お鍋が焦げたときの洗い方を紹介!実験気分で楽しめる意外な洗い方も
料理中にうっかりお鍋を焦がしてしまったという経験はありませんか?お鍋が焦げつくと洗うのが大変です。しかし、ちょっと工夫をするだけでお鍋の焦げは簡単に落とせます。今回は、子どもと一緒に実験気分で取り組める焦げの落とし方も色々とご紹介していきますので参考にしてみてくださいね。
そもそもお鍋が焦げる原因は何?
底の薄い鍋は火の当たりにムラが出る
鍋底が厚いお鍋やフライパンであれば、熱が均等にじんわり伝わっていきますが、鍋底が薄いものだと火力の強弱、温度の変化をストレートに受けてしまうため、特に火が強く当たる部分が焦げつきやすいということになるのです。
また、一般的にチタンは熱伝導率が低く調理に不向きで、スキレットなどの鋳鉄は熱伝導率が高く焦げにくいとされますが、同じ金属素材のお鍋であっても、鍋底が厚いか薄いかによって焦げやすさは変わってきます。
カレーなど煮込み料理が焦げる原因はとろみ
実は、カレーが焦げる一番の原因は「とろみ」にあります。カレーのルーには小麦粉が含まれます。小麦粉にはでんぷんが含まれているため、熱するととろみがつくのです。味噌汁のようにとろみのない液体であれば、鍋底が熱せられることで起きる対流によって、熱い部分が上へ、冷たい部分は下へと移動します。
しかし、カレーやほかの煮込み料理など、とろみの強いものは対流が活発には起きません。そのため、熱せられてもなかなか上へ移動できない鍋底のカレーが焦げるということになるのですね。
鍋の外側の焦げは食材や水分との化学反応
鍋の外側の焦げつきは、吹きこぼれたり飛び散ったりした食材や水分、油などと鍋の素材との化学反応によって起こるものであるため、食器用洗剤だけでは簡単には落ちません。しかし、落ちないからといってスチールたわしや金属製のスポンジで強く擦ることはしないでくださいね。
無理に擦ることで表面のコーティングに傷がつき、錆や劣化の原因となるからです。とはいえ、手入れをしないままでは日に日に固まって頑固な焦げの原因になるため、しっかりと洗いましょう。
アイテムを使ったお鍋の焦げの洗い方を紹介
「重曹」を煮立たせてあとは放置するだけ
沸騰後、10分経過したら火を止めて、粗熱が取れる程度にそのまましばらく置いておきます。お湯が冷めたら柔らかいスポンジで擦ると焦げが落ちますよ。もしも綺麗にならなかったら、初めからもう一度同じ手順でやってみてください。
こちらの方法は、重曹と相性の悪いアルミ鍋と銅鍋、フッ素樹脂加工(テフロン)の鍋には使わないでくださいね。鍋が劣化したり特殊コーティングが剥げたりしてしまいます。
「お酢」は即効性を期待できるママの味方
それでも落ちなければ、鍋の焦げ部分が浸かる量の水を鍋に入れましょう。そこへ、水1Lに対して大さじ4~5杯のお酢を入れます。
そのまま弱火にかけて、沸騰したら約10分加熱し続けます。このとき、お酢の独特の香りが広がりますので、換気しながら作業するとよいでしょう。
その後、粗熱が取れるまで放置したら、スポンジで擦ってください。なお、アルミ製のお鍋は酸に弱く、お酢を使うと黒ずんでしまうことがあるため注意しましょう。
アルミ鍋の焦げつきには「中性洗剤」
やり方は先ほどご紹介した重曹やお酢と同様です。焦げついている部分が浸かるくらいの水をお鍋に入れたら、中性洗剤を適量入れます。そして、そのまま弱火にかけましょう。
粗熱が取れたら、焦げを柔らかいスポンジで擦り落としてください。一度で落としきれなかった場合は、もう一度水と中性洗剤を入れて火にかけます。粗熱が取れてもすぐに擦らずに、放置時間を長くして様子を見ましょう。
アルミ製のお鍋以外なら、中性洗剤にお酢を混ぜるという方法もあります。洗剤とお酢のダブル効果で焦げが落ちやすくなるでしょう。
実験!お鍋の焦げの意外な洗い方3選
子どもと観察しながら「天日干し」で落とす
晴れた日であれば、1~2日外に干すだけでよいでしょう。日が陰ってしまうような曇りのときもあるならば、1週間ほどかかる場合もあります。もちろん、雨が降ってきたら一度中断しなくてはなりません。
焦げつきの部分は、紫外線に当てることで乾燥しひび割れしてきます。その後、スポンジなどで軽く擦るだけで焦げが落とせるでしょう。
時間はかかりますが、道具は不要で手軽です。子どもと実験しているような感覚で、焦げの乾燥具合をじっくり観察するのも面白いですよ。