子どもにお金の勉強をさせたい。始める時期や教えるポイント
子どもにお金の勉強をさせるメリット
金銭感覚を養いモノの価値を知ってもらう
まずは親として、しっかりと家庭のお金の管理がされているか確認してみてください。身の丈に合った使い方ができているか、将来を見据えて貯蓄できているか、など子どもにお金の教育をするうえで土台となる家庭の金銭感覚は重要です。
安いものを大量に買って消費しきれていない、ブランド品を買ってしまいこんでいるといったことがあると教育上あまりよくないですね。子どもの手本となるような金銭感覚を持ち、行動で示すことが大切です。
モノを大切にする気持ちが育つ
親としては「モノは粗末にしない」という、人として大切な価値観を幼いうちから学んでほしいところ。今当たり前にあるモノは、すべて「お金」によってもたらされていると気づくことで、モノを大切にする気持ちが育つきっかけになるかもしれません。
「お金」を知ることで「モノは大切にしなきゃ!」と思うようになり、整理整頓できるようになったり、忘れ物をしなくなったりすることも十分あり得るでしょう。
お金では手に入らないものがあることを知る
当然ながら、人の気持ちはお金では買えません。高価なアクセサリーよりも、「あなたが作ってくれたビーズのネックレスの方がずっと大切だよ!」など、お金の価値がすべてではないと伝えましょう。
また、欲しいものはなんでも手にはいるわけではないと知ることで、手に入らないなら自分で作ってみよう!という新たな発想が生まれるかもしれません。買ってきたおもちゃよりも、廃材で作った自作のおもちゃの方が、子どもにとっては価値のあるものだったりします。
電子マネーについても教えていこう
実際にありがちな電子マネーのトラブル
子どもが電子マネーについて理解が浅いままカードを使った結果、トラブルを起こしたという実例もありますよ。
あるママが、子どもに電子マネーの入った交通系のカードを渡したら、習い事の帰りにカードを使ってコンビニで買い物をしたそうです。自分の分だけでなく友だちの分のお菓子も買ったようで、残金が一気に減ったとか。
電子マネーもお金であるということを理解していないと、なんでも買える魔法のカードのように勘違いしてしまうので注意したいですね。
電子マネーについて分かりやすく説明
ママが子どもが見ていないところでカードをチャージしてから渡すと、子どもにはカードとお金の関係が理解しにくいかもしれません。実際に子どもと一緒に駅の販売機でチャージしてみるのもよいですね。
たとえば1000円チャージしたら、1000円分のお金がそのカードに入っているので、カードはお金と同じだと学べるはずです。お店の支払いに電子カードを使ったら、そのレシートの数字を見ながら説明してみるのもよいでしょう。
子どもが電子マネーについて理解していると感じたら、そのときに初めて交通系のカードなどを持たせるようにしたいですね。
親が上手に管理することも大切
残高が思っていた以上に減っていたら、子どもにその理由を聞いてみましょう。「カードを使ってよいのは、交通費と毎回一つ飲み物を買うときだけ」というように親子で細かいルールを決めるのもよいですね。
ルール違反をしたときは、その分お小遣いを減らすなどの対策を取るようにしましょう。
カードによってはオートチャージ機能を使っているママやパパもいますよね。しかしこれをすると、いつでもお金が入った魔法のカードのように、子どもが勘違いしてしまいます。オートチャージ機能は外すようにしたいですね。
まとめ
また、子どもに教えると同時に、親自身も「お金」について見直すきっかけができるでしょう。子どもと一緒に、お金をとおして「モノを大切にする心」「親に感謝する気持ち」「働くことの大切さ」などを学んでいけたらよいですね。