
赤ちゃんと過ごす初めての秋。注意点を知ってより快適にしよう
夏の暑さがなくなり過ごしやすくなる秋は、花がたくさん咲いて山も色づく風情豊かな季節です。楽しいイベントもたくさんありますよね。しかし一方で、朝晩は冷え込みが激しくなるなど体調を崩しやすく注意が必要な時期です。今回は赤ちゃんと初めて過ごす秋をより快適にするための注意点を紹介します。
季節の変化を感じて楽しんでみよう

秋は散歩にぴったりの時期
夏は強い紫外線を避けるため、冬は寒さを避けるために赤ちゃんは家で過ごす時間が長くなりがちです。赤ちゃんが元気で散歩に出かけられるときは、できるだけ赤ちゃんと一緒に散歩を楽しみましょう。
道に落ちているドングリや落ち葉を拾ったり、落ち葉を踏む感触や音を楽しんだり、秋ならではの自然体験をすることは、赤ちゃんの情緒の発達を促す効果があります。
ただし、夏に比べて日が短くなっている秋は日が暮れるのもあっという間です。夕方になると気温がぐっと下がるので、体が冷えるのを避けるためにも外出は早めに切り上げましょう。
乾燥が気になり始める頃です
秋の乾燥はママだけではなく赤ちゃんの肌にもダメージを与えます。子どもの皮膚は大人よりも薄く皮脂も少ないため、保水力が弱く肌が乾燥しやすいのですが、赤ちゃんの肌は特に薄いため注意が必要です。
肌が乾燥した状態を放置していると肌が持つバリア機能が弱まってアレルギー物質や細菌、ウイルスが皮膚に侵入しやすくなります。
アトピーや湿疹などのトラブルの原因になることもあるので赤ちゃんを守るためにも保湿ケアをしっかり行ってくださいね。
朝晩の冷えに注意しよう
エアコンを使って1日中室温をキープすることもできますが、気温の変化を感じることは体温調節機能を育てるためにも重要となります。秋はなるべくエアコンに頼らず服装や寝具で体温を調節し、赤ちゃんの体温調節機能を育てるようにしましょう。
秋の服装の基本は肌着に長袖の組み合わせですが、気温や天候に応じてベストを追加したり、半袖を着せたりするとよいでしょう。外出のときはブランケットやおくるみがあると安心です。
夜から朝は冷える日が多いので、寝るときは寝具の枚数を増やすかスリーパーを着せて赤ちゃんが寝冷えすることを防いでくださいね。
夏から冬へ備える秋、体の調子を整えよう

湯船で体をしっかりと暖めよう
体を回復させる方法といえばやはり「質のよい睡眠」ですが、質のよい睡眠をとるために有効だといわれているのが「湯船で体を温めること」です。
普段はシャワーですませているという赤ちゃんやママもできるだけ湯船につかりましょう。40℃程度のぬるいお湯に20分以上つかって体を芯から温めると、自律神経も整いぐっすり眠ることができますよ。
お風呂タイムはスキンシップにもなるので、赤ちゃんと接する時間が短いパパにお任せするのもよいですね。
栄養たっぷり旬の食材で離乳食を作ろう
りんご、サツマイモ、栗、かぼちゃ、梨など、秋に旬を迎える食べ物は離乳食に利用できる食材も多いので、赤ちゃんと一緒に旬の食材を楽しんでもよいですね。
栗やサツマイモ、かぼちゃを煮込んでつぶし、牛乳を少し加えてのばしたペーストはそのまま離乳食として使えます。クッキーに混ぜたりトーストに塗ったりアレンジも楽しめて便利です。
また、熟しすぎた柿は手でつぶして鍋で煮詰めるだけでジャムになります。砂糖を加えなくても甘く仕上がるので、赤ちゃんのおやつにぴったりですよ。
心地よい眠りの導入に絵本はいかが?
そんなときは絵本の読み聞かせを試してみてはいかがでしょうか。
松谷みよ子著「もうねんね」は、優しいタッチで描かれた動物たちの寝姿がかわいらしい「赤ちゃんの本」シリーズの絵本です。シンプルな言葉のくり返しが赤ちゃんの耳に心地よく眠りに誘ってくれますよ。
林明子著「おつきさまこんばんは」は、黄色と青のコントラストや、表情豊かなお月様が大好きという赤ちゃんも多い絵本です。読むと機嫌がよくなる赤ちゃんも多いと評判になっており、優しい言葉でつづられたストーリーは月がきれいな秋にぴったりの一冊といえます。
秋から流行する感染症に気を付けよう

なぜ秋に感染症が増えるの?
地域によって湿度は異なりますが、日本は全般的に夏は湿度が高く冬は乾燥しており、9月から10月にかけて湿度がガクッと下がる傾向があります。ウイルスが活性化する湿度40.0%以下になる日が増えると感染症リスクが上がります。
また、秋は気温の変化や夏の疲れで自律神経が乱れ、抵抗力が弱まっていることも感染症が増える原因の一つです。乾燥で呼吸器が炎症を起こしやすいため、風邪やインフルエンザなどに注意が必要となります。
赤ちゃんは大人に比べて抵抗力が弱いので、感染症リスクを下げるためにも人混みなどは極力避けるようにしましょう。