3歳児健診では何をする?事前検査や当日の内容と受けるポイント
子どもにとって3歳の頃は、心と体が急激に発達する大切な時期です。その大切な3歳の頃に総合的な健康診査を行うのが「3歳児健診」です。ここでは、3歳児健診の内容や事前に準備をしておくこと、当日の流れや健診を受けるときのポイントについてまとめました。
3歳児健診の内容は?事前準備や当日の流れ
事前準備(事前検査)が必要
費用は無料で、3歳を過ぎるとそれぞれの市区町村の役所から関係書類が送られてきます。封書の中には案内状や問診票、アンケート、検査キットなどが入っています。
3歳児健診には、事前準備が必要です。健診当日までにやっておくことは、問診票とアンケート用紙に記入することです。記入する欄が多くて大変ですが、難しい内容ではありませんので、安心してください。内容は、予防接種歴や発育・発達の状況、育児に関する悩みなどです。
また、聴力検査(耳の検査)と視力検査(目の検査)も、事前に親子でやらなくてはいけません。
当日の流れを把握しておこう
1.受付では検尿と母子手帳を提出し、整理券を貰う
2.身体計測(身長と体重、胸囲、頭囲を測ります)
3.保健師による個別問診(事前に記入した問診票を見ながら、言葉の発達や社会性などが順調に育っているのかを診ています)
4.内科健診(医師が聴診器を使って胸や背中、心臓の音を確認します。また、腹部を触診して内臓に病気がないかも調べます)
5.歯科健診(歯科医師がむし歯や歯並びを確認します)
なお、多くの市区町村では、視力検査や聴力検査は事前に自宅で行います。3歳児健診は、1時間程度で終了します。
当日忘れ物がないように持ち物をチェック
基本的な持ち物をご紹介します。
○母子健康手帳
○健康診査通知表
○問診票
○視力検査・聴力検査の結果
○歯科問診票
○尿検査の尿(当日採れなかった方は、受付で申し出てください。後日、提出できます)
○お子さんの身の回りのもの(おむつなど)
○筆記用具
また、季節によっては寒さ対策用にバスタオルなどを持参することをおすすめします。医師による診察を受けるときに、下着一枚で待つように指示されることがあるからです。
また、混んでいると長時間になることがあるので、飲み物も用意をしておいた方がよいかもしれません。
3歳児健診を受けるときのポイント
医師が何を診ているかを知っておこう
医師からは、自分の名前がいえるのか、友だちと仲よく遊べるのか、ジャンプやボールを蹴ることができるのかなどの質問をしたり、お子さんに指示をしたりすることがあります。
このとき大切なことは、パパやママは手出しをしないこと。医師は、子どもの反応を診ています。お子さんを温かく見守り、安心させてください。
3歳児健診は、子どもがきちんと成長しているか確認できるだけではなく、子育てについての心配事を医師に相談できる場でもあります。
視力検査の目的や内容
一次検査は、ご家庭で行われる簡単な視力検査とアンケートへの記入です。事前に送られてきた「視力検査キット」を使って保護者の方が検査し、健診当日に持参します。絵が描かれたカードを使って簡単にできる検査です。
二次検査は、健診当日に実施します。ご家庭で視力検査が実施できなかったときや、0.5の視力が確認できなかったとき、アンケートで「気になる」と記載されているときに行われます。
二次検査で治療が必要な目の病気の疑いがあると判断されると、健診当日に「3歳児精密検査受診票」が渡され、後日眼科で精密検査を受けることになります。
聴力検査の目的や内容
聴力検査は、「お子さんの耳に関するアンケート(質問票)」と絵シートによる「ささやき声検査」の二つの方法で行われます。どちらの検査も事前に郵送され、自宅で保護者の方が行う検査です。
「お子さんの耳に関するアンケート」では、中耳炎などの病気の有無や日常生活の中での聞こえ方などを「はい」「いいえ」で答えていきます。
聴力検査も、視力検査と同じようにご家庭で視力検査が実施できなかったときや、問診で難聴の疑いがあるときには、検査会場でささやき声による聴力検査を行うことがあります。
こんなときは?3歳児健診のお悩みに回答
待っている間が大変!待ち時間対策をしよう
3歳くらいの子どもは、ただ座ってじっと待っていることは苦手な子が多くいます。ましてや、保健センターのような広い場所では走り回りたくなるのは当たり前です。
もし絵本が好きなお子さんであれば、お気に入りの絵本を何冊か持っていくのもよいですよ。会場によっては待ちスペースに絵本などを置いてあることがありますが、絵本の数が少なく、お子さんに合った本が置いてあるとは限りません。
また、待ち時間が長くなりそうなときには、気分転換のために少しだけ外に出てみるという方法もあります。