子どもと七夕飾りや願い事の短冊作り!意味や由来を知り楽しもう
七夕の時期になると、短冊に願い事をかいたり、折り紙で飾りを作ったりして、子どもと七夕飾りを作るのは楽しいですよね。でも、七夕飾りをしながら「どうして七夕飾りするの?」ときかれて困ったことはありませんか?七夕飾りの意味や由来を知って、子どもと一緒に楽しみましょう。
作る前に七夕飾りの由来と意味を知ろう
子どもに伝えよう!七夕飾りの由来
まず1つは、布を織る女性の上達を願う乞巧奠(きこうでん)という中国のお祭りに使う織機が棚機(たなばた)と呼ばれ、このお祭りが7月7日の夜に行われていたため、七夕へと変化していったもの。
もう1つは、女性が着物を織って神さまにお供えし、秋の豊作や人々のけがれをはらう日本のみそぎ行事で、女性を「棚織女(たなばため)」と呼び、「棚織(たなばた)」を使って織ったことから「七夕」へと変化していったものです。
子どもには「織物がうまくなるようにお願いしたことから始まったんだよ」と伝えるのがよさそうですね。
七夕飾りの種類と意味を紹介!
お金が貯まるようにと「巾着」、折り紙をあみあみに作った「網飾り」は食べ物に困らないように願いをこめて、「屑籠」は整理整頓がきちんとできるように願いが込められています。織物がうまくなるようにと作られた「吹き流し」、「貝飾り」は海の恵みを受けられるようにという意味があります。
天の川をイメージした「菱飾り」、長生きできるように折る「折り鶴」、心を明るく照らす「提灯」、みんなの夢がつながるように願って「輪飾り」、星に願いが届くように「星」などを飾るのです。
どうして笹に飾るのか、その意味は?
笹は生命力がありますし、殺菌効果もありますので、魔よけの効果もあるとされていたのです。風がふくと笹は「サラサラ」と音がなりますね。このサラサラという音は神さまやご先祖さまを招いて、笹に宿るといわれていたのです。
そのため、昔から笹は神聖なものとして扱われてきました。はじめは七夕は祭壇を作ってお供え物をする横に笹が飾られていたのですが、次第にお供え物がなくなり、笹に飾りをつけるようになったようです。
折り紙やキットでできる七夕飾りの作り方
折り紙でできる!簡単な七夕飾り
「七夕飾りの種類と意味を紹介」で紹介した飾りは、折り紙で作ることができます。折り紙を縦長に2回折って切り込みを左右交互に入れ、広げてのばせば「網飾り」の完成です。
折り紙を半分に折って切り込みを入れ、開いて筒状にしてのりづけすれば「提灯」に、ねじってのりづけしたら「貝飾り」になります。ハサミで直線を切れる年齢の子であれば簡単に作られます。
ハサミが使えない子には「菱飾り」はどうでしょう。折り紙を菱形において角を貼り合わせ、何枚か繰り返し長くするのです。子どもの能力に合わせて作ってみましょう。
七夕飾り用の素材ダウンロードサイトを紹介
まず1つ目は「おりがみくらぶ」です。トップページで「たなばた」をクリックしてみましょう。星印で難しさのランクも表記してありますから、子どもの年齢に合わせてできそうなものからしてみるとよいですね。折ってみたい飾りをクリックすると動画で折り方もみられますよ。
■おりがみくらぶ
https://www.origami-club.com/tanabata/index.html
2つ目は「幼児の学習素材館」です。トップページの「季節行事の知育プリント」をクリックすると、7月の知育素材に七夕飾りが出てきます。模様入りの短冊や飾りを印刷し、線にそって切るだけで飾りができるのが嬉しいですね。
■幼児の学習素材館
http://happylilac.net/season.html
七夕飾り手作りキットの紹介
七夕飾りを作るうえで必要な材料と説明書が一緒に入っているので、説明書をみながら子どもと一緒に作られるのが嬉しいですね。キットの種類にもよりますが、400円程からありますので、色々なものを買い揃えるよりは時間もお金も節約できるかもしれません。
キットの中には本物の笹もセットにしてあるものもあり、用途に合わせて選ぶこともできそうです。手作りでは難しい飾りも、すでに形になったものが入っていて、糸やモールをつけたら飾れるようになっているので簡単です。
子どもと短冊に願い事を書いて楽しもう
短冊に書く願い事の由来
七夕飾りは元々織物や裁縫がうまくなるように、笹に織り糸を飾ってお供えをしていました。織り糸が布、布が短冊へと変化して、寺小屋に通う人たちが字が上手くなるようにと願いをこめて書いたのが、短冊の始まりのようです。天上の神さまに願いを届けてもらうために短冊に願いを書いたのですね。
七夕の歌にもある「五色の短冊」はそれぞれの色に意味があります。「赤、ご先祖さまに感謝する」「白、義務や決まりを守る」「黄、人間関係を大切にする」「紫、学業の向上」「青、人間力を高める」です。願い事によって色を変えると、より願いがかないそうですね。