共働きのパパママはどっちが休む?子どもの看病と仕事を両立しよう
子どもと病気、けがは切っても切れない関係ですね。とくに保育園や幼稚園に行くようになると、ひっきりなしに風邪をひいたり熱を出したりする子もいます。そんなとき、パパとママどちらが会社を休むか議論したことがあるでしょうか。共働き家庭における、子どもの看病と仕事を両立させる方法について考えてみましょう。
子どもが病気のときの共働きの現状
会社の状況的に仕事を休みづらい人が多い
子どもが病気になると、幼稚園や保育園から容赦なしにお迎えを要請する電話がかかってきます。集団生活をする園では、病気の子どもを預かることはほかの子どもにも感染が広がり、万が一のリスクを抱えることにもなりますので、厳しくなるのも仕方ありません。
抱えた仕事や同僚に迷惑をかけることを考えると休むのは気が引けますが、今まさに病気で苦しむ子どものためには即決して「休む」ことを決めなければいけないこともつらいですね。
仕事を休むのはママが多い
ママが正社員ではなくパートやアルバイトだとその傾向は一段と強くなるようです。その報酬が家計を助けていたとしても「大黒柱はパパだから」と自ら引いてしまいます。
パパに「会社を休んで」といってはみたものの、なんだかんだと理由をつけて渋るのが予想できる場合「自分が休んだ方が早い!」とママがあきらめてしまうのも分かりますね。
交代制でパパとママが交互に休む
当たり前の権利ではあると分かっていても、パパにはなかなか使いづらいこの制度。パパだってママと同じ養育者なのですから、パパとママが交互に休むという選択ができても不思議ではないはずです。
男女平等の意識が強い男性も少なくはありませんが、なにもいわなくてもパパとママが対等に看病するようになるとは限りません。いざというときのためには、普段から子どもが病気になった場合の対処法について話し合っておくことが大事です。
パパにもっと協力してもらうためのコツ
お互いの仕事の状況をつねに報告しよう
普段から、お互いの仕事内容や状況について報告しておくと大変な時期、そうでない時期なども分かってきます。パパに「ママの仕事は簡単、楽なんでしょ?」などと頭ごなしに思われないためにも、パパと同じように責任があることを分かってもらいましょう。
パパと同じ姿勢でママも仕事に向き合っていることが分かれば、パパだって協力しようという気持ちにもなるものです。子どもは夫婦で育てていくものなので、どちらかの責任が重くて、どちらかの責任が軽いわけではないのと同じことです。
ただ、女性が働いていてママになると、周りからの協力を得て職場で働きやすい環境を整えてくれることがあります。残念ながらパパの場合はそういうことも少ないはずなので、本人たちの考え方だけの問題ではなく、職場の環境についてもお互いの理解が必要です。
不満が爆発する前に話し合おう
子どもは大きくなれば身体も強くなり、ある程度の年齢になれば看病も必要なくなるものです。ですがそれまで我慢できるか、できないかはママ自身にも分かりませんね。
不満が爆発すると「なんでいつも私ばかり?!」とパパを責め立てるようになってしまうかもしれません。いままで我慢していたのなら、パパには寝耳に水ということもあるでしょう。
女性は我慢強いので、限界に達するまで表に出さないこともできてしまいます。その分、爆発したときのエネルギーは大きいのです。
方法を間違えると夫婦の決定的な溝になってしまうリスクもはらんでいますので、そうなる前にきちんと話し合うことも必要ですね。男性は込み入った話を面倒だと思ってしまう節があるので、ママの話をなかなか真剣に聞いてくれないかもしれませんが、お互いが納得できる結論に達するには、根気強く話し合うことが必要不可欠です。
パパもママも休めないときの対処法
パパとママの両親にも協力してもらおう
社会人として責任を果たしたいという思いがそうさせるので、誰にも責められることではありません。ただ、そうした選択をした以上は子どもにとって安全で安心な環境をしっかり作ることを忘れないでください。
パパもママも会社を休めない場合に頼りになるのは、やはり両親の存在です。孫のためとあれば飛んできてくれるおじいちゃん、おばあちゃんほどありがたい存在はありませんね。
ここでも「頼みづらい」ということがないように、普段からよい関係を築くように心がけましょう。
病児保育にお願いしよう
看病をしてくれるのは、看護師や保育士の資格を持ったプロなので安心して任せることができます。厚生労働省から「乳幼児健康支援一時預かり事業」の認定を受けている場合は、利用料も1日2,000円ほどと負担は少ないですが、施設そのものが少ないのが課題となっています。
仕事以外でも、出産や冠婚葬祭などでの利用も可能ですが、地域によっても利用できるサービスや施設が異なりますので、いざというときに備えて情報収集をしておきましょう。