ペットボトルで水耕栽培!作り方や始める前に知っておきたいポイント
食べた後に再利用で育てられる三つの植物
発芽する様子が面白い「アボカド」
アボカドは気温15~20度に保てる環境であれば発芽の期待が持てます。アボカドの種は種についた果肉をきれいに洗い落としておきます。種の尖ったほうが上に来るように、爪楊枝を4本中心に向かって斜め下向きにさしましょう。
種の下半分が水に浸かるようにペットボトルにセットします。1カ月ほどで種の皮が割れて根が出てきます。この様子に子どもはびっくりするかもしれませんね。さらに発芽すると、ひょろんと長い芽が出てきますよ。
「豆苗」はあっという間に収穫できる
根元の部分をよく見ると、小さな若芽が見えます。切り取る時にはこの若芽を二つくらい残してください。そして、ペットボトルを横にカットしたものに入れ、豆の部分が水に浸かり切らない程度まで水を与えましょう。緑色に育てるためには、直射日光を避け明るい所に置くとよいですよ。
再生豆苗は1週間ほどで収穫可能です。再生は1~2回くらいが限度です。これ以上はカビが生えやすいので避けましょう。
根付きの「小ねぎ」は再生能力が高い
小ねぎは購入後、根元から5㎝ほどのところをゴムなどで束ね、その上3㎝程の部分で切ります。根の部分をペットボトルに入れ、根の部分が浸るくらい水を入れます。根元より上に水を入れてしまうと根元が腐ってしまうため水の入れすぎには注意しましょう。また、水が少ないため水自体も腐りやすいので、小まめに水替えをするとよいでしょう。成長が早く、毎日観察するのが楽しい野菜でもありますよ。
ねぎ特有の臭いがあるため、気になる方は風通しがよい場所で栽培するとよいかもしれません。
ペットボトルで水耕栽培するときのポイント
藻の発生を防ぐために遮光をしよう
藻は液体肥料に光が差し込むと生えやすくなってしまうので、発生を抑えるためには、遮光することが大切です。遮光シートはアルミホイルや園芸用ビニールシート、100均で売っているアルミシートなどで大丈夫ですよ。
使い方も簡単で、アルミホイルやビニールシートでペットボトルの鉢を全部覆ってしまうだけです。水や液体肥料に光が入らないように注意して覆いましょうね。
藻は光が当たればどんどん濃くなる性質があります。遮光という手を打っておけるなら、早めにやっておくとよいでしょう。
新鮮な水換えで植物もイキイキと
家庭でやる水耕栽培の水は循環したり、流れたりすることはあまりありません。動かない水は汚れやすく、雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。
とくに、水耕栽培を少ない水でやろうと考えている方は、頻繁に水を取り替える必要がありますね。できれば、毎日が理想です。
また、大きなペットボトルの鉢でも、水が濁ってきたり、ペットボトルの鉢がぬめってきたりしたら、水替えのサインです。すぐに水を取り替えましょう。
水質が悪くなると、新鮮な種や元気な植物も育ちませんよ。毎日の水替えの係を決めるなど、家族で協力し合って育てられるとよいですね。
液体肥料が植物の成長を促進
水耕栽培では、肥料のあるなしで植物の成長は格段に違ってきます。水耕栽培で使う肥料は液体肥料が一般的です。
水耕栽培用の液体肥料を売っているところもありますが、普通の野菜用の液体肥料で十分大丈夫ですよ。1本でたくさん使えて、袋の肥料のように場所をとることもないので、ありがたいです。
液体肥料は、必ず水と混ぜて使います。水を替えるタイミングで、肥料を混ぜるとよいですね。肥料が多かったり、少なかったりすると、植物が枯れてしまうこともあります。液体肥料のパッケージに書いてある規定量を守って使用しましょうね。
まとめ
パパやママだけでなく、子どもも植物の成長の様子を、清潔な環境で見ることができます。子どもの小学校の理科の授業の予習ができますよ。
そして、虫が苦手なパパやママには水耕栽培はおすすめです。管理が簡単でも、水、光、肥料には常に気を配る必要がありますよ。我が家でしかできない水耕栽培を楽しんでくださいね。