【第2回】何から始めたらいい?初めての産休・育休後の働き方ガイド
経済的な理由、自己実現など働く理由は様々。今回は、働きたいママが知っておきたいことについて、女性の働き方の悩みや仕事・家庭の不安など、幅広く相談に応じている「ママ・ジョブ・あいち」にて、お話をお伺いしました。
働き方には豊富な選択肢がある
事前準備は早めが一番
復職する際に考えること
復職を考えている場合、自分の会社の就業規則を再確認しておきましょう。勤務先からも説明がありますが、制度や支援は会社によって内容が異なっています。就業規則をチェックし、自分がどの支援、制度を、どれだけ受けることができるのか知りましょう。
その上で、職場復帰前に、職場の上司と面談する機会を作り、お互いに知りたいこと、状況を確認・共有して、会社側とママとのギャップを埋めておくことが大切です。
復職する方もいろんな不安を抱えていますが、会社や上司側も、どこまで配慮すればいいのか、どういう配慮が適しているのかわからないケースも多くあります。話し合いの中で、お互いどこまで譲れるのか、譲れないのかのラインを共有しておくと、復職後も働きやすくなります。
<制度に関して>
・勤務開始予定日
・育児短時間勤務利用の有無(「有」の場合、利用の理由、利用終了時期)
・子が1歳未満の場合、育児時間利用の有無(時短「無」の場合、時間外労働除外申請の有無)
<復職に関して>
・休業中の職場環境の変化など知りたいこと
・仕事の内容、役割分担などの要望、復職するにあたっての意気込み
・本人・子どもの状況
・その他、職場に知らせておきたいこと
<子どもの保育状況>
・保育園名、エリア、預かり時間と送迎の体制
・家族の協力状況
・通勤時間(保育園を経由する場合、しない場合)
再就職ならスケジュール調整が大事
保育園は、保育の必要性によって入園の優先順位が決まります。最近は、育児休業から復職するママが多いため、さらに上のポイントを得るため、戦略的に動いているママもいるようです。
保育の必要性の理由に「求職中」もありますが、優先順位は高くありません。また、入園できても、期間が3ヶ月以内となっているため、プレッシャーもかかってきます。
いずれにせよ、準備時間がかかるため、何が必要かを把握し、相談も含めて早めに動きだすようにしましょう。
知っておきたいお金のこと
「扶養」ってどういうこと?
所得税、住民税の控除、配偶者控除・配偶者特別控除に関するもの。
扶養のラインを超えると住民税などが発生し、金額によっては配偶者控除・配偶者特別控除額に影響。
●社会保険上の扶養
健康保険や年金に関するもの。
扶養のラインを超えると、勤務先で社会保険加入の義務が発生し、自分で社会保険料を支払う必要も。
※収入、就業日数や時間などによって判断
幼稚園・保育園の無償化
就職先を探す時や園探しをする前に、気になる園、預け先の園がどうなっているか確認して、把握しておきましょう。内閣府のHPには、自分の家ではどうなのかがわかる「早わかり表」が公開されています。まずはチェックしてみましょう。
幼稚教育・保育の無償化はじまります・制度早わかり表|内閣府https://www.youhomushouka.go.jp/pdf/hayawakarihyou.pdf