食べたいものを食べるのはよいこと?美味しく食べて心も体も健康的に
制限ダイエットを試したことはありますか?「◯◯を食べてはいけない」「◯◯だけを食べるとよい」など様々ありますが、こうした食事法を続けるとストレスが溜まりやすく、かえってドカ食いの原因になることもあります。食事は美味しくいただくのが一番です。上手に食べたいものを食べて、心も体も健康になりましょう。
食べたいものを食べるのは理にかなっている
食事制限をするとストレスになる
実はダイエットにとって大敵なのはストレスです。過度なストレスは食べ過ぎや偏食を招き、ダイエットだけでなく、現代人の健康にとってもマイナスになります。
ストレスを溜めないためには食事を楽しむことが大切です。制限をしすぎたり特定のものばかり食べたりしていると、食事を楽しむことはできません。
食べたいと思う執着心がストレスを招くこともあります。人は多くの場合「食べてはいけない」と思えば食べたくなり、反対に「食べないといけない」と思えば食事が美味しくなくなるものです。
食事の満足感で幸せホルモンが出る
食べたいものを食べた満足感で分泌されるこれらのホルモンは、幸せな恋愛をしているときの状態と似ているそうです。食事で幸福感を得ることができればストレスは軽減され、暴飲暴食をするリスクも減ると考えられます。
こうした幸福感や満足感を感じる食事をするためにも、やはり食べたいものを食べることは大切です。反対に食べたいものを食べられずにいると、ストレスが溜まって幸福な食事をすることが難しくなり、満足感まで下げてしまうのです。
食べたいもので体が欲している栄養がわかる
例えば油ものが食べたいときにはカリウム不足の可能性が考えられます。しかし油にカリウムは含まれないので、油を食べても欲求は満たされません。カリウムを多く含むのは果物や野菜で、積極的に摂ることで無理なく欲求を満たせる可能性があります。
甘いものを無性に食べたいときはタンパク質不足の可能性があります。肉、魚、大豆製品、卵などのタンパク質食品の摂取がおすすめです。
そのほか、炭酸を飲みたいときはカルシウム不足、コーヒーが飲みたいときは鉄分不足、塩辛いものが食べたいときはミネラル不足が考えられるなど、食べたいものから必要な栄養を予想することができるのです。
ママが食べたいものを食べるメリットとは?
満足度が高い食事になる
例えば、ケーキが食べたいとします。適当にケーキを買って食べることもできますが、それでは一定の満足感しか味わえません。どんなケーキを食べたいのか具体的に考えて、探して購入して家に持ち帰り、ケーキを美味しく食べる環境を整えていただくことで、満足度は高くなるのです。
目で楽しみ、ゆっくり味わって食べるよう意識することも重要です。目で楽しむことで「美味しそう」という気持ちが芽生え、それを口に入れて味わうことで、満足度はより高まりますよ。
美味しく味わうことは健康増進につながる
まず、噛む回数が多いほど唾液の分泌が活発になります。唾液がたくさん出ると歯に関する病気を予防し、唾液中に含まれる酵素が発がん作用を抑制してがんを予防することができるといわれています。
噛むことで消化酵素が多く分泌するため胃もたれや消化不良を予防することができ、脳の血液循環がよくなるので脳細胞の働きを活発にする効果も期待できます。
また健康増進とは直接関係がありませんが、味覚の発達が期待でき、口周りの筋肉が発達して発音がきれいになることも考えられます。
ママの美味しく食べる姿が子どもへの食育に
食べる楽しさを伝える効果的な方法の一つが、ママが美味しそうに食べる姿を見せることです。「美味しい!」と言ったり満足そうな顔をしたりすると、子どもは「食べることは楽しい!」と、食に対して自然とポジティブな感情を抱くようになります。
この方法は子どもの食わず嫌いにも有効です。食わず嫌いに対してママが「食べてみよう」と声掛けするよりも、ママや周りの人が美味しそうに食べる姿を見せる方が効果的といわれています。
食べたいものを美味しく食べることは、ママだけでなく周りにもよい影響を与えることができるのです。
食べたいものを食べるダイエットのコツ
空腹時に心から食べたいと思うものを食べる
上手に食べるコツが、空腹の感覚を大切にすることです。空腹は食べたいものを食べるダイエットに重要で、空腹になってから摂取する栄養は多くがエネルギーに変換され、脂肪として蓄積されにくくなります。また空腹で食事をすると満足度はより高まります。
反対に空腹でないときに食べる習慣がある人は、どうしてもエネルギーオーバーになりがちで、脂肪がつきやすくなります。食事の時間が決まっている場合は、その時間に合わせて空腹になるよう食べ方に気をつけることが大切です。