妊娠中のワーキングマザーは大変!起こりうるトラブルと対処法は
ワーキングマザーが妊娠すると、色々なトラブルも起こりがちです。事前に知っておくと、対処がしやすいことでしょう。そこで今回は、妊娠中に働く女性に起こりうるトラブルとワーキングマザーの妊娠中トラブルの予防法、妊娠中に職場で気をつけたいポイントなどについてお話しします。
妊娠中に働く女性に起こりうるトラブル
つわりがある妊娠初期の通勤や勤務が辛い
ママによっては、いつもなら特急電車で行くところを各駅停車に乗り、耐えられなくなると途中下車しながら職場へ向かうというママもいます。いつもよりも通勤時間が長めにかかるので大変だったようです。また、勤務中に吐き気がして、自分の席とトイレの往復を頻繁にしていたというママもいますよ。
また、食べつわりのママの場合、頻繁に何かを口にしていないと気分が悪くなるため、仕事の合間におせんべいやクッキーなどを食べ、周囲からの視線が気になったというケースもあります。
疲労やストレスによるお腹の張りが心配
基本的にお腹の張りは妊娠中期~後期に起こることが多いのですが、子宮が大きくなる妊娠初期にも張りや痛みを感じることがあります。一般的に妊娠15週目辺りからお腹の張りを感じる人が増えてくるようですよ。
仕事で疲労を感じたり、ストレスを感じたりしたときにキュッと痛くなってきた場合は、どこかで横になるかゆっくりと座って体を休めるようにしたいですね。体を休めると張りが治まるようなら特に心配は不要です。
張りが周期的にあり、出血をともなう場合は流産や早産の可能性もあるので、速やかに病院へ行くようにしたいですね。
「エコノミークラス症候群」が起こりやすい
さらにデスクワークなどで長時間イスに座り同じ姿勢を保っていると、下半身の血流が悪くなり太ももの中にある静脈内に血の塊ができてしまい、「深部静脈血栓症」を発症することもあります。
これがいわゆる「エコノミークラス症候群」なのですが、妊娠中はもちろん、産後にもかかりやすいとされているので、デスクワーク中心のママは座ったままでもこまめに足首を動かすようにするなどして特に注意するようにしましょう。
ワーキングマザーの妊娠中トラブルを予防
時差出勤や時短勤務で無理せず働けるように
「満員電車を避けるための時差出勤や時短勤務をしたいけれど、うちの会社にはそんな制度がなさそう」というママもいるかもしれません。この場合、かかりつけ医、もしくは助産師から「時差出勤や時短勤務をするように指導された」と会社に伝えて相談してみましょう。
会社は男女雇用機会均等法に基づき、妊娠している従業員に対してそれらの措置を行わなければならないという義務があるので、何か対策をとってくれるはずですよ。
妊娠中であっても無理せず働くことができる方法を、会社と一緒に探してみたいですね。
仕事中に疲れを感じたらすぐに休む
たとえば立ちっぱなしの仕事の場合、疲れたときに座って休むことができるよう、そばにイスを置くようにしましょう。力仕事をしなければならないポジションの場合は、部署を変えてもらったり、負担のかかる業務を免除してもらったりすることが可能か、会社に相談するようにしたいですね。力仕事をするとお腹が張りやすくなるので、妊娠中は避けた方が好ましいです。
日帰りや1泊ぐらいの出張であれば、ママの体調次第では問題ありませんが、短期間に複数回行ったり、長期滞在だったりする場合は免除してもらえないか上司に相談してみるのも一案ですよ。
座りっぱなしを避けむくみ対策を
座りっぱなしを避け、むくみ対策をするようにしましょう。座っている姿勢がしばらく続いたら、時々立ち上がって歩くのもよいですね。机の下に足乗せ台を置いて、足の位置を高くするのもむくみ対策には効果的ですよ。
むくみ防止のストッキングや靴下などもあるので、仕事中、それらを履いてみるのもよいかもしれません。さらに食事は塩分を控えるように心がけてくださいね。
妊娠中に職場で気をつけたいポイント
母性健康管理指導事項連絡カードを活用する
この申請書は、産院でもらうことができるほか、厚生労働省のサイトからダウンロードすることもできるので、チェックしてみてくださいね。
ママが妊娠中の体調トラブルを理由に、時短勤務や通院のための休み、時差出勤などを希望する場合、医師にこの申請書に必要事項を記入してもらい会社に提出します。提出された会社側にはママの体調を考慮した措置を講ずる義務がありますから、上手に利用しましょう。
時短勤務や時差出勤など、上司にお願いしにくい場合でも、この申請書があれば話しやすいですね。