読み聞かせするのは、自分とは違う感じ方や表現のしかたなどの、新しい感性に触れるよい機会です。また、読書だけでなく書くことへの興味にもつながります。

感想文から刺激を受けると、子どもは今までよりも、自分の考えを意識しながら読むようになります。読書感想文コンクール入賞作品は、新聞などにも載ることがありますが、ウェブサイト上からダウンロードできるものもあるようです。

まとめ

子どもに本好きになってほしくても、一番は興味の問題ですよね。子どもが本を好きにならなければ、読書習慣は続きません。

自然に子どもが本好きになるのを待つだけでなく、子どもが好きな本に出会えるため、そして、好きな一冊からほかの本に興味を広げていくために、本が身近になるような、ちょっとした親の種まきが必要かもしれませんね。

そして親子で読書を楽しむことが、読解力や思考力を身につける、無理なくスムーズな入口になりそうですね。何より小さいころ読み聞かせした思い出は、親子の宝物になるのではないでしょうか。
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