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1歳の子どもの身長はどれくらい?平均身長や伸びない原因と対処法

1歳の子どもの身長はどれくらい?平均身長や伸びない原因と対処法

身長が伸びない場合に考えられる理由

子どもの栄養不良による場合

現代社会は豊かになり、子どもの栄養不良が起こるなんて信じられないかもしれません。しかし、子どもの栄養不良は珍しいことではないようです。量はきちんと食べていても、栄養バランスがよい食事を摂れていないと、栄養不良が起こり身長が伸びない場合があります。

とくに、早めの断乳を予定しているママは、離乳食だけではなくフォローアップミルクを利用するなど、子どもの栄養管理をしっかりしましょう。また、離乳食をまったく食べてくれなかったり、お菓子など好きなものばかり食べたりしていると、栄養のバランスが崩れてしまいます。

身長の伸びが悪くなるだけではなく、免疫力が低下して病気になりやすくなったり、皮膚や粘膜が荒れたり、筋力が低下したりすることもあるようです。

基礎疾患やホルモンの異常が見られる

心臓や肝臓、消化器といった臓器に病気があると栄養状態にも影響してしまいます。その結果、身長の伸びが悪くなってしまうのです。

また、成長ホルモンや、甲状腺ホルモンが欠乏することによって、身長の伸びが悪くなる場合もあります。ホルモン異常の原因としては、脳腫瘍や強く頭を打ったりして脳下垂体に問題がある場合や、とくに原因を特定できなくても、ホルモンの分泌量が低下してしまう場合もあるようです。

甲状腺ホルモンは、生まれたときに検査を受けています。ですから、そのときに何も指摘されていなければ問題ないと捉えてよいでしょう。一方、成長ホルモンの検査は病院で受けることができます。不安を感じるママは、医師に相談してみましょう。

遺伝や体質による場合もある

子どもの身長が伸びない原因として、遺伝や体質によるものが多くの方に当てはまるといわれています。両親だけではなく、おじいちゃんやおばあちゃんの体質が遺伝する「隔世遺伝」というケースもあるようです。反対に、両親の身長が平均以下でも、子どもの身長が平均値に達することも珍しいことではないようです。

このことから分かるように、親の体格がどの程度遺伝するのかということや、子どもの身長が伸び悩む原因など、まだまだ解明されていないことが多いようです。

ちなみに、50年前と比較して日本人の平均身長は約10cmも伸びているようです。ですので、「両親の身長が低いから子どもの身長も伸びないだろう」と、諦めることもないようですよ。

生まれつき身長が低いSGA低身長症について

SGA性低身長症とは

「SGA性低身長症」と聞いても、耳慣れない言葉なので分かりにくいかもしれませんね。SGAとは、「Small for Gestational Age」の略で、在胎週数に対して小さく生まれてきた赤ちゃんのことをいいます。

しかし、小さく生まれてきた赤ちゃんも、3歳ごろまでには平均身長に到達する場合が多いそうです。ですから、3歳になるまでは治療を開始せず様子を見ます。しかし、3歳になっても低身長のままの場合、SGA性低身長症の可能性が出てきます。

SGA性低身長症の子どもは、大人になっても低身長のままという場合があります。3歳からホルモン治療を受け、改善することも期待できるようです。疑いがある場合は、医師に相談してみるとよいでしょう。

まずは小児科へ相談しよう

SGA性低身長症の疑いがある場合は、小児内分泌科のある病院を受診しましょう。小児内分泌科とは、内分泌=ホルモン系の病気を専門とする小児科の先生がいる病院です。

小児内分泌科のある病院は、大きな街まで行かないと受診することが難しい場合があるようです。小児内分泌科を受診できる病院を探すには、「一般社団法人日本小児内分泌学会」のホームページを参考にするとよいでしょう。専門医がいるお近くの病院を知ることができますよ。

また、最初はかかりつけの小児科医に相談してみるとよいですよ。かかりつけ医だと、今までの成長の過程を知っているので、適切なアドバイスや、小児内分泌の専門医のいる病院を紹介してくれることでしょう。

SGA性低身長症の治療法

現在の子どもの成長を知るために、血液や尿検査、身体測定をします。各種臓器に異常はないか、低身長の割合はどのくらいなのか、成長ホルモンの不足があるのかないのかなどを細かく調べていきます。

約1カ月後、検査結果を医師から伝えられます。医師が、治療の必要があると判断した子どもは、さらに詳しい検査を行います。

成長ホルモンが不足していると上手く成長できません。ですから、成長ホルモンが不足しているという結果が出た場合、治療の必要があります。

成長ホルモン治療は、不足している成長ホルモンを注射で補います。毎日病院に通うのではなく、自宅で注射をすることが認められています。子どもが小さい間は、ママが行いますが小学生になると自分で行う子もいるようです。
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