習い事にやる気が出ない子ども。応援するコツと対応方法とは
せっかく習い事を始めるのであれば頑張り続ける我が子の姿を見たいものですが、途中でやる気をなくしてどうしたらよいのか困っているママやパパの声をよく耳にします。そこで、子どもが習い事にやる気が出ない理由や、やる気を引き出すコツについてご紹介します。
子どもが習い事にやる気が出ない理由
やる気にはムラがあるもの
しかし、習い事に限らず子どものやる気にはムラがあるのが当たり前です。子どもというものは物事に対して好奇心が強く、興味が次から次へと移っていくのが自然な姿といえるでしょう。
習い始めは上達していくことが実感できますが、しばらくすると手応えを感じなくなります。常に意欲的に取り組める子は珍しい方で、「もう行きたくない!」と思ったり口に出したりするときがある方が一般的ではないでしょうか。
教室の雰囲気や先生との相性も
習い事の楽しさをわかりやすく説明してくれる先生なのか、少しの進歩でも褒めてくれる先生かどうかで、子どもの意欲は左右するといっても過言ではないでしょう。何人かのグループで習う場合には、それぞれの子どもの性格やレベルが自分と合っていないとレッスンが辛い時間になってしまいますよね。
教室の雰囲気や先生との相性は、習い事を続ける上で重要な要素です。心配であれば、子どもから話を聞いたりレッスンを見学したりするとよいでしょう。
忙しくて疲れている可能性も
小学校に入学する前の子どもは体力が十分にあるわけではなく、集中力も長続きしないことが多いといえます。お友だちと自由に遊んだりのんびり過ごしたりする時間も必要でしょう。
習い事の中身や数が我が子に合っているかどうかを考え、子どもと話し合ってみてください。もしやる気が出ない原因が疲れからくるものだと感じたら、習い事の数を減らすのも一案です。回数を減らす方法やしばらくおやすみする方法もあるので、先生に相談してみてくださいね。
子どものやる気を引き出すコツとは
細かなポイントに着目して褒めること
「やってみようかな」という意欲を引き出すコツは、小さな点でも褒めることです。小さな子どもほどママやパパに褒められることで意欲が増して、積極的にレッスンに取り組むようになるでしょう。
子どもの様子を観察していると、ついできていないところに目がいってしまいがちですが、小さな成長でもできるようになったところを見つけましょう。たとえうまくできなかったとしても、努力している様子を見守り続けて褒めると子どもはさらに頑張ろうとするものです。
手や口を出さずにしっかり見守ること
習い事を続けるには、たとえ完全ではなくてもやり遂げたという達成感を得ることが大切です。もしアドバイスしたいことがあったら、子どもが達成感を得た後に次の目標として伝えられるとよいですね。
大人だって気が乗る日と乗らない日がありますよね。何週間もずっとやる気が出ないようであれば子どもと話し合った方がよいかもしれませんが、まずは子どもを信じて見守りましょう。ママやパパの役割は、頑張るときと甘えるときの両方ができる環境を作ることではないでしょうか。
目標を設定して達成したらご褒美を
「努力し続ける」ためには、実現できそうな目標の設定が大切です。その子にとって目標が高すぎると、達成感が得られずに習い事が苦痛になってしまいます。スモールステップ法で目標を設定し、達成感を得ることを繰り返していくと努力が報われたと感じて意欲も出てきますよ。
そして、目標を達成したときにはちょっとしたご褒美を用意してみましょう。ママやパパからのご褒美は、子どもにとっては何よりも嬉しいことです。子どもにとっての最大のご褒美は、ママやパパからたくさん褒められることではないでしょうか。
習い事にやる気が出ない子どもへの対応方法
子どもを責めたり脅したりするのはNG
「習いたいと言ったのはあなたでしょう!」「途中で投げ出すようなことをしてはいけません!」といった言葉かけは、子どもの心を傷つけてしまう可能性があります。責めたり脅したりする言葉は、子どもを萎縮させるだけでプラスにはならないでしょう。
ママやパパの気持ちを一方的に押しつけるのではなく、子どもの話に耳を傾けてください。「今はやりたくないんだね。ママにやりたくない理由を教えてくれる?」と寄り添うことで、子どもは心を開き、解決策が見つかるかもしれません。