真夏のベビーカーは暑さ対策を!お出かけには万全の準備で熱中症予防
活動的になる暑い季節には赤ちゃんとのお出かけも多くなりますよね。いろいろなところに出かけて楽しい思い出を作りたいですが、真夏にベビーカーの中にいる赤ちゃんには熱中症などの危険があります。今回は夏場のベビーカーの危険や暑さ対策によいアイテム、外出時の注意点などについてご紹介します。
夏場のベビーカーはママの想像以上の暑さ!
ベビーカーの中は熱中症の危険がたくさん
少し大きな子が乗る軽量でシンプルな作りのバギーであれば風通しを遮らないものもありますが、低月齢から乗れるようなベビーカーはしっかりした作りになっています。密閉性が高く生地が分厚いものが多いため風通しがよいとはいえないかもしれません。
また、しっかりしたサンシェードがついているベビーカーもありますが、サンシェードが風を遮断する場合があります。風が通らないと湿度が高くなりがちですよね。湿度が約75%以上になると汗が蒸発しにくくなり、汗で体温を下げるのが難しくなってしまうのです。
ベビーカーは地面と顔の距離が近くなる
ベビーカーに乗っている赤ちゃんは地面に近くなるために、特にひなたでは熱中症になる危険が高いですよね。さらに赤ちゃんは大人よりも早く症状が進みます。
下の子をベビーカーに乗せて上の子の外遊びにつき添うときにも、下の子の様子をこまめに見る必要があります。セコムの調査では日陰での地表温度は38℃で日陰のベビーカーの温度は36度でした。日陰でも安心とはいえませんが、極力ベビーカーを日陰に入れることも大切ですよね。
黒ベースのベビーカーはさらに暑くなる
ベビーカーそのものが暗い色だと全体的に熱を帯びて暑くなります。熱中症予防のためには明るい色のベビーカーを選んだり、後で取りつけられるサンシェードを明るい色にしたりするとよいかもしれませんね。赤ちゃんの服や帽子も夏は明るい色にした方が熱を吸収しにくいですよ。
明るい色のサンシェードでもベビーカーをすっぽりと覆いすぎると風通しが悪くなる場合があります。また、雨が降っているときにベビーカーを覆う雨除けカバーも湿気がこもりやすいので注意が必要ですね。
暑さ対策必須のおすすめアイテム3種
地面の熱を遮断する!照り返し防止シート
市販されている「ベビーカー照り返し防止シート」はベビーカーの背中から底の部分を覆って地面からの熱をブロックします。2人用や3輪タイプなど以外であれば、ほとんどのベビーカーに取りつけられますよ。
長方形のシートの四隅にベルトがついており、ベルトをベビーカーの前輪のフレームと持ち手の部分に固定して、ベビーカーの底と背中の部分をカバーする商品が一般的です。また、取りつけが簡単ですし、そのまま折り畳めるので便利です。
このシートは1,000~2,000円くらいで購入できますよ。
急激な体温上昇を防ぐ保冷シート
保冷剤を使うシートは体温上昇を防ぐのはもちろん、ひんやりとして喜ぶ赤ちゃんも多いです。抱っこ紐にも装着できる商品もありますよ。
専用の保冷ジェルが大と小の2種類付属されている商品では体が小さくてあまり動けないころには冷やしすぎない小を使い、体が大きくなったら大を使うこともできますよ。また、保温もできるジェルが付属されている商品は冬も使えます。
シート自体がひんやりとする商品は保冷剤を冷やす手間がかかりませんし、冷やしすぎを心配しなくてすむのがよい点ですね。
紫外線も日差しもカバーできるサンシェード
ベビーカー用のサンシェードは大きいために横から差し込む光も遮断しやすいです。角度に変化をつけやすい商品を選べば、ママはこまめにカバーの角度を変えられますよね。
通気性のよいサンシェードもありますが、あまり深く下げると通気性が悪くものもあります。ベビーカーで使えるブランケットには紫外線をカットできて、通気性のよい冷感素材で作られたものもあります。このようなブランケットを足元にかけて、サンシェードの通気性を保つ角度に下げるのも一つの方法かもしれませんね。
夏のベビーカーでの外出で注意することは?
暑さ対策はもちろんこまめな水分補給を
暑い時期にベビーカーに乗っている赤ちゃんには30~1時間くらいの間隔で水分補給をしましょう。麦茶や湯冷ましで十分な場合も多いですが、脱水症状が心配なときは赤ちゃん用のアルカリイオン飲料でもよいかもしれません。
ただしアルカリイオン飲料は脱水の恐れがあるときに使用するものであり、日常的に飲めば糖分の過剰摂取になる可能性があります。習慣にならないように注意しながら上手に利用できるとよいですね。