兄弟に平等に接するのは難しい。接し方のヒントとコツを紹介
同じ我が子であっても、年齢や性格の違う兄弟に平等に接することは難しいと感じているママは少なくないようです。接し方によって親子関係に影響が出ないか心配になることもあるかもしれませんね。そこで今回は、兄弟への接し方のヒントや、兄弟育児をスムーズに進めるコツをご紹介します。
兄弟を育てるときに心がけたいこととは
兄弟を平等に育てることが難しい理由を知る
着替えや食事など、上の子はひとりでできても下の子はまだできないという場合、どうしてもママは下の子に手を貸すことになりますし、上の子には自分でやってもらうようになるでしょう。そのようなときに「弟ばかり可愛がっている」と上の子に言われてしまうとママも困りますよね。
反対に、体の大きい上の子に多くおやつを与えているところを、下の子にずるいと言われることもあるかもしれません。兄弟でも完全に平等に接するのは難しいということを知っておきましょう。
何気ない比較でも子どもは傷ついている
例えば、下の子がまだ赤ちゃんの場合、どうしても抱っこする時間は上の子より長くなりますよね。赤ちゃんを抱っこしているママを見て、自分も抱っこをしてほしいと上の子が言ってきたときに、「お兄ちゃんはあとでね」と待ってもらうこともあるでしょう。
しかし、この何気ない一言でも「ママは弟のほうが好きなんだ」と感じてしまうことがあります。ほかにも容姿や性格など、簡単には変えられない部分を兄弟間で比較するのは控えたほうがよいでしょう。
兄弟それぞれの個性を認めよう
しかし、相性が悪いと感じる子どもに対してネガティブな感情を抱いてしまうのは、ママが子どもの性格を受け入れられていないことが原因かもしれません。ネガティブな感情が言葉や態度で子どもに伝わってしまうことを防ぐためにも、まずは受け入れられない部分を個性として考えてみましょう。
「ママ自身が気にしているだけで、この子はこういう個性を持った子なんだ」と思えるようになると、どの子にも平等に接することができそうですね。
兄弟が不満を抱かないように接するヒント
どちらかに負担が集中しないように配慮する
そのため、「お兄ちゃんなんだから」という言葉を使って上の子を注意したり誘導したりすることは控えたほうが無難です。上の子には「いつも我慢してくれてありがとう」と声をかけ、ママが大切に思っていることを伝えましょう。
また、下の子も生活のペースやおさがりなどで我慢していることを忘れてはなりません。ときどきは下の子のペースに合わせて過ごせる日を作るなど、心の負担の重さも平等を心がけたいですね。
それぞれが得意なことに目を向けよう
苦手な部分や短所は、直してほしいという思いからついつい兄弟間で比べがちですが、一度比べると悪いところばかりが気になってしまいます。これは、子どもの自己肯定感を低める原因となりかねません。
そうならないためにも、ママは意識的に子どもの得意なことに目を向けてみましょう。ママが子どものよい部分を認めて褒めることで、子どもは「自分にはこれがあるから大丈夫!」と自信を持って生きることができます。
ママを独占できる時間を作ろう
子どもに思う存分甘えさせ、ママの愛情を感じてもらうには、ほかの兄弟がいない環境を作ることが大切です。パパにほかの兄弟を外に連れ出してもらったり、ママと子ども二人でお出かけしたりしてもよいでしょう。
ママとの特別な時間を兄弟で平等に作ることで、子どもは「僕はママに愛されているんだ」と感じることができます。ママは子どもに普段の感謝を伝えたり、よい部分を褒めたりして、子どもを思い切り可愛がることを意識したいですね。
兄弟の育児をスムーズにするコツ
けんかが始まってもすぐに干渉しない
子どもたちが怪我をしないようにとママはできるだけ早く止めようとするかもしれませんが、子ども自身の成長を促すためにもすぐには干渉しないほうがよいようです。
ママにとっては何の意味もないように思える兄弟げんかも、上の子にとっては弟が怪我をしないように手加減することを覚えたり、下の子は負けると分かっていても挑み続けるチャレンジ精神を身につけたりと、学ぶこともたくさんあります。エスカレートしそうなときは解決するためのヒントを教え、あとはできるだけ見守りましょう。