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しつけでの甘えと甘やかし。違いを知り子どもの自立を育もう

しつけでの甘えと甘やかし。違いを知り子どもの自立を育もう

甘えと甘やかしは似ているようですが、比べてみると大きな違いがあります。甘えは子どもが自立していくために必要ですが、甘やかしは逆に子どもの自立を妨げてしまうことがあるようです。この違いを知って、しつけにおいてママが子どもの要求にどう応えたらよいか、考えてみましょう。

甘えと甘やかしの違いと影響

甘えは自立に向けた依存

子どもが1日の出来事をママに「聞いて」とまとわりついたり、帰宅後に「ぎゅっとして」と抱きついたりする行為は、子どもがママに対して甘えている状態です。自分の気持ちに共感をしてもらいたい、愛情を感じたいという情緒的な欲求ですよね。

子どもはママが情緒的な欲求を受け入れてくれることで、安心できる場所を手に入れます。このとき、子どもはママに甘えることで依存し、安心感に包まれています。ですが徐々に周りに目を向け始め、安心できる場所から飛び出していきたいという欲求が生まれてきますよ。これが「自立」になります。

何か困ったことがあったときには、いつでも安心できる場所に戻れると思うからこそ、子どもは外に飛び出せるのです。

甘やかしは自立を阻む過剰な施し

子どもが不自由な思いをしないように先回りをしたり、本来我慢が必要な場面で我慢をさせずに子どもの欲求を満たしたりすることは「甘やかし」となります。どちらも、結果的に子どもの自立を阻む行為となりますよ。

可愛いわが子に対して、親が無償の愛情をたっぷりと与えることは大切です。ですが、要求されるままに無償で物を与えることは過剰な施しとなります。子どもはどうすればそれが手に入るのかを学ぶことができず「与えられて当然」と考えてしまう可能性があるのです。

甘やかしは子どもの満足感を満たす行為に感じますが、実はママ自身が自己満足するための行為でもあります。物を与えることで、子どもがママの思うような行動をすることを暗に期待しているからです。

甘やかしすぎは心配なことも

情緒的な欲求を満たし愛情や安心感を子どもに与えるのが「甘え」で、物質的な欲求を満たしママの自己満足につながるのが「甘やかし」とご説明してきました。

子どもはママやパパにたくさん甘えることで情緒的に安定し、新しいことにチャレンジしようという意欲が増し精神的な自立に向かっていきます。多少の困難に直面しても再起して立ち向かえますね。

ですが、甘やかしすぎた場合は我慢が覚えられません。泣き叫ぶことやわがままな態度を続けることで欲しいものが手に入る、ということが続けば必要な我慢や努力、困難を乗り越えることを身につける機会が失われるかもしれません。自分の思いどおりにならなければかんしゃくをおこすような大人に成長するのではないかと思うと心配ですね。

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こんなときはどう対応したらよいの?

おねだりには毅然とした態度で

可愛いわが子のおねだりにはつい応えたくなるものですが、そのおねだりが甘えなのか甘やかしなのかをジャッジして、甘やかしにつながるおねだりに対しては毅然とした態度で対応しましょう。

甘えとなるおねだりは、ママとのスキンシップを求めるものや話を聞いてほしいといった精神的な欲求です。時間が許す限り応えるようにしたいですね。

甘やかしになるのはお菓子やおもちゃを「買って」と騒ぐことや「欲しい」と駄々をこねることです。

買い物に行く前に「今日はお菓子やおもちゃは買わないよ」と約束をしておくことや「お誕生日プレゼントにとっておこうね」と新しい約束をするといった工夫がおすすめです。「ダメ」と切り捨てるような対応は避けましょう。

言うことを聞かないときは感情的にならずに

公園で楽しく遊んでいると、子どもは帰る時間になっても「帰らない」とママの言うことを聞かないときがありますよね。ついやりがちなのが「言うことを聞きなさい」と感情的になることです。また、子どもに駄々をこねられると面倒になり、つい子どもの希望を叶えてしまうこともあります。

本来我慢しなければならないシーンで子どもの希望を叶えることは「甘やかし」といえます。子どものためにならないので、感情的に怒ったり怒鳴ったりせずに、別の楽しいことの提案や区切りをつけるとよいですよ。

公園からの帰り道なら「おうちまでママと競争しようか」と子どもが帰りたいと思う提案をしたり「ブランコをあと3回漕いだら帰ろう」と区切りを決めたりするのはどうでしょうか。

ママやって!にはやる気の出る言葉を

着替えも食事もトイレも自分でできるようになっても、子どもは「ママやって!」と甘えてくることがあります。自分ができることなのだから「自分でやって!」と言いたくなることがありますが、ちょっと言い方を変えてみてはいかがでしょうか。

「自分でしてくれるとママ助かるな」「上手にできるところを見せて!」と子どものやる気の出る言葉で促してみてください。

それでも「ママやって!」と欲求してくるときには、子どもはママに甘えたいのかもしれません。自分でできることでも、あえてママにやってもらいたいという甘えを感じられたときには、ママが手を貸すことは甘やかしではありませんよ。「甘えっこね」と受け止めることも大切です。

上手に甘えとつき合っていく心がけ

子どものペースで甘えを受け入れる

子どもはそれぞれに個性があるように、体や心の成長には違いがあります。子どもが親にいつまで甘えてくるのかは、それぞれの子どものペースにより違いがあります。

子どもの情緒が安定し自立していくことで、ママやパパへの過剰な甘えはなくなっていきます。自然とママやパパから離れていくので、逆にさみしさを感じるかもしれませんね。

年齢を重ねても、子どもはときにママやパパに甘えたいと感じることが出てきます。育児に不安になったときや、悩みを持つときにはママも自分の親など身近な人に甘えたいと思うことがありますよね。

子どもが情緒的な安定を求めてきたときには、自立を果たしたあとでも甘えを受け入れるようにしたいですね。
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