赤ちゃんのうんちを観察しよう!色や回数の判断基準と受診の目安
赤ちゃんのうんちの状態は様々なので、最初はびっくりするかもしれませんね。うんちは赤ちゃんの健康状態を知る手がかりの一つですが、初めてママになった方にとっては、大丈夫なのか心配になるうんちも多いですよね。うんちの色別に、健康な状態か受診が必要な状態なのかの目安を確認していきましょう。
目次
- 健康な赤ちゃんのうんちは何色?
- 2カ月ごろまでは水っぽく黄色系のうんち
- びっくりするような緑色のうんちも健康
- 離乳食が始まるころには茶色が多くなる
- 大丈夫な場合も多いけど気をつけたい色
- 赤色のうんちは食べたものを思い出して
- 白いうんちは病気が原因のケースも
- 胃や十二指腸からの出血が疑われる黒色
- 【先輩ママに聞きました】赤ちゃんのうんちで気をつけて見ていたことはなんですか?
- 「色」と回答したママの体験談
- 「回数」と回答したママの体験談
- 「便の硬さ」と回答したママの体験談
- 赤ちゃんのうんちが気になるときは
- 生まれたての赤ちゃんのうんちは様々
- 下痢や便秘は回数にとらわれ過ぎないで
- 不安に思ったら専門機関に相談しよう
- まとめ
健康な赤ちゃんのうんちは何色?
2カ月ごろまでは水っぽく黄色系のうんち
母乳やミルクが主な栄養となる赤ちゃんのうんちは、大人のうんちに比べると明るい黄色系の色をしています。さらに固形物を食べていないため、水っぽくゆるいうんちという特徴があります。
うんちが黄色くなるのは、消化液の一つである胆汁が原因です。肝臓から分泌される胆汁には、ビリルビンという黄色の色素が含まれています。つまり、うんちにはこのビリルビンが混じっているわけです。赤ちゃんのうんちは食べ物の影響を受けにくいため、ビリルビンの色が見えるのですね。
びっくりするような緑色のうんちも健康
赤ちゃんの腸内で細菌のバランスが変化すると、うんちが酸化することがあります。うんちに含まれるビリルビンという色素は酸化すると黄色から緑色に変わる性質があるため、うんちの酸化により緑色に変化するのです。
母乳育児の場合だと、母乳に含まれる乳頭によりうんちが酸性に変化して緑色になるケースが多いくなります。また、甘酸っぱい感じの臭いがするのが特徴です。緑色のどろどろうんちはよくみられますが、健康の範囲内のうんちなので心配ないようですね。
離乳食が始まるころには茶色が多くなる
赤ちゃんは消化機能が未熟なので、離乳食の種類や量によってうんちがゆるくなったり硬くなったりすることがあります。食べたものが消化されずに出てくることもありますよ。
色や形だけではなく臭いもバラエティー豊かになり、大人のうんちのように臭いと感じるうんちも出てきます。元気で機嫌もよいようでしたら問題ないでしょう。消化されない食べ物がある場合には、離乳食の内容を柔らかくしたりより小さく調理したりして、赤ちゃんが消化しやすいように工夫をするとよいですよ。
大丈夫な場合も多いけど気をつけたい色
赤色のうんちは食べたものを思い出して
・にんじん
・トマト
・すいかの果汁
このようなものを与えたときには、うんちが赤くなることはよくありますよ。
ただ、血が混じったようなうんちや、赤いイチゴジャムのようなうんちが排出されたときには、赤ちゃんの様子によっては心配なうんちの場合があります。お腹が痛そうな様子で強く泣いていたり、突然吐いたりする場合は「腸重積症」や「口から肛門の間の中での出血」が起こっている可能性があります。うんちがついている状態のおむつを持参して、早めにかかりつけの小児科を受診してくださいね。
白いうんちは病気が原因のケースも
ビリルビンが混じらない理由として、「胆道閉鎖症」という病気が原因となるケースがあります。1万人に1人といわれている稀な病気で、日本では1年間に100人くらいの赤ちゃんが胆道閉鎖症を発症するといわれています。
胆道閉鎖症は、肝臓から十二指腸に胆汁を流すための通り道となる「胆道」が閉じている病気です。胆汁が流れずにうんちにビリルビンが混じらないため、白いうんちが排出されるのですね。
体や白目が黄色っぽい、うんちが白いという場合は早めに受診しましょう。
胃や十二指腸からの出血が疑われる黒色
肛門に近い部分で出血が起こっている場合には血がそのまま出てくるため赤い色となりますが、胃や十二指腸など消化器官の奥の方で起こった出血は、血とうんちが混じるため黒くなるのです。
キウイフルーツなどを与えて黒い種がうんちに出てきたというような場合は心配はありませんが、黒いうんちが排出されてきた場合には、使用済みのおむつを持参して早めに小児科を受診するようにしましょう。
小児科を受診する際は、離乳食の記録や赤ちゃんの様子などをメモしたものを持参するとよいですよ。