寝ている赤ちゃんが首を振るのはなぜ?その理由と対処法について
抱っこしているときは大丈夫なのに、赤ちゃんを寝かせるとしきりに首を振っているのが心配というママもいるでしょう。「病気のサインでは?」と不安になりますよね。そこで今回は寝ている赤ちゃんが首を振る理由と考えられるケガや病気、対処法などについてお話しします。ぜひ参考にしてみてください。
寝る赤ちゃんが首を振る理由とは?
音や見えるものの変化が楽しくて遊んでいる
そんな赤ちゃんにとっては、首を振ることで見える景色が変わったり、音の聞こえ方が変わったりすることがとても新鮮に感じられることがあるのです。
右を向いたときと左を向いたときで異なる景色が物珍しかったり、耳が塞がれて音の聞こえ方が変わることが楽しかったり。枕や布団に頭がこすれる感触や音が面白いと感じることもあるようです。中には、首を振るのがマイブームになって、頻繁に振る赤ちゃんもいるんですよ。
このように、赤ちゃんが機嫌よく首を振っている場合は、景色の違いや音の聞こえ方の違いを楽しんでいる可能性があるのです。
眠いのにうまく眠れなくて機嫌が悪い
大人でも、眠いのに寝る体勢がしっくりこないと何度も寝返りをうつことがありますよね。赤ちゃんの場合も、大人同様、眠りやすい体勢を探すために首を振ることがあります。
また、ずっと仰向けに寝転んでいる赤ちゃんの場合、布団に触れている後頭部が蒸れたり暑くなったりすることがあります。特に寝入る前は手足が温かくなってポカポカしてくるので、この熱を逃がすために首を振っている場合もあります。
もしも赤ちゃんが眠そうに首を振っている場合は、室温や服装を調整して、心地よい温度になるようにしてあげてくださいね。
耳垢でかゆい、便秘など不快なことがある
例えば、耳垢が溜まってかゆいときに首を振ることがあります。首を振っていたり、耳を気にして触っていたりする場合は、耳垢が溜まっていないか確認してみてください。
便秘がちなときにも首を振ることがあります。首を振りながら力を込めていきんでいる場合は、うんちを出そうとしているのに、なかなか出ないのかもしれません。
また、ガスが溜まってお腹が張っていたり、お腹がゴロゴロしたりしている場合も、首を振ることがあります。
赤ちゃんが不機嫌そうに首を振っている場合は、耳やお腹など、ほかに気にしている部位はないか、異常はないかを確認してあげてくださいね。
号泣で首を振るときに考えられるけがや病気
傷や出血がないか確認が必要な頭の打撲
突然ワッと泣き出し、泣きながら首を振っている場合は、痛みのせいである可能性があります。赤ちゃんは痛む部位に手を持っていくことが多いので、どこか身体の一部を気にしている場合は、その部位にけがや打撲がないか確認しましょう。
そうでなく、ただ首を振りながら大泣きしている場合は、頭を打った可能性も考えられます。頭や首などに出血や傷、たんこぶや陥没している箇所がないかをよく確認してみてください。
万が一、頭をぶつけていた場合、頭を大きく動かすのはよくありません。心配だからと急に抱き上げたり揺さぶったりせず、そっと確認してくださいね。
耳の痛みや発熱をともなう中耳炎
もしも赤ちゃんが泣きながら首を振っているときに、耳を触っている場合は、中耳炎になっている可能性があります。中耳炎が進行すると耳垂れが起こるので、布団が汚れたり耳が汚れたりしていないか確認してみてください。
赤ちゃんの中耳炎は、風邪などの病気をきっかけに発症することも多いので、風邪をひいているときや治った直後は、特に注意しましょう。
耳垂れが起こっていない場合、中耳炎かどうかをママやパパが確認するのは難しいですから、「もしかしたら」と思ったら、早めに耳鼻科を受診してくださいね。
前後に頷くように首を振る点頭てんかん
今まで紹介したような首を振る動きとは違い、点頭てんかんの場合は、頷くように首を前後に振るという特徴があります。多くの場合は数分間に渡ってこの動きを繰り返します。
頷く以外には、急に笑わなくなる、お座りができなくなるなどの症状が出ることもあります。
点頭てんかんの原因は先天性であったり、突発性であったりします。予防をすることが難しい病気ですが、早期に治療をはじめることで、予後がよくなる可能性があります。
もしも赤ちゃんの様子がおかしいと感じたら、できるだけ早く小児科を受診してくださいね。