ミルクは2歳でおしまい?わが子に合ったやめどきの判断とその方法
新生児のときからお世話になっているミルクですが、子どもが2歳になると「そろそろやめた方がよいのかな?」と迷うこともあります。しかし無理にやめようとすると子どもが嫌がることも。そこで今回は2歳ですぐにやめなくてもよい理由や卒業するタイミングの見分け方、スムーズにやめる方法などについてご紹介します。
年齢を考えてすぐにやめなくてもよい理由
子どもの腸は大人とは違う
2歳くらいまでの子どもの胃腸はなによりもミルクや母乳の栄養を取り込むのに適した作りになっています。またその作り上ミルクや母乳以外のたんぱく質は物によってはうまく分解できないまま吸収してしまうことがあり、それがアレルギーやアトピーの原因になっているのではないかという意見もあります。
歩き始める時期や発語の量などと同じように、子どもの内臓の発達もやはり個人差があります。まずは我が子の身体がミルクを卒業する準備が充分にできているかをしっかりと見極めることが大切ですね。
ミルクだけで虫歯ができるわけではない
しかし虫歯の原因というのはミルクだけではありません。2歳くらいになれば多かれ少なかれミルクや母乳以外の食事も口にするようになっていますので、色々な糖分が口の中に入るわけです。そしてそれらの糖分と虫歯菌が長時間口の中にとどまることで虫歯になりますので、決してミルクだけが原因というわけではないのです。
ミルクを飲む飲まないにかかわらず、日常的に口にするものは糖分を控えめにしてガーゼや歯ブラシを使った歯磨きの習慣を身につけていくと安心ですね。
子どもの心の準備ができているか確認しよう
2歳頃になれば個人差はありますがある程度大人のいうことを理解するようになります。ミルク卒業の時期を決めたら「〇歳のお誕生日がきたらもうお姉ちゃんだからミルクはやめようね」など前もって分かりやすいように話しておくと、子どもなりに心の準備ができるでしょう。
また、話したときの様子を見ることで子どもがミルクの卒業にどんな反応を示すのかが多少なりとも分かりますので、大人の心の準備にもなるかもしれませんね。
ミルク卒業のタイミングの見分け方
離乳食を三食しっかり食べられる
しかし離乳食の進みや食べる量、食の好みなどは個人差がとても大きいものなので、なかなかうまくいかないというママも多いことでしょう。量は食べるけれど好き嫌いが激しいといった場合は、粉ミルクをフォローアップミルクに切り替えて栄養をおぎなってあげるとよいでしょう。
ミルク以外はほとんどまだ口にしないといった場合は身体の準備が充分に整っていない可能性もありますので、もう少し様子を見ながらゆっくり進めてよいかもしれません。
哺乳瓶以外で飲み物が飲める
最初はうまくできず哺乳瓶を欲しがるかもしれませんが、上手に飲めたときに大げさなくらい褒めてあげましょう。これを根気強く続けていくと「これで飲むと褒めてもらえる」と覚えて手が伸びるかもしれません。
また大人の真似が好きな子どもはストローマグなどよりも大人と同じコップなどを使いたがることもありますので、その場合はたくさんこぼれてもいいよう準備をして練習させてあげましょう。
フォローアップミルクの考え方
粉ミルクとフォローアップミルクでは成分が違いフォローアップミルクの方が消化に時間がかかるので、食前や食間にあげすぎてしまうと満腹になって離乳食をしっかり食べることができません。まずはしっかりと離乳食を食べさせた後に100mlを目安に飲ませるようにしましょう。
あくまでも食事の補助という役割を忘れず、食事をメインにしたうえで上手に利用できるとよいですね。