ワーキングマザーと子どもの実態は?関わり方や悩みと解決法について
ワーキングマザーは専業主婦に比べて時間の融通が利きにくく、子どもとの関わり方に悩みを抱える人が少なくありません。子どもが病気になったときの対応や習い事の送迎など、どういった解決法があるのでしょうか。今回はワーキングマザーの子どもに関する悩みについてご紹介します。
ワーキングマザーの実態と子どもとの関わり
ワーキングマザーの割合は年々増加している
この調査は末っ子が18歳以上のママを対象としたもので、割合を見ることでワーキングマザーが年々増加していることが具体的にわかります。
一方、ワーキングマザーのうち、正規職員の割合は2004年に16.9%であったのに対して、2017年では24.7%と微増にとどまっています。ワーキングマザーの主流はパートなどの非正規職員であることが、子育て中のママの一つの特徴的な働き方といえます。
0歳児のママの4割は仕事をしている
「約4割」という数字は、1歳児以上の子を持つワーキングマザーの割合からすると低い数値ですが、0歳児のママということを考慮すると少なくないと考えられます。この割合は子どもの年齢が上がるにつれ増えていき、子どもが幼稚園に入る3歳ごろには約7割、子どもが中学生になる12歳以上では約8割に達します。
また0歳児のママのうち、正規職員のママは約2割で、この割合は子どもが成長しても大きく変化しません。それに対して非正規職員のママの割合は、子どもが成長するとともにどんどん増えていきます。
子どもとは時間ではなく関わり方が大切
でも、大切なのは「どれだけ子どもと一緒にいるか」ではなく「子どもとどう関わるか」です。一緒にいる時間の長い専業主婦でも、子どもに関心のないママはいます。短い時間でもコミュニケーションをとることがよほど重要です。
何より子どもを傷つける行為が「無視や無関心」なのだそうです。「無視や無関心」が続けば子どもは確実に傷つきます。疲れていても子どもにしっかり関心を持ち、短くても濃い時間を共有することを大切にしてください。
ワーキングマザーが子どもに関して悩むこと
食事や寝る時間が遅くなる
ママの終業時間によっては、どうしても夕食時間が遅くなってしまいます。その流れで就寝時間も遅くなってしまうため、規則正しい生活リズムを作りにくくなります。
早寝早起きが子どもの成長に大きく影響することがわかっているからこそ、生活リズムを整えにくいことに多くのワーキングマザーは悩みを抱えるのです。
増加するワーキングマザーと生活リズムが乱れがちな子どもの関係は、厚生労働省のデータから見ることもできます。専業主婦の割合が多かった昭和50年代に比べて、近年は寝る時間が遅い子どもの割合が倍以上になっているようです。
病気や学級閉鎖などの急な休みの対応
とくに入園したばかりのころは子どもが病気をもらいやすく、1カ月のうち半分休むことも珍しくありません。またきょうだいがいると順番に病気になることもあり、何日も連続で休まなくてはならない事態に陥ることもあります。
実家に頼みたくても遠方で見てもらえなかったり、近くに住んでいても両親が仕事をしていてお願いできないケースもあったりしますね。
職場の理解があっても、突然の休みが頻繁になると休みづらくなります。仕事も滞るため、ママは頭を抱えてしまうのです。
平日の習い事の送迎ができない
ところが多くの習い事は、小学校低学年くらいまで保護者の送迎が必要になります。また未就学児の習い事は平日の早い時間帯がほとんどで、ママの仕事の時間と重なってしまいます。送迎がネックで習い事が難しくなるケースは少なくありません。
最近では土日にできる習い事も増えてきましたが、「せっかくの休みの日には家族でお出かけをしたい」「休みの日にはたまった家事を片づけたい」と考えるママにはやはり難しいようです。
ワーキングマザーの悩みを解決するには
パパや家族と役割分担を話し合おう
ワーキングマザーの一番の協力者は、やはりパパです。パパの協力あってこそ、仕事と家事、育児をこなすことができるのです。
パパの協力を得るためには、しっかりと話し合うことが必要です。まずは共働きについて、考え方を共有することから始めましょう。
具体的には家事の見える化です。家事を書きだすなどして細かく役割分担を決めることで、不平等感は少なくなりますよ。
両親が同居、また近居であれば、負担割合も変わってきますね。「家族で子育て」を意識して、役割分担を話し合ってください。