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【第2回】何から始めたらいい?初めての産休・育休後の働き方ガイド

【第2回】何から始めたらいい?初めての産休・育休後の働き方ガイド

経済的な理由、自己実現など働く理由は様々。今回は、働きたいママが知っておきたいことについて、女性の働き方の悩みや仕事・家庭の不安など、幅広く相談に応じている「ママ・ジョブ・あいち」にて、お話をお伺いしました。

働き方には豊富な選択肢がある

事前準備は早めが一番

妊娠時や出産後にやってくる心配事の一つが「仕事をどうするか」ということ。
独身の時とは違い、自分のことだけでなく、家族や身の回りのことも考えなければならないため、どうしたらいいのかと不安になる方は多く、実際ここ、ママ・ジョブ・あいちでも相談を受けることが多いです。

就職先を探すこと、子どもを預ける場所を探すこと、何かあったときの頼れる先を探すこと、家庭内のことなどやることは山ほどあります。
情報収集や就職相談は就業希望日の半年~9ヶ月前くらい、早めに準備しておくと、心身のゆとりをもって考えることができます。

復職する際に考えること

産後の仕事の選択として、元の職場に復帰する「復職」と新たに就職先を探す「再就職」があります。

復職を考えている場合、自分の会社の就業規則を再確認しておきましょう。勤務先からも説明がありますが、制度や支援は会社によって内容が異なっています。就業規則をチェックし、自分がどの支援、制度を、どれだけ受けることができるのか知りましょう。

その上で、職場復帰前に、職場の上司と面談する機会を作り、お互いに知りたいこと、状況を確認・共有して、会社側とママとのギャップを埋めておくことが大切です。

復職する方もいろんな不安を抱えていますが、会社や上司側も、どこまで配慮すればいいのか、どういう配慮が適しているのかわからないケースも多くあります。話し合いの中で、お互いどこまで譲れるのか、譲れないのかのラインを共有しておくと、復職後も働きやすくなります。

◼︎面談の際に確認・共有しておくとよいこと

<制度に関して>
・勤務開始予定日
・育児短時間勤務利用の有無(「有」の場合、利用の理由、利用終了時期)
・子が1歳未満の場合、育児時間利用の有無(時短「無」の場合、時間外労働除外申請の有無)

<復職に関して>
・休業中の職場環境の変化など知りたいこと
・仕事の内容、役割分担などの要望、復職するにあたっての意気込み
・本人・子どもの状況
・その他、職場に知らせておきたいこと

<子どもの保育状況>
・保育園名、エリア、預かり時間と送迎の体制
・家族の協力状況
・通勤時間(保育園を経由する場合、しない場合)

再就職ならスケジュール調整が大事

仕事を辞めている場合、子どもを預ける保育園の入園と就職活動を同時に進めていく必要があるため、新しく就職先を探すことは復職よりも大変です。

保育園は、保育の必要性によって入園の優先順位が決まります。最近は、育児休業から復職するママが多いため、さらに上のポイントを得るため、戦略的に動いているママもいるようです。

保育の必要性の理由に「求職中」もありますが、優先順位は高くありません。また、入園できても、期間が3ヶ月以内となっているため、プレッシャーもかかってきます。

産後仕事をしたいと思っているママであれば、まずは「復職」という選択肢を最大限に生かして欲しいと思います。仕事内容によっては復職が困難な場合もあるかもしれませんし、復職してもダメだったこともあるかもしれませんが、それなら次の選択肢を考えれば大丈夫です。

いずれにせよ、準備時間がかかるため、何が必要かを把握し、相談も含めて早めに動きだすようにしましょう。

知っておきたいお金のこと

「扶養」ってどういうこと?

よく耳にする「扶養内で働く」と言うのは、扶養控除が受けられる範囲内で働くことをいいます。この扶養には「税制上の扶養」と「社会保険上の扶養」の二つの種類があります。
●税制上の扶養
所得税、住民税の控除、配偶者控除・配偶者特別控除に関するもの。
扶養のラインを超えると住民税などが発生し、金額によっては配偶者控除・配偶者特別控除額に影響。

●社会保険上の扶養
健康保険や年金に関するもの。
扶養のラインを超えると、勤務先で社会保険加入の義務が発生し、自分で社会保険料を支払う必要も。
※収入、就業日数や時間などによって判断

【参考】
暮らしの税情報・家族と税|国税庁
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/02_2.htm
家庭の状況によって税金の金額などが変わったり、税制改正もあるため、詳細は個別相談がベスト。社会保険労務士を招いているマネーセミナーなどに参加し、聞いてみましょう。民間だけでなく、自治体や公的施設などいろんなところで開催しています。

幼稚園・保育園の無償化

令和元年10月1日から、3〜5歳児クラスの幼稚園、保育所等の利用料が無料になりました。幼稚園・保育園のどちらに通っているのか、認可外、幼稚園の預かり保育など、預ける形によって、金額や対象となる・ならないなどが異なっています。

就職先を探す時や園探しをする前に、気になる園、預け先の園がどうなっているか確認して、把握しておきましょう。内閣府のHPには、自分の家ではどうなのかがわかる「早わかり表」が公開されています。まずはチェックしてみましょう。
【参考】
幼稚教育・保育の無償化はじまります・制度早わかり表|内閣府https://www.youhomushouka.go.jp/pdf/hayawakarihyou.pdf
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