2人目の赤ちゃんにかかるお金。教育費を準備できるコツを紹介
1人目の子育てが落ち着いてくると、「そろそろ2人目がほしいな」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、育児にはお金がかかるので子ども2人も育てていけるのか不安を感じますよね。今回は、2人目が生まれると何にどのくらいのお金が増えるのか、2人目の教育費を準備する方法とコツをご紹介します。
「2人目の壁」ダントツの1位は経済面
子どもが2人になるとかかる費用も2倍?
平成17年度の国民生活白書の調査結果では、2人目にかかる家計の費用は1人目の8割で済むという結果が出ました。その理由は、1人目の子どもの育児グッズや洋服などのお下がりが使えるので、新しく購入する物が少なく済むからです。
ですから「子どもが1人増えると出費が2倍になるので苦しい」と2人目妊娠を悩んでいる方も、光熱費や水道代以外は節約することができることを頭に入れて家計を見直すとよいかもしれませんね。
教育費の高騰に注意が必要
「少子化が進めば、学費が安くなるのでは」と思う方が多いですが、残念ながら教育費は年々増えています。大学の学費が増えている理由は、国の財政が厳しいため国からの助成金が減らされていることもあるそうです。ですから、今後教育費がもっと高騰する可能性が高いので、しっかり資金を準備することが大切でしょう。
友人に聞いてみると、年々上がっている教育費の状況を把握して、子どもに教育費があまりかからない頃からしっかり貯蓄しているそうです。早くから貯蓄をスタートさせることで、2人分の教育費の準備ができると話してくれました。
子どもの年齢差による家計の変動
次に子どもの年齢差が1、2歳の場合、同じ幼稚園や保育園に通うと兄弟割引を受けることができ、毎月かかる料金が割引になることがあります。しかし、高校や大学の入学が1、2年ごとに交互にやってくるので、教育費を貯める期間が短いと感じる方も多いかもしれませんね。
「入学時期があまり重ならないようにしたい」と考えている方は、4歳差以上がよいでしょう。
子ども1人増えるといくらお金が必要?
生活費はどれぐらいかかるのか
全国的な調査結果によると、子どもが1人増えると毎月の生活費が約3万円増えるといわれています。子ども1人の家庭の生活費が1カ月に17万円くらいかかるのに対し、子ども2人の家計では20万円くらいに増えることが多いです。
友人に話を聞いてみると、2人目が生まれてからは食費や光熱費、水道代などが高くなったと話してくれました。まだ子どもが小さくても食費は1万円くらい増えたそうで、外食の回数を減らしたり節約料理をしたりと、工夫してやりくりしていると話してくれました。
学費はどれぐらいかかるのか
たとえば、幼稚園から大学(文系)まですべて公立にいった進路では、790万円くらいの費用がかかります。幼稚園から中学までが公立、高校と大学は私立にいった進路では、1,000万円くらいの費用がかかるといわれています。入学費や制服代、受験料などを合わせると、子ども1人でも費用がかなりかかりますよね。
子どもが2人になるとそれぞれの選ぶ進路によって変わりますが、幼稚園から中学までが公立、高校と大学は私立にいった場合、2人合わせて3,300万円くらいの費用がかかるといわれています。
学校外でかかる補助学費について
塾や家庭教師に必要なお金は、小学生で1カ月に平均5,000円~8,000円くらいかかります。中学生になると高校受験をする子が多いので、1カ月に平均10,000円~1,5000円くらいかかります。高校生では1カ月に平均10,000円~20,000円くらいかかるといわれています。
毎月の費用のほかにも、受験前や長期休みに追加で塾や家庭教師を利用した場合、プラスで費用がかかります。教科書代などの費用が別でかかる所も多いので、補助学費の出費も頭に入れておいたほうがよいでしょう。
子どもの教育費を無理なく準備できるコツ
家計の現状を把握する
日本政策金融公庫の調査によれば、各家庭の世帯年収の4~5割くらいのお金が教育費として使われていることが分かりました。世帯年収が400万円の家庭の場合は、年間で160万円~200万円の大きなお金が教育費に使われていることになりますよね。
子どもが小さい頃から家計をしっかり把握して、自分の家庭では毎月どのくらいの教育費を子どもに使ってあげられるかなどを夫婦で話し合うことが大切かもしれません。