幼児教育のやり方が知りたい。選ぶ基準と有名な教育法の特徴
「幼児教育ってどんなことをすればいいの?」「幼児教育のメリットやデメリットは何?」「幼児教育にはどんな教育法があるの?」など、幼児教育について詳しく知りたいというママさんはたくさんいます。そこでここでは幼児教育の意味や、選び方、教育法などをくわしく紹介していきます。
国が決めた幼児教育の目的や5領域について
幼児教育とはどんなこと?
例えば親子の会話のなかで言葉を使って自分の伝えたいことを表現する力を身につけるのも、立派な幼児教育です。
これからの長い人生を生きていくのに必要な基礎づくりと考えると、わかりやすいですね。幼児の時期はとても多くのことを吸収する時期なので、その時期にたくさんの知識を得たり経験を重ねることで、生きていく力の基礎が身につきます。
そのため、家庭での教育、幼稚園や保育園、幼児教室、習い事などどれも幼児教育になります。
どんな目的で幼児教育が決められているの?
例えば社会に出れば、たくさんの人との関わりが生まれます。そんな人との関わりで大切なのが「言葉」ですよね。
言葉を使って上手くコミュニケーションをとることができれば、社会に出た時とても役立ちます。そんなコミュニケーションをとるのに不可欠な「言葉」の基礎を、幼児期に学ぶ目的も幼児教育には含まれています。
また、わからないことを理解しようとする「好奇心」や「探求心」、自由な心で感じ取ったり、発想したりする「豊かな感性」を身につけることも、幼児教育の目的になります。
幼児教育の5領域とはなに?
①言葉:自分の伝えたい事を自分の言葉で表現する力や、人が話している事を聞いて理解する力
②環境:周りの環境に興味を持って、また環境から学んだ事を生活に生かす力
③人間関係:人と親しくなる、支えあうなど人と関わる力や自立心をつける
④表現:自分が感じたことや考えた事を、表現する力
⑤健康:健康な心と体・また健康で安全な生活をする力
になります。5領域って聞くとなんだか難しそうに感じてしまいますが、どれも生きるための基本になるものですね。
なにを基準に幼児教育を選べばよいの?
幼児教育を選ぶ時のメリット
しかし幼児教育の中でも一日の長い時間を過ごす幼稚園選びは、何を基準にして選べばいいか迷ってしまうこともあります。そこで大切なのが家庭の教育方針です。
幼稚園は各園によって教育方針もさまざまです。子供の自主性を重視する幼稚園もあれば、細かいカリキュラムを組んでいる幼稚園もあります。
また家庭の教育方針と幼稚園の教育方針が真逆だったら子供も戸惑ってしまいます。そのため家庭の方針に合った幼稚園選びが大切になります。
幼児教育を選ぶ時のデメリット
大人がこれはいいと選んでも、子供がそこに面白さを見つけることができなければ長続きはしませんし、子供によかれと思ったことが逆に子供にストレスを与えてしまいます。
また幼児の時期は多くのことを吸収する時期だからと、あれもこれもとたくさんの幼児教室や習い事を始めたり、目標設定をしてしまっても子供にはプレッシャーになってしまいます。
またすぐに結果を求めて、周囲のお子さんより劣っていると焦ってしまう親御さんもいますが、幼児教育は競いあうものではありません。
あくまでも生きる力の基礎を身につける気持ちで、子供の自主性やペースを尊重して進めることが大切です。
臨界期とは?始めるタイミングは?
これは何歳に何と決めてしまうこともできません。子供の成長は個人差もあるので臨界期はそれぞれのお子さんによって違ってきます。
ひとつの目安として、本の読み聞かせや文章作りなどの言語的知性は0歳~9歳頃、音楽を聴いて記憶したり、楽器を演奏したりする音楽的知性は0歳~4歳頃が臨界期と言われています。
この時期に適した幼児教育を始めることで、集中する力、できた時の達成感、物事を理解する力などが身につきます。
どれも長い人生の中でとても大切な事で、自然に身につくことではなく幼児のころの体験が大切になります。
いろいろな教育法の特徴や伸ばせる能力
100年の歴史「モンテッソーリ教育」
「子どもは自分で成長し発達する力をもって生まれてくる」という考え方が基本になっている教育法で、大人はあくまでもサポート役です。
モンテッソーリ教育の大きな特徴の一つが、個別活動を基本としているところです。もちろん集団行動を禁止するということではなく、集団での行動を強制しないといった教育法で、一人ひとりが自主的に行動できる環境を大切にするということですね。
また社会性や協調性を身につけるために、クラスは「0~2歳」、「3歳~5歳」でまとめられているのも特徴です。