接骨院を夫婦で開業したい!ママが仕事と育児を両立させる方法
「夫婦で接骨院を開業したい」と考えているママやパパがいるかもしれません。しかし開業した後にママが妊娠するとどうやって両立したらよいのか悩むことでしょう。そこで今回は、接骨院を開業するときに知っておきたいこと、ママが受付を担当する方がよい理由、ママの妊娠および出産への備え方などについてお話しします。
接骨院を開業するときに知っておきたいこと
柔道整復師は接骨院を開業することができる
柔道整復師とは、骨や関節、筋、腱などを何かしらの原因で痛めた場合に起こる、骨折や脱臼、挫傷、ねん挫といった症状に対し、整復や固定による治療を施すことができる人を指します。
なお、医師とは違うので、外科手術を行ったり傷を縫合したりというような治療を施すことはしません。
柔道整復師の資格を持っていると、接骨院の先生はもちろん、スポーツジムでトレーナーとして活躍したり、リハビリ施設や介護施設、整形外科などの医療系施設で患者のサポートをしたりすることができますよ。
ちなみに民間資格の整体師とは異なるので注意しましょう。
接骨院は健康保険適用される場合がある
健康保険を使った場合の患者自身の負担率は1~3割となっているので、患者も安心して施術を受けることができます。
施術は実際に柔道整復師の手を使って関節や骨などを正しい位置に戻す矯正や、電気治療、テーピングなどが主になります。また、施術後も患者が健康を保つことができるように、運動やストレッチ、トレーニングなどの指導を行うこともあります。
施術を施す前に、患者の症状により保険適用内かどうかを説明することが大切です。
接骨院の魅力を伝える広告や物販について
チラシを作るのが一番ですが、法的規制が厳しいので、多くの情報を載せることができません。そのため、チラシには最低限の情報を載せるようにし、あとはホームページアドレスを表記して、ホームページ内で接骨院の魅力を伝えるように工夫したいですね。ホームページでは広告規制がないので、自由に表現することが可能です。
接骨院内では、医薬部外品の湿布や軟膏、コルセットなどを販売することも可能です。しかし医薬品や医療機器は取り扱い禁止なので注意しましょう。
ママが受付を担当する方がよい理由
受付スタッフの人件費を節約できる
パパが施術担当、そしてママが受付担当をすることにより、夫婦で上手に協力しながら仕事を分担することが可能です。さらに新たに受付スタッフを雇う必要がないので、人件費を節約することができますね。
特に開業してからしばらくの間は、利益よりも出ていくお金の方が多い傾向にあるので、無駄な出費は抑えるように細心の注意を払うことが大切です。
ママに払う給与があるから節約にはならないと考えがちですが、これは世帯収入の一部になる上に、経理上は経費として扱うことができるので、結果的には得になります。
パパが気づきにくいところに気がつく
そのため、ママが受付で仕事をすることにより、院内でパパが気がつきにくいところにまで気を配り、対処することが可能です。
患者は男性だけでなく女性もいるので、ママの目線で院内を清潔に保ち、よい印象を持ってもらうようにしたいですね。また、パパの態度が不愛想でないか、女性患者の気持ちになってパパの言動をチェックすることも大切です。
集客のためには、技術だけでなく雰囲気や物腰に気をつけることも重要ですね。
ほかの資格も取得して開業に活かそう
開業するにあたり、簿記の資格を取るのもおすすめです。事業主としてビジネスを始めたときに会計の知識があるのとないのとでは、その後の経営状態に大きく影響をおよぼすかもしれません。
「税金の申告はわからないから税理士に頼めばよい」と考えるママやパパもいるかもしれませんが、それでは税理士への費用が掛かってきます。自分で経理ができれば、税理士に払うお金を節約することが可能ですよ。
また開業時に「青色申告」を申請し、規定を満たす帳簿管理と確定申告を行えば、2020年度からは55万円(条件を満たせば65万円)の所得控除を受けられます。
ママの妊娠、出産にきちんと備えよう
妊娠中にできることは前倒しでやっておく
たとえば、自営業の場合は育児休暇はないので、子どもの預け先が見つからない場合、子どもの面倒をそばで見ながら仕事をこなさなければならない状態になります。
ママが受付の仕事をしながら赤ちゃんの面倒をみるのは至難の業です。子どもの預け先に困らないよう、妊娠中から保育園や託児所の目星をつけておくようにしたいですね。
また、前倒しできる事務作業があれば、出産前にできるだけ進めておくようにしましょう。産後は、赤ちゃんのお世話をしながら細かい事務作業をするのは難しいかもしれません。