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夫婦の価値観をすり合わせるには?価値観のズレによる問題やポイント

夫婦の価値観をすり合わせるには?価値観のズレによる問題やポイント

夫婦がともに生活するうえでどうしても出てくる「価値観の違い」。これが続けばイライラすることも多くなり、話もしたくない状態が続き、身体にも不調が出てきます。お互いの価値観を理解し合い、相手の価値観とすり合わせるにはどうしたらよいか考えてみましょう。

夫婦の価値観の違いは大きな問題!

離婚原因で一番多いのは価値観の違い

何をするにも、誰といるにも、すべては価値観から生まれてきますよね。その価値観が違うのであれば、生きる方向性が変わってきます。

ブライダル総研が20歳から69歳までの男女、20,000人に離婚に関する調査をした結果、男女ともに離婚理由として一番に挙げられるのが「価値観の違い」です。

しかし価値観とは生まれつきのものではありません。一緒に生活をしていくと、人によっては方向性が変わっていきますし、2人の価値観が似てくることもあります。

価値観の違いは、どちらが悪いということがありません。夫婦のすれ違い離婚とは、その価値観のすれ違いをすり合わせることができなかったことが原因といえるのではないでしょうか。

六つに分類される価値観の違いを知ろう

ドイツの心理学者のエドゥアルト・シュプランガーが、価値観を六つの観点から分類した「価値類型論」を唱えています。

・経済型=金銭や社会的地位を大切にする。経済的な観点から物事を考える
・理論型=論理、理論的に理解することで、心理を追求する
・社会型=人の役に立つことが好きで、社会への奉仕活動に関わることが大事
・審美型=感情的で、綺麗なものや美しいもの、楽しいことが大好き
・権力型=自分の思いどおりにしたい。人の上に立ちたい願望が強い
・宗教型=博愛主義者で道徳を重んじる。信仰心がある

この六つのうちに自分が当てはまっているのかを考えてみると、相手にどんなことで自分の価値観を押し付けているのか分析できます。

夫婦が育ってきた環境の違いは大きい

価値観を根付かせるものは、育った家庭環境や社会環境が大きく左右し、判断基準は親から教わったものになるでしょう。幼少期からの影響が関係し、深層意識に与えられた情報で価値観が作られています。

生活スタイル、金銭感覚、食事のマナーや嗜好、子育ての考え方、衛生感覚、父母の役割とパワーバランスなど、それぞれの環境や親からの育てられ方によって知らず知らずのうちに刷り込まれてきているものです。

両親の年齢、職業、家庭状態、同居家族、兄弟構成、出身地、育った場所、学歴、病気や怪我の様子、習い事、趣味やスポーツ、大きな出来事、ショッキングな出来事、旅行歴、飼っていたペットなど価値観が形成されるにいたったその人のルーツがあることでしょう。

価値観のズレから起きる夫婦危機の前兆とは

コミュニケーション不足で会話がない

どんな相手でもコミュニケーションが必要です。会話があることで、相手の気持ちも理解できますし、自分の思いも伝えることができます。言いたいことを我慢していると会話の量が減っていきます。会話がなくなると溝はますます深くなるばかりです。

「言わなくてもわかる」と思っているのに分かってもらえないもどかしさが原因で、夫婦のすれ違いが生じることがあります。夫婦はもともと他人です。親子のような意思疎通を求めるのは難しいでしょう。

感情や意見など、波風を立てないようにと思って我慢をしていると逆に関係が悪くなります。口に出さないことがストレスになり、相手もその不満を肌で感じてしまいます。夫婦間のコミュニケーション不足は、すれ違いの原因になります。

夫婦の共同作業がだんだん減ってきている

共同作業は2人の仲を親密にしてくれる行動です。ママがパパへの不満の代表として「パパが家事に協力的じゃない」「パパが育児に協力的じゃない」とあります。二つの共通点は「共同作業を疎かにしていること」です。

2人で大きなお金を使ったり、2人で時間をかけて労力を費やしたり、2人で一緒に行動する機会が多い夫婦はすれ違いも少ないでしょう。共同作業はコミュニケーションが大事です。意見や気持ちを伝えあったり、考え方をすり合わせたりすることが大切になります。

本来、夫婦は共同作業による合作の連続でしょう。共同作業が減ると、信頼感やつながっている感覚が希薄になりがちです。交流することが減り、夫婦関係のすれ違いに発展することになる可能性があります。

将来のビジョンをすり合わせていない

夫婦はお互いが向き合うのでなく、2人で同じ方向を見ることが大事だといわれています。将来のビジョンを共有することです。

結婚当初は自然と将来の夢や目標を共有しています。ところが時間がたつと、ほとんどの目標が達成され新しい目標がなくなってしまいます。もしくはその目標に向かう過程で価値観の違いやすれ違いを感じ、共有できなくなるかもしれません。そのうちに2人の将来のビジョンではなく、個々の将来のビジョンになってしまう可能性があります。

夫婦には「結婚直後」「子どもが生まれたあと」「マイホームを手に入れたあと」「仕事の成功、失敗のあと」「定年退職後」などの分岐点があります。そのときのビジョンがすり合わせられているかがカギとなるでしょう。

価値観のすり合わせをするためのポイント

まずは挨拶から!たくさん会話をしよう

夫婦の間でも挨拶はとても大切です。

一日の始まりの「おはよう」と終わりの「おやすみ」は、挨拶から自然に会話が生まれ、夫婦円満に繋がります。「いってらっしゃい」と見送られるとやる気が出るものです。「ありがとう」は夫婦円満には欠かせない言葉です。どんなことでも「ありがとう」と伝える習慣をつけるとよいでしょう。

挨拶や会話はとても重要なコミュニケーションツールです。会話が多い夫婦は、仲が良いイメージがありますよね。会話の内容は些細なことでよいです。仕事の話、子どもの話、テレビの話など、会話のキャッチボールをしてみてください。

会話の中で笑顔が生まれると明るく楽しい夫婦になるでしょう。なんでも話せて、なんでも笑える夫婦は素敵ですよね。
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