テレワークにはどんな職種があるの?子育てママが働きやすい仕事とは
テレワーク勤務を開始する前に行いたいこと
仕事と家庭のタイムスケジュールを考える
毎日の出勤をともなう会社勤めと違い、テレワークは子どもの緊急事態にも対応がしやすかったり、通勤時間の削減ができたりします。一方、子どもがそばにいる時間が長くなるため、子どもの行動に流される恐れもあるでしょう。また、ひとりでの作業は緊張と緩和のメリハリが難しくなることもあります。
そこで、テレワーク勤務に入る前に1日のタイムスケジュールを考えましょう。起床時間、食事の時間、保育園の送迎時間、業務開始と終了時間、家事をする時間などを細かく書き出します。
先を見通して、1週間単位でスケジュールを調整すると仕事がしやすくなりますよ。
作業環境やWebカメラなど設備を整える
例えば、パソコン業務が長時間になるなら腱鞘炎になりにくいキーボードやマウス、疲れにくいチェアが必要かもしれません。また、業務で使うソフトが未導入の場合も用意しておきましょう。
テレワークでは、テレカンで業務の意思疎通をします。テレカンとは電話回線を使う「テレカンファレンス(遠隔会議)」「テレフォンカンファレンス(電話会議)」、専用回線を使う「テレビカンファレンス(テレビ会議)」の略語です。現在ではネット回線で行うWeb会議が主流のため、Webカメラとヘッドセットが必要になります。
もし、所有パソコンにカメラがついていないなら、後づけ用のwebカメラを購入しましょう。
家族にもテレワークについて理解してもらう
もし、テレワークに理解のない人が家族の中にいると仕事がしづらい環境が生まれます。そこで、少しでも仕事をしやすくするために事前に家族と話し合うようにしましょう。
まず、ママが自宅で仕事をすること、状況によってはパパが帰宅後も仕事をしなければならないことを説明します。その上で、会社勤務時と同様に家事や育児の協力をお願いしましょう。
子どもが小さい場合は、ママが家にいると仕事をしているという認識がしづらいものです。すぐには無理でも、何度も説明してママは家で仕事をしていると分かってもらうようにしましょう。
テレワークができる仕事の探し方
クラウドソーシングから探す
いずれかのクラウドソーシングサイトに登録すると、クライアントが募集している案件に応募することができます。ネット上で不特定多数に対し募集しているため、なかなか決まらない場合もありますが、面接などをしなくても仕事を請け負えるものも多く、育児中のママにとってはメリットが大きいでしょう。
職種は、デザイン関係、プログラミング関係、事務関係、ライターなど様々です。また、案件タイプもタスク、プロジェクト、コンペがありますので積極的に応募してみましょう。
テレワークを導入している企業に入社する
テレワークで働くには導入企業に入社するのが一番の近道ですが、現在の日本では完全テレワークの会社はそう多くはありません。完全テレワークにするためにはそれまでの職歴や経験が条件になっていたり、一定期間は研修として出社したりしなければならないものもあります。また、テレワーク可でも週何回かの出社条件を設けている場合もあるでしょう。
そのため、入社前にテレワークに関する条件を確認することが大切になりますよ。
エージェントに登録する
エージェントに登録すると、通常の職業紹介のように仕事の紹介、面接、クライアントの合意を経て仕事開始となります。通常の紹介との違いは、職場が自宅などになる点です。
求人されている職種は、エージェントにより得意不得意があります。ITエンジニア案件が多いもの、人事・経理・法務・営業補佐など事務職案件もあるもの、マーケティング案件が中心のものなど様々です。
探す際は、自分が得意な分野が多いエージェントを選びましょう。
テレワークのデメリットも理解しておこう
会話の機会が少なく、孤独を感じる場合も
仕事の内容によっては、一日中誰とも会話をせずに業務が終わってしまうこともあるでしょう。特に頻繁にWeb会議などをしない職種では、メール交換だけで終わってしまうかもしれません。すると、その状況が長く続くことで苦痛を感じるママも出てくるのです。
出社すれば業務確認のための会話や、同僚と昼食をとるなどのコミュニケーションが生まれます。しかし、テレワークの場合は、チャットツールなどを使い自分から積極的にコミュニケーションを図る必要が出てくるでしょう。
働きすぎてしまう可能性がある
数字や成果物に表れる部分を担当している人はよいですが、業務によっては数字で測れないものも出てくるでしょう。そうすると、査定に偏りが出ることも考えられます。さらに、残業をしてでも成果を出そうとするあまり超過勤務となってしまい、時間の自由度があるというテレワークのよさが失われることにつながるのです。
テレワークは、業務時間とのメリハリがなくなりサボり気味になるという面がある一方、数字や成果を出すために働きすぎるという表裏一体の面も持ち合わせています。
子どもがいると業務に支障が出る場合もある
保育園などに行っている間はよいかもしれません。しかし、まだ子どもが小さいので家で面倒を見ることにしていたり、保育園の確保ができなかったり、突然休園になったりした場合は、業務に支障が出る可能性があります。
Web会議や電話の最中に話しかけられたり、ぐずったりして相手に迷惑をかけることもあるでしょう。また、業務中に邪魔をされて集中できず、思いどおりに仕事が運ばないときもあります。
このようなときは、ベビーシッターを雇うなどの対策をしているママもいますよ。
まとめ
反面、子どもに仕事の邪魔をされたり、コミュニケーションが取れず孤独を感じたり、会社の状況がリアルタイムで得られなかったりするデメリットもあるでしょう。
テレワークでの仕事に就こうと考えるなら、メリットとデメリットの両面を知った上での心構えや、必要な対策を講じていくことが大切ですね。