子どもが泣く理由と対処法!適切な対応で親子のストレスを減らそう
子どもが泣き止まずに困った、泣き止ませるのにクタクタに疲れてしまったなどという経験をお持ちのママやパパは多いのではないでしょうか。子どもにとって泣くことは大切といいますが、なかなか泣き止まないと次第にストレスになってしまうことも…。そんな子どもへの対処法を、子どもが泣く理由と合わせて見ていきます。
年齢別にみる子どもが泣く原因とは
赤ちゃんが泣くのは主に具体的なことが原因
0~1歳前後の赤ちゃんが泣くのには、「お腹が減った」「おむつが気持ち悪い」「眠たいのに上手に眠れない」などの身体的な理由や、「抱っこしてほしい」「寂しい、不安」などの精神的な理由など、具体的な原因がある場合が多いようです。
また、赤ちゃんは自分の伝えたい欲求によってわずかに泣き方を変えているようなので、ぜひ一度ゆっくりと泣き方を観察してみてください。ただ、いつもよりも激しく泣く場合や逆に弱々しく泣くときは体調が悪い場合もあるため、注意が必要です。
赤ちゃんの泣き方の違いを認識することで対処できるスピードも速くなることでしょう。
1~3歳は自我の成長で泣く理由はさまざま
1~2歳になると、大人の言葉を理解できるようになってきます。しかし、まだ話すことが上手でないこの時期は、自分の思いがうまく伝わらなかったり、思いどおりにならないとすぐに泣き出してしまいます。
2~3歳頃は「自分でやりたい!」という気持ちがとても強い時期になり、自分でやりたいけれどうまくいかず泣き出してしまったり、ついついママやパパが手を貸そうものなら子どもの機嫌を損ねて大泣きに繋がってしまったりする場合もあります。
この時期は、子どものやりたいことを理解し、「できた」という気持ちに繋げられるよう見守ることも大切ですね。
4~6歳児なら泣く理由を聞いてみよう
ですが、この頃になるとお話しも上手になり、自分の気持ちをしっかりと伝えられるようになります。泣いているときは「どうしたの?」と聞いてみると、「◯◯ちゃんとケンカした」「仲間外れにされて悲しかった」など、具体的な理由を教えてくれると思います。
5~6歳頃になると泣くことを我慢できるようになり、些細なことでは泣かなくなります。それでも泣いているときには、ぜひゆっくりと耳を傾けてあげてください。泣くことを我慢させすぎないことが大切です。
号泣する子どもに親はどう対処する?
気をそらして気持ちを切り替える
例えば、音楽をかける、外に出て風にあたる、お水を触るなど、体に少し違った感覚がくるとその感覚に集中するあまり、泣いていることを忘れてしまうことがあります。
また、先輩ママやパパの中には、「いないいないばあをする」「鏡を見せる」「普段は触らせられないリモコンや、お財布、携帯など赤ちゃんが興味のある本物を触らせる」などといった方法で気をそらしている方もいるようです。
自分の子どもは何が好きか、いろいろな方法を試してみるのもよいですね。
子どもの気持ちを受け止めて共感する
子どもは、怒りや悲しみ、悔しさ、身体的な痛みや精神的に傷ついた、ときには感動したりうれし泣きなど様々な感情で泣いています。「泣く」ことで感情を処理しているのです。
少しの間でもいいので「嫌だったね」「悲しいね」「痛かったね」などと聞いているだけでも、子どもは自分のことを分ってもらえたと安心し、幸せな気持ちになります。そして気持ちが落ち着くと同時に笑顔が戻ってきます。
外出中や忙しく話を聞いてあげられなかったときは、入浴中や寝る前などに「今日は◯◯だったね」などとフィードバックしてみるのもよいかもしれません。
思い切ってしばらく何もしない
どんなに頑張っても泣き止まないと次第にママやパパも疲れたり、イライラしてしまったりします。そのときのママやパパの不安やイライラが赤ちゃんに伝わりよけいに泣き止まない、といった負のループに陥ってしまう場合もあります。
そんなときは、思い切って何もせずにしばらく様子をみるのもよいでしょう。きっと泣きたい日なんだなと思いきり泣かせてみて、泣き疲れたときに声をかけ抱いてあげると、赤ちゃんは安心し、落ち着きをとりもどしてくれることでしょう。
泣くのは成長に必要、親も大らかに構えて
「泣く」ことは生きていくために必要な感情
誰かが教えたわけでもなく、生まれてすぐから泣くことができるということは、「泣く」という行為が生きていくために、成長の過程に必要な感情だからなのでしょう。
子どもが泣いているときに「泣いたらダメ」と叱ってしまうと、子どもはその感情をうまく処理できずにパニックになってしまったり、感情を上手に表現できなくなってしまったりする場合があります。
あまり泣かない子に対しては、「泣いてもいいんだよ」と伝えてあげることも大切かもしれません。