リトミックは「音」を楽しむ遊び!小さな子も音楽に親しめる魅力とは
リトミックが音楽やリズムに合わせて体を動かすことだということは知っていても、どのようなことをしたり、どのような利点があったりするのかなどを詳しく知らないママも多いかもしれません。そこで、どのようなものがリトミックなのか、合わせて自宅でもできるリトミックなどをご紹介します。
リトミックはどんなことをするの?
リズムに合わせて体を自由に動かす
テレビを見ていて音楽が流れると、体を揺らしたり踊ったり、手を叩いたりしている子どもを見たことはありませんか?このとき子どもは、決まった動きではなく感じたままに体を動かしていますよね。
音楽や楽器のリズムに合わせて、体を自由に動かしながら感じたことを表現するのがリトミックの楽しいところです。音楽に合わせて手を叩いたり、楽器の音の高低やリズムの速さを感じて体を動かしたり、音楽がやんだらその場で動きを止めてポーズをしたりします。
変化する音やリズムに合わせて動くことで、リズム感や表現力が養われていくでしょう。
音楽を聞いて歌や楽器で表現する
先生が弾くピアノの音色に合わせてカスタネットなどのリズム楽器を打ちながら動き回ったり、止まったりします。輪になって回っているときに、合図があったら逆回転したりリズムを変えたりするなどの決まりを守りながら楽しむこともありますよ。
また、音楽を聞いて「この音はうさぎさん」など跳ねて表現することもあります。ピアノに合わせて歌いながら、手でリズム打ちをすることもありますよ。また、音符や休符を見ながらカスタネットや手の叩くこともありますので、音符とリズムの関係が自然と身につくでしょう。
もともとは音楽家のための教育
音楽に合わせた手遊びや体の動き、楽器の活用などのリトミックを開発したのは、スイスのエミール・ジャック・ダルクローズという音楽教育家です。
リトミック教育を受けてから楽器演奏を学ぶのと、受けずに楽器教育に入るのとでは、のちのちの音楽表現に差が出てくるそうですよ。経験者は楽譜どおりにただ弾くのではなく、その裏にある作曲家の想いもくみ取れる傾向があるといわれています。
また、リトミックは楽器演奏にだけ影響があるのではなく、リズム感が必要な運動にも発揮されるようです。
リトミックで身につくさまざまな力
コミュニケーション力や協調性を育てる
リトミックはママや先生、お友だちと一緒に参加して楽しむことがほとんどですね。そのため、自分が思いついたことを大勢と一緒に表現したり、お友だちがやっていることを見て学び、自分に取り入れたりする作業が自然にできるようになります。
音楽を通じて感じたままを表現したり、周りを見たりする力を身につけることで、自分の気持ちを素直に表したり、相手の気持ちに共感・理解したりする力がついていくのでしょう。
「リトミックは、ひとりでするものではない」というところに意味があるのではないでしょうか。
聞こえた音楽から想像する力や表現力を養う
もし、「ソ」の音が連続で「ポン、ポン」と聞こえたらどんなことを想像するでしょうか?ある子どもはウサギが飛び跳ねるところ、また違う子どもはカエルが跳ねるところ、別な子どもはケンケンをして遊んでいるところなど、子どもによって音楽から想像することは違ってくるのです。
低い「ド」の音が聞こえてきたときに、ゾウがのしのしと歩いている様子を想像する子ども、恐竜が歩いていると感じる子どもなど、イメージすることは様々でしょう。この想像するものの違いこそがその子の個性となり、自分の意見を持ち、表現する力へとつながるのです。
体を動かすことで身体能力の基礎が身につく
リトミックは音楽に合わせて様々な動きをするため、身体能力の基礎が身につきリズム感を鍛えることができます。この基礎は音楽関係に限らずほかにも生かせるのです。
例えば、平泳ぎとバタフライはリズム感がある人の上達は早いといわれています。それは、手足を同じタイミングで動かす必要があるからです。バスケットやサッカー、ラグビーなども敵をかわすのにリズム感が必要といわれますね。
スポーツにリズムが大切なことが知られるようになり、スポーツリズムトレーニングという分野があるくらいですよ。
親子で楽しくリトミックデビュー!
リトミックは教室でも自宅でもできる
「教室やサークルのリトミックは、専門の先生がいるからこちらがいいわ」と考えるママもいますね。ピアノ教室や地域のサークルで開いていることもあります。
種類も音楽主体、英語を取り入れたもの、絵や工作を取り入れたものなどさまざまです。どれにするかは、ママの好みや子どもの興味で選びましょう。
また、子どもが興味を持つかどうか先に試してみたいママはDVDやCDつき本、アプリを使ってみてはいかかでしょうか。DVDには、アンパンマンや歌のおねえさんのものもありますよ。