子どもにそろばんを習わせたい。メリットや選び方のポイントを紹介
昔から、そろばんを習うと「計算力がつく」といわれていますが、実はほかにもたくさんの能力を身につけることができる習い事として、最近は人気が出てきています。そこで今回は、そろばんを習うことで得られるメリットとその理由、また教室はどんなところを選ぶといいのかを紹介しますね。
そろばんを習わせる期間。月謝の目安は?
そろばんを始める時期は?
早くからそろばんに慣れ親しむことで、小学生になったときに、計算に抵抗なく取り組めるようになる可能性もあります。小学生になって子どもが計算に興味を持ち始めたころに始めると、覚えも早くそろばんで計算するのを楽しいと思ってくれるかもしれません。
小学校高学年になってから始めたとしても、計算能力もある程度あるので、興味がわいて取り組めば伸びが大きい時期です。どんどん級を上げることもできるので、遅すぎるということもないようです。
いつまで続ければよい?
また、人間の脳は12歳までに継続してやってきたことをずっと記憶しているといわれています。頭の中でそろばんをイメージして計算してきているため、無意識にできるので今後の学習や生活に活かされやすいようです。脳の成長は12歳ごろまでといわれているので、このころに取り組むことが将来に影響してくるともいえます。
いつかはやめるときがくるものですが、「まず半年は続ける」「1級をとるまで続ける」など、おおまかな目標を決めておくことも続けるために効果がありそうです。
月謝の目安はいくらくらい?
初めにそろばんを購入するなど初期費用がかかることもあります。教材費、テキスト代といわれているものはだいたい一冊350円くらいとされていますが、教室独自のテキストを使用している場合、金額はそれぞれ違ってきます。
最近では、パソコンやタブレットを使用しながらそろばんを習う教室もあります。そういった設備があるところは月謝も高めに設定されているようです。タブレットで自宅学習を行う教室では自宅にインターネット環境を必要とするので、そういった費用も必要になります。
そろばんの効果は?どんなメリットがある?
集中力を身につけることができる
そのため正解にたどり着くために、何度も何度も繰り返し練習する必要があります。時間内にすべての問題をとき終えることや、ミスをしないことが求められるため、そろばんで計算中は周囲のことを気にしていられないくらい必死に目の前の問題に集中します。
このように集中する時間を繰り返し、それを継続してしていくことによって集中力が鍛えられるのです。また、周りのみんなもひたすらそろばんをはじいて計算しているので、教室内の雰囲気は自然と集中しやすい環境になっています。
記憶力を養うことができる
問題の数字をまず目で見て一瞬で記憶し、それをそろばんに移して計算します。答えを一瞬で記憶し用紙に記入します。級が進むにつれ計算する桁も多くなり、記憶する数がどんどん増えていくので右脳が鍛えられ、その結果記憶力が高まるといわれています。
特に暗算は、頭の中にそろばんの玉を思い浮かべながら計算をするため、記憶力をつかさどる右脳が活性化され鍛えられます。計算以外にも英単語や歴史など暗記が必要な教科にも効果があるようです。
情報処理能力を養うことができる
聴き取る力、計算する力、正確性、スピード、確認する力のすべてが求められ、この動作の繰り返しは、脳の働きを活発にしワーキングメモリ(作業記憶)を増やします。短時間に頭の中で情報を保持し、同時に処理する能力が高まるため、より複雑な情報にも対応できるようになり情報処理能力が高くなります。
限られた時間のなかで一つでも多く計算するというそろばんは、情報処理能力を鍛えるのに最適な習い事といえそうですね。
そろばん教室の選び方のポイントは?
目的にあった教室かどうか
いつまでに何級取得を目指すのか、週に何回通いたいのか、そろばんに楽しく取り組めるのか、大会に出場したいのか、など目的を考えてみて、それに合う教室を探してみてください。
レベルごとに時間が決まっている教室なら、同じくらいの力の子たちと競い合いながら頑張れるというメリットもあります。決まった時間内に自由に出席していいという教室なら、用事や送り迎えの時間に合わせられるので融通がきくというメリットがあります。
日本珠算連盟や全国珠算教育連盟では検定内容が違うので、どちらに加盟している教室かも確認してみてくださいね。