【第1回】恐竜を知りたい!子どもが大好きな恐竜の秘密に迫る
恐竜のあれこれを聞いてみました!Part2
肉食と草食の見分け方は?
肉付きのある状態であれば二足か四足で判断するのが一番わかりやすいと思います。
ほかの判断基準としては、ひとつは歯です。肉食の場合、歯の内側にノコギリのようにギザギザしている鋸歯があります。肉を食いちぎるので、尖っています。
草食の場合は、歯で草をすり潰していたので、先が丸い歯や平坦な歯の形が多くなっています。
恐竜の卵の大きさは?
恐竜の卵の大きさは15〜30cm。ダチョウの卵の大きさが20〜30cmなので、想像よりも小さいサイズになっています。見た目も細長い形の卵になります。
日本では完全な卵の形の化石は出てきたことはありませんが、砂漠地帯では完全体の卵が並んでいる形で見つかっています。
また、羽毛恐竜は卵をドーナツ状に並べ、鳥のように体で卵を温めていたといわれます。
恐竜の指は何本?
発見されている恐竜では5本が最大で、中には1本の恐竜もいます。個体によっては指を使っていない場合もあったようで、ティラノサウルスは体がすごく大きいですが、前足は短く小さいので、進化の過程で必要のない前足が退化していったという説があります。
肉食恐竜の前足は獲物を攻撃するためではなく、抑え込むために使っていたのではないかと思います。
どの恐竜が一番強いの?
子どもたちからもよく聞かれる質問ですが、戦う状況によっても変わってきますね。よくいわれているのがピラミッドの頂点がティラノサウルスやスピノサウルスといわれています。
大型の肉食恐竜である2つの個体の平均的な寿命は30年で、体が大きいのでほかの個体から襲われることがなく、たくさん食べれたことで栄養もあり長生きをしていたようです。
しかし、20〜35mあるといわれる竜脚類のマメンチサウルスなど大きな草食恐竜は、平均寿命が50年あったといわれています。ティラノサウルスのような大型の肉食恐竜でも自分よりも大きな恐竜を襲わなかったといわれ、竜脚類は首が長く尻尾も長かったのでムチのように振れたことで、広大な敷地での戦いだとマメンチサウルスのような竜脚類のほうが強かったのではともいわれています。
恐竜の特徴を考えながら、どの恐竜が一番なのかと話してみるのも恐竜の魅力のひとつです。
まとめ
恐竜が生きてた時代を想像するだけでもワクワクしますね。恐竜って「こうなんだよ」と教えることがない中で、図鑑や映像から自然と子どもの興味を引く、恐竜は魅力的なんだと感じます。
そんな想像の中の恐竜をリアルサイズで見学できたり、大人でも答えられないような質問も答えてくれる専門家のいる施設は、子どもだけでなく、大人の目線でもロマン溢れる世界に没頭できそうです。
“恐竜王国”の福井県にある実物大の恐竜と触れ合える「かつやまディノパーク」や「福井県立恐竜博物館」のある夢とロマンがいっぱいの「かつやま恐竜の森」で、8年働くスタッフの坂さん。