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子育て世代こそ高齢者と交流しよう!双方にとっての交流メリットとは

子育て世代こそ高齢者と交流しよう!双方にとっての交流メリットとは

ここ数年、高齢者世帯数が子育て世帯数を上回るという現象が起きています。子育て世帯と高齢者世帯が上手に互いを支えあっていくことで、よりよい社会を築くことができることでしょう。今回は、子育て世帯と高齢者世帯が交流するメリットや身近な高齢者である祖父母との交流などについてお話しします。

子育て世代が高齢者と交流するメリットとは

高齢者から正しい言葉遣いを学べる

一昔前までは、子どもが外でいたずらをすると近所に住むおじいちゃんに叱られたり、お説教されたりという光景が珍しくありませんでした。このような交流の中で、子どもは高齢者から礼儀や正しい言葉遣いを学んでいたものです。

しかし今では核家族化が進み、子どもたちの祖父母とも疎遠になっているほか、近所の人と積極的に触れ合う機会も減ってきています。特に家族構成や世代が違うと、話をする機会も少ないかもしれません。

高齢者は人生経験が豊富で、今までの社会経験から言葉遣いもきちんとしている人がほとんどです。子どもが高齢者の方々と接点を持つことにより、普段ママやパパからは聞き取ることのない語彙や言い回しなども学ぶことができます。

住んでいる地域のことを知ることができる

ママやパパの生まれ育った地域でない限り、その地域のことについては意外と知らないことが多いものですよね。高齢者の方々との交流により、住んでいる地域のことをより深く知ることができます。

その土地に長く住んでいる高齢者なら、「この公園は、昔は田んぼでお米を育てていたんだよ」「今、ショッピングセンターがあるところには昔は原っぱがあって、そこでよく虫を捕まえて遊んだんだよ」というように、今の風景からは伺い知ることができない、その土地の移り変わりについて教えてくれることでしょう。

ほかにも、いつも家族で何気なく前を通っている神社や祠などについても、ママやパパの知らない歴史のエピソードを教えてもらえるかもしれません。

子どもに思いやりや優しさの心が育つ

祖父母との接点が多い子どもの場合、「おばあちゃんは足が痛いから歩くのがゆっくり」「段差のあるところはつまずくかも」というように、自然と高齢者を労わる姿勢が身についています。

しかしこうしたことは、身近に高齢者がいない子どもには理解しにくいものです。近所に住む高齢者と接点を持つことにより、「年をとると、体が自由に動かしにくいことが多い」ということを自然と理解できるようになり、子どもに思いやりや優しさの心が育つことが期待できます。

たとえば、電車でお年寄りが立っている姿を見ると、自然と席を譲ることができるようになることでしょう。高齢者の方がなにか落としたときに、さっとかがんで拾ってあげるという優しさも育つかもしれませんね。

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高齢者にもメリットが多い子どもとの交流

子育て支援をすることが定年後の生きがいに

子どもとの交流は、高齢者にとってもメリットがあるといわれています。孫が遠くに住んでいる、独身なので家族がいないという高齢者の方にとって、定年後は社会との接点が少なくなってしまうことも珍しくありません。

こんな高齢者の中には、子育て支援をすることが定年後の生きがいになっているという人もいます。自分の育児経験を生かしたいという女性はもちろんのこと、社会人として活躍してきた経験を子育て支援に還元したいという男性もいます。

一部地域の子育て支援センターでは、経理の仕事を定年退職した男性が子育て支援センターの経理事務を担当したり、テレビ番組のディレクターが子育てボランティア向けの企画を考えたりなど、積極的に子育て支援に関わっていますよ。

子どもに知識を伝えることができる

高齢者の方々は、その人生経験の深さから様々な知識を持っています。しかし定年になると、せっかくの知識を誰かに伝える機会もなく、毎日単調な生活を送っているケースが多いですよね。

地域の子どもたちと接点を持つことにより、子どもたちに自分が得た知識を伝えることができます。インターネット上の記事や動画で得る知識よりも、実際に近所のおじいちゃんやおばあちゃんの口から語られる知識の方がはるかに現実味があり、子どもたちにとっては興味深いはずです。

子どもたちにわかりやすく説明しようという工夫を凝らすことにより、高齢者も子どもに歩み寄ることができます。自分が持っている知識を若い世代に語り継ぐというのは、高齢者の生きがいに繋がっていくことでしょう。

子どもから新しい刺激をもらえ元気になれる

仕事をしているときは、「定年後はのんびりするぞ」と思っていた人でも、いざ定年になると毎日することがない、単調すぎて退屈してしまうと感じることも多いようです。生活に張りがなくなってしまうので、定年後、急に元気がなくなる高齢者も少なくありません。

しかし地域の子どもたちと積極的にかかわることにより、子どもから新しい刺激をもらって元気になることができますよ。子どもは、思うがままに活発に動き回るので、大人のように次の行動を予想することすら難しいことが多いです。

大人の価値観が通用しないこともあります。自分の価値観や習慣が通用しない子どもとともに過ごすことにより、今までにはなかったような刺激を受けることができます。

一番身近な年長者である祖父母と交流しよう

祖父母と子どもが交流するメリット

祖父母が近くに住んでいる場合、頻繁に交流しているという家庭も少なくないことでしょう。特にママも仕事をしている共働き家庭の場合、保育園や幼稚園に通う子どもが急病になると困ってしまいますよね。

そんなとき、近くに住む祖父母との交流が深ければ、「申し訳ないけれど、子どもを預かってもらえないか」と電話一本でお願いすることができます。共働き家庭にとって、これは大きなメリットですよね。

さらに祖父母にとっては、定年した後も身内から「頼られる存在」であるということは、いつまでも元気でいたいという励みになります。孫と一緒に外出する機会が増え、色々な人と触れ合うことが多くなるので、身なりが若返るといったメリットもあるようです。
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