自立心が芽生える3歳児への接し方。自立を促すコツやしつけの工夫
3歳前後は自我が芽生えてきて、自立心が育まれる大切な時期だといわれています。多くのママが我が子への接し方に悩む時期ともいえるでしょう。そこで、3歳児を持つママのために3歳児の成長の特徴や自立心を育むために必要なコツやしつけの工夫についてご紹介します。
3歳児の成長にはどんな特徴がある?
手先が器用になり複雑な動作ができる
大きなボタンのある服であれば、自分だけで着替えができるようになる子どもが増えてきます。忙しい子育てママにとっては嬉しいことですよね。
また、スプーンやフォークを使ってこぼさずに食事ができるようになったり、ハサミを使って紙を切ったりする子どもも出てきます。
運動神経も発達して片足立ちやつま先立ちができるようになり、階段を一歩ずつ上り下りできるようになるのもこの時期です。三輪車のペダルを漕いで遊べるようになる子もいます。
なんでも自分でやりたがる時期
ママやパパがやっていることに興味を示し、たとえ無理だと思われるようなことにも「自分でやる!」と譲ろうとしない行動が増えていきます。ママが料理をしていると「私が包丁で切る!」と言って困らせることもあるでしょう。
自分からやりたいと言って始めたことなのに、ママのように上手にできなくて泣き出してしまうこともあります。やりたいのに実際にはできない悔しさは、子どもの自立心を育むためには大切です。つい手を出したくなりますが、温かく見守るとよいでしょう。
周囲との関わり方を理解し始める
それまではお友だちと積み木などで遊んでいてもそれぞれが別のものを作っていることが多かったのですが、3歳ごろになるとお友だちと協力しながら一つの作品を作れるようになっていきます。
おもちゃの貸し借りをしながら仲良く遊べるようにもなってきて、おもちゃをお友だちに譲ることができるようになるかもしれません。お友だちとのトラブルが多い時期でもありますが、これらの経験を通して我慢することの大切さに気づき、お友だちの気持ちを尊重する行動も見られるようになっていきます。
子どもの自立心を育むポイントとは
チャレンジしたい気持ちを尊重する
手先が器用になり始めたとはいえ、子どもの力だけでは時間がかかるし失敗も多いでしょう。時間がないときなどは、ママがやってしまいたくなりますよね。
しかし、子どもがチャレンジしたい気持ちを示したときには、子どもに任せてみましょう。思うようにいかずに泣き出してしまうことが多いでしょうが、このような失敗こそが貴重な学びの場になるのです。失敗することでどうすれば上手にできるようになるのか考え、自分なりのやり方を見つけていくことでしょう。
先回りせずに子どもを手伝う
子どもが新しいことにチャレンジしているときに見守って待っていると、子どもの力だけでは上手にできずにママに助けを求めてくることがあります。このようなときには、ママが手伝うことで子どものチャレンジ精神を失うことなく乗り越えられるようになります。
ママがお手本を示してもよいでしょう。子どもの手を取り、一緒にやってみるという方法もあります。何度か繰り返しやってみることで、子どもはできるようになっていくはずです。
自立に必要な「甘え」を知っておこう
しかし、子どもの成長には「甘え」が必要です。着替えが自分だけでできるようになってからも「ママ、着替えさせて!」と甘えてくるのは、スキンシップを求めていたり、ママにかまってほしいという気持ちがあったりするからでしょう。このような甘えは自立に必要な「甘え」です。
不安なときにママに甘えられる子どもは、安心してまたチャレンジしようという意欲が湧いてきます。我が子の甘えを温かく受け入れ、子どもの自立をサポートできるとよいですね。
3歳児の自立につながるしつけや接し方
基本的な生活習慣を身につける
基本的な生活習慣とは、早寝早起きの習慣や毎日の食事をしっかり摂ること、おしっこやウンチはトイレですること、家に帰ったらうがいや手洗いをすることなどをいいます。衣服の着脱ができて毎日清潔な服を着ることも、大切な生活習慣です。
我が子の自立心を育むためには、我が子と一緒に基本的な生活習慣を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。多くのことを吸収する3歳児だからこそ、見直すチャンスです。