共働きで医療費控除はどうするの？対象範囲や申請方法を知ろう

2018,12,15 更新

申告書と明細書の書き方を知ろう

医療費控除の明細書を記載する前に、健康保険組合などが送ってくる医療費を添付すれば、医療費控除の明細書の代わりにできます。

医療費通知以外に申告する医療費がある場合には、次の事項を記載します。

1．医療を受けた方の氏名
2．病院や薬局など医療費を支払った先の名称
3．医療費の区分（診療治療・医薬品購入・介護保険サービス・その他医療費）
4．支払った医療費の額
5． 4のうち生命保険や社会保険などにより補填される金額

例えば、医療機関まで公共交通機関を利用した場合、バス代や電車代などが医療費通知以外にかかった医療費です。医療費通知と、とっておいたレシートや領収書を見比べて、不足している物は明細書で申告します。

還付金額を知ってパパママお得な方で申請を

医療費控除の申告は、パパでもママでも構いません。ただ、パパとママのうち、収入が多い方が医療費控除を受けた方が、多くの還付金をもらえます。

ただ、家族の1年間の医療費が100,000円以下の場合で、収入が低い方の年収が2,000,000円未満の場合は違います。

医療費控除額の計算式では、100,000円又は年収2,000,000円未満の場合はその5%の金額を差し引くことになります。

・1,800,000円なら90,000円
・1,500,000円なら75,000円
・1,300,000円なら65,000円

つまり、年収が高い方では受けられない医療費控除を受けられる可能性があります。医療費控除の金額によって、お得な方で申請しましょう。

まとめ

難しそうと感じる医療費控除の申告や確定申告ですが、一度行ってみると意外に簡単に行えるものです。混み合うイメージのある税務署も、1月中に申告に行けば意外とスムーズですし、インターネットを通じてe-taxを利用すれば税務署に行かずに確定申告を行えます。

パパとママの年収、そしてかかった医療費を見比べて、どちらが申告をすれば、より多くの還付金を得られるか考えて申告をしてみましょう。もし控除を受けられないときも、今年は健康でよかったね、と思えるとよいですね。