就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン

就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン[teniteo]

育児休業中や休業後に退職はあり?ママの現状や退職するときの注意点

育児休業中や休業後に退職はあり?ママの現状や退職するときの注意点

子どもが生まれたなら、育児休業をしっかり取って子育てしたいものですね。でも「職場復帰が迫ってきて育児に専念したいと思ったときに退職はできるのかしら」と悩むママもいることでしょう。育児休業中または休業後に退職する場合の注意点や、退職後の子育てにおける金銭面について見ていきましょう。

育児休業中や休業後に退職するママの実際

育休中や育休後に退職ができるのか

まずは、育児休業を取ったママが、育休中や育休後に退職することは難しいのではないかという点から考えてみましょう。復職するつもりだったママも、育休中や育休後に生じた事情により退職を決意することもあるでしょう。

「平成27年度雇用均等基本調査」では、7.2%の女性が育休終了後に退職しています。このことからもわかるように、育休中や育休後の退職は可能です。

復職することを前提として育休を取得すると、一定の条件が整えば「育児休業給付金」が支給されます。そのため、育休終了直後に退職すると「ずるい」などと陰口を叩かれることもあるようです。

特別な理由などでどうしても退職しなければならないケースもありますが、要はマナーの問題ということですね。

育休中や育休後に退職するママの現状

それでは、実際に退職するママたちの現状を見ていきましょう。妊娠を機に退職するママが多くはありますが「平成27年度仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書」によると、産休・育休後に退職する割合が10%前後に上ります。

確かに育休中や育休後に退職することは可能ですが、本来、育児休業給付金は育休後に復職することを前提に、生活に困らないように支給されるものなのです。育児休業給付金を受給する以上、職場ではママが戻ってきてくれるものと考えています。

体調が悪いなどの特別な理由がない限り、やはり育休後には復職するほうがよいでしょう。ママの後に育休を取ろうと考えている同僚のためにも、一度は復職するのが望ましいですね。

ママが育休中や育休後に退職を決めた理由

体調が悪いという以外でママの退職する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

真っ先に思いつくのが保育園問題です。平成28年には「保育園落ちた日本死ね」が流行語を受賞し、待機児童問題が注目されました。

その後、企業主導型保育事業による保育の受け皿拡大もあり、厚生労働省の取りまとめによると平成30年4月1日現在で待機児童は19,895人と前年比6,186人の減少となりました。ただし、保育園はあっても「職場から遠い」などの理由で、復職したくても退職せざるを得ないケースもあるようです。

そのほかにも「子どもが生まれ家計が大変なので、正規雇用を目指したい」や「思った以上に育児が大変で、仕事との両立が厳しい」なども退職の決め手といえそうですね。

育児休業による退職が金銭面に与える影響

育休期間は退職金に影響するのか

ここからは、育休後に退職する際のお金の問題について見ていきましょう。まずは育休を取ったことによる退職金との関係です。

「退職金で住宅ローンを返す」「老後に備え退職金を残す」など、様々な使い道がある退職金ですが、そもそも退職金制度はすべての企業に義務づけられているものではありません。そのような性格の退職金なので、退職金規定に「育児休業中は退職金算定期間から外す」旨が記載されていれば、その間の退職金は出ないことになります。

しかし、育児休業法にはその第十条に「育児休業を理由として、解雇その他の不利益な取扱いをしてはならない」とあります。過去の育休取得者が、育休中も退職金算定期間に含まれていたとしたら、同様に扱われることになりますね。

育児休業給付金は返金の必要があるか

育休中に退職した場合は、育児休業給付金が復職することを前提とした制度であり、ルール違反であるため返金しなくてはいけないと思っているママも多いのではないでしょうか。

しかし、育休中でもやむを得ず退職した場合には、育児休業給付金に関しては返金する必要はありません。これは、パパが育休を取った場合にも当てはまります。

厚生労働省の「Q&A~育児休業給付~」によると、給付金は退職日を含む支給単位期間の一つ前まで、単位期間の末日が退職日の場合はその期間も支給されるようです。ただし、退職すると支給対象ではなくなるので注意が必要です。

また、会社が設定している産休・育児休暇の特別手当に関しては、返金する旨が就業規則に記載されていれば返金しなくてはなりません。

退職後に失業手当はもらえるのか

育休を取得して退職したとしても、要件を満たしていれば失業保険を受給できます。失業者が再就職をするまでの生活を支援することを目的としているので、育休の有無に左右されないのです。

その要件とは、離職日前の2年以内に被保険者期間が1年以上あり失業していると認められた人になります。倒産や解雇など特別な事由があるときには、離職日前1年以内に6カ月以上被保険者期間があることが要件です。ただし、次の職を探す意思があることが前提なので、ハローワークに求職に行く必要があります。

退職すると、会社から「雇用保険被保険者離職票」が渡されますので、ハローワークで失業手当の手続きをしましょう。すぐに就職活動ができなくても、最大4年まで延長できますよ。

育児休業中などに退職を考えるときの注意点

赤ちゃんの保育園の申請に要注意

保育園は誰でもが入園できるわけではありません。ママが産前産後であったり、傷病中であったり、同居親族の介護を要する場合などを除き、大半のケースは居宅外の就労や、自営業などで居宅内就労している場合に可能となります。

このことからわかるように、育休中に退職すると、特別な事由がない限り保育園を辞退しなければなりません。では、転職する場合はどうなるのでしょうか。

この場合は、住んでいる市区町村によって対応が違います。自治体によっては、育休を取得した職場に復職することが条件です。認可保育園の場合、転職すると勤務条件が同一だとしても保育所入所基準指数が下がります。ただし、認可外保育園なら、転職しても問題はなく、保育園の空きがあれば入園することができますよ。
26 件

関連記事


  • テニ-とテーオ