抱っこをしてもぐずる赤ちゃん。原因・対処法や育児アイテムを紹介
赤ちゃんはよく泣くものだ、と知ってはいても、あまりに泣き続けるとママもへとへとになります。抱っこしても泣かれてしまい、「ママが嫌いなの?」と悲しい気持ちになってしまうことも。赤ちゃんはなぜこのように「ぐずる」のでしょうか?原因や対処法をご紹介します。
まずは、ぐずりについておさえよう
そもそも、ぐずりって何?
泣きやまない赤ちゃんを前に、ママは「自分が悪いんだろうか」と悲しい気持ちになってしまいますね。でも赤ちゃんのほうもどうして泣いているのかわからず泣いている、なんてこともあるようです。
例えば、寝ぐずり。これは一説に、赤ちゃんが眠いのに、眠いということが理解できずに不快を感じて泣いてしまう現象だといわれています。
ぐずりは赤ちゃんや幼児特有のものです。時期が来れば治まりますので、「泣くものだ」と思って気長に対応していきましょう。
ぐずる原因にはどんなものがあるの?
ぐずりの原因としてよくあげられるのが、
眠い・空腹・暑い・寒い・明るい・暗い・うるさい・さみしい・痛い・かゆい
などで、大人が推測できるあらゆる不快な現象ですね。
「これが原因かな?」と推測して取り除いてあげるのが、ママやパパの役割です。例えば顔色が悪ければ「寒い」や「暑い」が、またおむつの腰回りの肌が赤くなっていたら「かゆい」が原因かもしれません。
探っていくうちに、赤ちゃんのぐずりの特徴もわかってきます。よく観察してあげてくださいね。
赤ちゃんがよくぐずる月齢や時間帯
生まれて間もない赤ちゃんは、ぐずりというよりとにかくよく泣きます。新生児は昼夜の区別がないため、昼夜関係なくよく泣くのが特徴です。
生後3カ月を過ぎると不快を感じてぐずることが増えてきます。また「黄昏泣き」と呼ばれる夕方のぐずり現象が始まるのもこのころです。
生後6カ月を過ぎると身体的な成長への興奮や、なにかの主張のためにぐずることが増えます。夜に寝ぐずりを始めるのもこのころです。
1歳ごろには自我が目覚め、人見知りが始まります。不安や不満でぐずったり、寝ぐずりをしたりする赤ちゃんが増えていくころです。
ぐずる赤ちゃんにはやっぱり抱っこが効果的
抱っこが赤ちゃんに与える影響
抱っこは赤ちゃんの成長に欠かせない大切なスキンシップです。生まれて間もないうちから、抱っこは赤ちゃんに安心感を与えます。安心感はぐずりにも有効で、抱っこをするだけでぐずりが治まった経験は、多くのママやパパもしているのではないでしょうか?
抱っこのメリットは科学的にも証明されています。抱っこをすると幸せホルモンの「オキシトシン」が脳内で作られます。オキシトシンは人の健やかな成長をサポートしてくれるホルモンです。抱き癖なんて気にせずに、たくさん抱っこをしてあげてくださいね。
月齢別、赤ちゃんが安心する抱き方
首がすわる前の赤ちゃんの抱っこは、横抱きが基本です。寝ている赤ちゃんを抱きあげるときは片手で首の下、もう片方の手で足の間からお尻を支えます。少し持ちあげて手のひらを交差させるように滑らせながら、赤ちゃんを胸の位置まで上げて包み込むように抱っこします。
首がすわってからは横抱きでも縦抱きでも赤ちゃんの好み、またママやパパがしやすい抱っこをしてあげてください。後頭部、背中、お尻を支えるように抱っこすると、安定しますよ。
それでも赤ちゃんがぐずるのはなぜ?
一つめが、抱っこの好み。縦抱っこが好き、きつめに抱くのを好むなど、赤ちゃんには抱っこの好みがあるようです。おばあちゃんや先輩ママに聞いて、いろいろ試してみてください。
二つめがママのストレス。赤ちゃんのぐずりが続いてイライラしていませんか?つらい気持ちは赤ちゃんにも伝わります。ママのストレス解消法を見つけることも大切ですね。
そして三つめがおっぱいの匂い。赤ちゃんが空腹のときにママに抱っこされると、おっぱいの匂いで興奮して泣いてしまいます。赤ちゃんにとっておっぱいは特別なのです。
赤ちゃんのぐずりを解消するお助けアイテム
ママのお腹の中を思い出す、おくるみ
おくるみは赤ちゃんを包むために使います。「ぐずりに有効」と好評なのが「おひなまき」で、赤ちゃんが丸まった状態で包まれます。ママのお腹にいたときの状態に似ているため、赤ちゃんが安心してぐずりが落ち着いたり、よく眠れるようになったりするようです。
ただし、間違った「おひなまき」のやり方では赤ちゃんの体に負担をかけることがあります。産院で「おひなまき」をすすめているところもあるようなので、挑戦したい人は産院の助産師さんに直接教えてもらってくださいね。