幼児期に大切なママとの関わり。知っておきたい存在の大きさと育て方
幼児期の子どもにとってママの存在とは、心から安心できるとても大きなものです。その分、子どもに与える影響力も大きく、その後の人生の指針にもなるといえます。健全な心身の成長に欠かせない、幼児期の子どもとママとの適切な関わり方を一緒に考えていきましょう。
成長に大きな影響を与えるママの関わり方
ママの存在がとても大きい幼児期の子ども
子どもの思考タイプは、生まれてから約7年の間で定着するとされています。この思考タイプには、幼児期の親との関わり方が大きく影響するといわれます。ママがマイナス思考だと子どももネガティブに、プラス思考だと子どももポジティブにという具合に、ママの考え方が子どもの思考を左右するのです。
実際、「子どもの脳の成長は、母親の愛情によって大きな差が出てくる」ということが、アメリカで科学的に実証されています。低学年までの子どもの健全な脳や心の成長のためには、親の愛情やサポートが不可欠なのですね。
男の子にとってママは世界一大好きな人
だからこそ、男の子は「ママを喜ばせるならなんでもやる!」とママに強い忠誠心を抱いています。男の子を育てるママなら、日々、子どもの言動から感じていることかもしれませんね。
ママは安心できる存在でもあるので、ママから「大丈夫だよ」といわれると、 男の子は自信を持てるのです。「自分を肯定してくれる=ぼくのことが大好きなんだ!」という自信は、子どもの心に絶対の自己肯定感を育みます。ママから愛されているという自信は、人生を生き抜く中でどんなときも大きな助けになるのです。
女の子のとってママは自分のお手本になる人
毎日を楽しそうに過ごすママの姿を見て育った娘は、自分も人生を楽しみながら生きていけるようになります。同性だからこそ、ダイレクトに影響を受けるのですね。
また、女の子は、最も身近な同性であるママに「自分を受け入れてほしい」いう気持ちを強く抱きます。なにか辛いことがあったときに、ママがじっくりと話を聞いて寄り添い受け入れてあげることで、子どもは欲求が満たされて大きな安心感を得ます。
そうした安心感が基盤となって、自分自身で考えていこうとする自立心が育まれていくのです。
知っておいてほしい甘えと甘やかしの違い
たくさん甘えられた子は自己肯定感が強くなる
たくさん甘えられた子どもほど、しっかり自立していきます。甘えを受け入れてもらうことで、自分を認めてもらえたと感じ、それが自己肯定感のアップにつながります。
子どもを小さいうちから甘やかすのはよくない、という意見もありますが、ここで注意すべきは「甘える」と「甘やかす」の違いです。
「甘える」ということが愛情を求める心理的欲求であるのに対し、「甘やかし」は対価を求めるような物質的欲求です。子どもからの欲求がないのに、過剰に親が施すことも甘やかしです。
甘やかされた子は自立心が育たない
先ほどもふれていますが、子どもは甘えることで自尊心や安心感を得ます。しかし、ただの甘やかしでは自己肯定感を得られず、わがままになり自立心が育たないという状態をつくります。
先回りして甘やかしてばかりいると、子どもが自力でやり遂げる体験が不足します。その結果、自分ひとりでは何もできない自立心のない子どもになってしまいます。
ときには突き放すことも大切な愛情です
子どもの目前にある課題は、子ども自身のものなのです。たとえ失敗してもそれが貴重な経験になります。失敗を学んでこそ、チャレンジ精神が養われていくのですね。
ときにはあえて突き放して、大きな心で見守ってあげましょう。そして、本当に必要なときにはしっかりサポートしてあげましょう。子どもを信じて突き放すことも愛情の一つです。
「かわいい子には旅をさせろ」といいますね。甘やかすことだけが愛情ではありませんよ。