日本文化を子どもと楽しもう!日本人の心に触れる学びと遊び
最近は、優れた日本文化を体験する諸外国の方を紹介するテレビ番組などが増え、日本人なのに知らない文化が多いと感じるママもいるのではないでしょうか。日本人として日本文化をよく知らない人も増えています。子どもに伝承していくためにも、子どもと一緒に日本文化を楽しみ、触れる機会を作ってみてはいかがでしょうか。
知っているようで知らない文化を見直そう
日本人だけど詳しく知らない?日本文化とは
子どもが生まれて7日目の「お七夜」や30日目の「お宮参り」、100日目の「お食い初め」など、子育て中のママやパパは日本の文化に触れる機会は多いですよね。ですが、どうしてこのような行事を行うのかを問われても、「伝統だから」「習わしだから」としか答えられないかもしれませんね。
季節や自然を大切にし、動植物や物にもすべて魂が宿ると信じてきた日本人独特の文化を日本人が知ることも必要ですよね。
独特な文化は海外からも注目を集めている
世界的な画家としても知られるゴッホやモネなども、日本の文化に注目し影響を受けたといわれています。彼らは日本の大衆文化の一つでもある「浮世絵」に影響を受け、自らの絵画の中に浮世絵を登場させたり、浮世絵に似た絵画を制作したりしています。
日本独特の文化が海外からも注目を集め、日本文化に影響を受ける外国人も増えています。こういった日本文化を愛する諸外国の方のほうが、もしかしたら一般的な日本人より日本文化を深く知っているのかもしれませんね。
日本文化を理解して継承と進展を目指す
一方で伝統に今の感性を融合させ、新しい日本文化を生み出している方々もいますよね。その根底には、日本文化を理解した上でその文化を継承するための工夫を凝らし、伝統を継承し進展させようとする努力があります。新しいタイプの日本文化は、子どもたちも堅苦しさを感じず馴染んでいけるのではないでしょうか。
子どもが文化や風習を学ぶメリットとは
風土や歴史的背景に関心をもつ
子どものころから遊びの中などで、日本の風土や歴史的背景に関心が持てれば、もっと日本文化に馴染めるのではないでしょうか。
例えば、お正月に遊ぶ羽根つきの羽には「むくろじ」という木の実が使われます。漢字では「子どもが患わ無い(無患子)」と書きます。このむくろじを使った羽を打ち合う羽根つきは、魔や厄を跳ね飛ばすという意味があります。
遊びと文化の意味を合わせることで、子どもに分かりやすく伝えていけそうですね。
先人の知恵や価値観に触れて視野が広がる
最近では、フローリングの床が増え畳の部屋が減ってきていますが、夏に畳の上に寝転ぶと涼しさを感じますよね。畳に使われるイ草には湿度調整や空気浄化作用、消臭効果などもあり、夏は湿度が高く冬は乾燥する日本の風土に合った素材そうですよ。このような日本文化にも、先人の知恵がありますね。
フローリングに畳マットなどを敷いて子どもとお昼寝をすることも、日本文化に触れられるよい方法かもしれません。「フローリングの床もいいけど、畳もいいね」と親子の会話の中で多様な価値観があることを知ってもらえるとよいですね。
礼儀作法や細やかな気遣いを身につく
食べ物や食事を作ってくれた人、食材を作ってくれた人に対して感謝の気持ちや敬意を払い、細やかな気遣いを表すのが「いただきます」や「ごちそうさま」といった挨拶です。海外でも、食事の前に挨拶する国々はありますが、それは神様への信仰心で行う儀式のようです。
挨拶をすることや様々なことに心配りをすることは、日本独特の文化ともいえます。子どものころからこのような日本文化に触れることで、諸外国の方から日本人は礼儀正しく細やかな気配りができる、という印象を持たれているのかもしれませんね。
親子で日本文化を体験してみよう
作って楽しく食べて健康によい「和食」
日本は諸外国の中でも長寿の国として知られていますが、和食を基本とした食生活が長寿を支えているのかもしれませんね。
和食はその土地の自然や四季に調和した食事です。出汁や素材が持つ味を大切にした、優しい味わいが特徴的ですね。日替わりでかつおや昆布、いりこなどで出汁をとり「今日は何の出汁かな?」など質問をしながら楽しく食べるとよいですね。