アルバイトかけ持ちママの源泉徴収は?源泉徴収や手続き方法を知ろう
ママはどのような手続きをすればよいの?
メインの勤務先に扶養控除等申告書を提出
ここで重要なことは、扶養控除等申告書は一つの勤務先にしか提出できないことです。ですから、アルバイトをかけ持ちしているママなら、メインの勤務先にだけ申告書を提出するようにしましょう。
すると、メインの勤務先では、月収が88,000円以上になる月には所得税を源泉徴収して給料を支払い、年末調整も行ってくれます。ほかの勤務先には申告書を出さないので、源泉徴収された給料が支給されます。
年収103万円は税金を払う壁
ですから、年収が103万円以下のママは所得税を払う必要がありません。また、世帯で考えた場合には、ママの年収が103万円以下であればパパの所得税も配偶者控除が受けられ、所得税の優遇を受けることができます。
2018年1月から配偶者控除や配偶者特別控除が改正され、パパが配偶者特別控除を受けられるママの年収が150万円に上がりました。しかし、ママ自身に所得税がかかるかかからないかの壁は103万円で変わりはありません。
源泉徴収票で年収の確認をして確定申告を
扶養控除等申告書を提出した勤務先は年末調整をしてくれますが、ほかの勤務先ではしてくれないので所得税を払い過ぎている場合があります。そのときには確定申告で申請すれば余分な納税分が返金されます。
申告の方法は国税局のホームページでご確認ください。「所得税(確定申告書等作成コーナー)」確定申告のコーナーでは書式をPC、スマートフォンやタブレット端末で作成することができます。
作成した申告書を印刷して税務署に提出か郵送します。事前に申し込みをしてネットで申請することも可能です。
初めての確定申告でありがちな不安
源泉徴収票はいつもらえるの?
早くても会社が年末調整の計算をした後になりますので、12月の給料明細と同じタイミングでもらえるケースが多いです。しかし、会社が源泉徴収票を渡すのは「絶対にこの日」という決まりはありませんので、翌年の1月になることもあります。
また、会社は源泉徴収票を翌年の1月31日までに税務署に提出する必要があるので、その日までにはもらえるでしょう。
ちなみに医療費控除の申告がある場合も、源泉徴収票を使って個人で手続きする必要があります。出産で高額な医療費がかかったという年は大事に保管しておきましょう。
自分で申告書を作成できるもの?
もし入力の途中で間違いがあっても、間違い箇所を表示してくれるので、ほとんど間違うことはありませんので安心してください。スマートフォンでも利用すれば、家事や育児の合間、勤務中の休憩時間などを利用して少しずつ進めていくことが可能です。
また、確定申告書を税務署に提出した後、申告内容に気づいた場合も、修正、更正申告できるので安心してください。
還付金を受け取る場合には、銀行振り込みを選択しておくとほかに手続きが必要なく楽ですよ。
不安だけれど相談できるの?
確定申告の時期になると確定申告の相談会場が特別に設けられますし、電話で質問することもできますよ。ただ、相談会場の場合は確定申告の期間になるとかなり混み合いますので、源泉徴収票をもらった時点で早めに相談することをおすすめします。
また、税務署で直接相談することも可能で、その場合は電話予約が必要です。源泉徴収票や作成途中の確定申告書など、必要な書類を持って分からないことを聞きに行きましょう。
まとめ
複数の勤務先から源泉徴収票を集めることは少し手間ですが、確定申告をして年収に合わせた納税額に修正しましょう。月々の源泉徴収税額は少しかもしれませんが、年間をまとめるとある程度の金額になっているものです。
損をしないように手続きを行いましょう。