自主性を促す教育方針をとりたい!親としてできることや心構えとは
言われたことしかやろうとしない子どもではなく、物事に自主的に取り組める子どもに育ってほしいという願いは、多くのママやパパが願っていることではないでしょうか。そこで、子どもの自主性を育てるために親ができることや参考にしたい考え方について、まとめてみました。
子どもに望む「自主性」の意味とは
自分から行動を起こすことが「自主性」
そもそも、自主性とはやるべきことがはっきりしていて、人に言われなくても積極的に取り組むことをいいます。小さなころからのママやパパの接し方が、自主性がある子どもに育つかどうかに大きく影響してくるようです。
たとえば、幼稚園や保育園でお友だちと遊ぶときに、自分から「砂場遊びをしよう!」と言って遊べる子どもが自主性のある子どもです。先生や周りのお友だちに誘われないと遊べないような子どもは、自主性のある子どもとはいえないでしょう。
親にとって「都合のよい子」とは違う
言われなくてもこれらのことを進んでやる子どもは、ママやパパにとって手のかからない子どもです。親にとって育てやすい子どもであって、自主性とは少し違うことを理解した方がよいでしょう。
自主性があるかどうかは、自分がやりたいことがはっきりしているかどうかです。ママやパパがやらせたいことではありません。
学校や社会で求められる能力とは、課題を自分で見つけて解決に向けて努力し続ける力です。言われたことしかできない子どもに育てないためにも、子どもがやりたいことを大切にしてくださいね。
自主性は意志や責任感とも結びついている
自主性のある子どもは、ママやパパに対して「嫌だ」と意思表示をすることがあるかもしれません。親の期待や価値観を押しつけられたときには、自分の意志を大切にします。
また、自分の失敗を周りの人のせいにすることもありません。自主性のない子どもほど判断を周りに委ね、自分の行動に責任を持とうとしないものです。
我が子を社会人として立派に育てたいのであれば、小さなころから子ども自身のやる気を大切に育てましょう。小さなことでも自分で考え、判断する経験を多く積んでいくことで、自主性が培われていくのです。
子どもの自主性を育むために親ができること
子どもが自分で決められる選択肢を用意
シャツやズボンなどの洋服を選ぶときにはどうしていますか?ママやパパが一方的に着る服を渡すのではなく、子どもが選ぶようにしてみてください。ただし、子どもにとって三つ以上から選ぶのは難しいようなので、年齢が低い子どもの場合は二つの選択肢を用意した方がよいようです。
もし子どもが決められないようなときでも、焦ってはいけません。どちらかを選ぶまで待つだけの心の余裕も必要です。我が子が困らないようになんでも手を出したくなるママの気持ちはよくわかりますが、ぐっと我慢しましょう。
子どもの個性や考え方を尊重しよう
まずは子どもの個性を見極め、大切に育てる努力をしましょう。ママやパパが子どもの個性や考え方を尊重することで、子どもの自主性が促されていくものです。
子どものやりたいことが、ママやパパと違っていて当たり前です。自分の考えとは違うからといって、無理に型にはめるような言葉かけは控えた方がよいでしょう。
また、個性を育てるためだからといって無理に周りと違うことを求めてはいけません。本来、子どもは目立つことを避けたがる傾向があるからです。
放任せずに最初の一歩をサポートしよう
特に小さな子どもは、善悪の判断が不十分です。また、目の前のことに夢中になりすぎて、危険を予測することも苦手でしょう。社会のルールを守れる子どもに育てることは、親としての責任です。
子どもを放任するのではなく、常に見守りましょう。もし周りに迷惑をかけたり危険な行動を取ったりしたときには、いつでもサポートできる準備をしておいてくださいね。ママやパパの見守りがあってこそ、子どもは安心して自分らしさが発揮できます。