後ろに進むずりばいも個性!親子で安全に楽しめる練習法と注意点
赤ちゃんがうつ伏せ状態から頭を持ち上げられるようになると、手足を動かして興味のある方向に進もうとする「ずりばい」。中には前に進みたいのに、後進してしまう我が子を見て「これって大丈夫かな?」と不安になるママも。そこで、ずりばいの開始時期や様々な特徴、親子で安全に楽しく行えるずりばい練習法を紹介します。
平均的なずりばいの開始時期について
まずはずりばいについて知っておこう
産まれてすぐは寝てばかりだった赤ちゃんも、月齢が進むにつれて体力がつき、周囲へ興味を持ちはじめます。赤ちゃんが動きはじめる第一歩は、寝返りですよね。近くのおもちゃを取ろうとしたり、大好きなママに近づこうとしたりして、自分の力ではじめて動きます。
寝返りやうつぶせの状態に慣れてくると、ずりばいを始めることが多いようです。赤ちゃんが一生懸命手足をバタバタ動かす姿を見て、思わず応援したくなりますよね。
ずりばいは7~8カ月で始まるのが平均的
児童館や子育て支援センターなどに通っていると、ほかの赤ちゃんと接する機会が多くて、つい比べてしまうこともありますよね。生後8カ月の我が子は寝返りをはじめたばかりなのに、ほかの低月齢の赤ちゃんがずりばいをしている姿を見て、落ち込んでしまったママもいるそうです。
また、「ずりばいをしないのではなく、できないのでは」と不安になってしまうこともあるかもしれません。赤ちゃんの成長は個人差がありますので、ずりばいをしないからといって心配しすぎる必要はありませんよ。
ずりばいなしでハイハイを始めることも
ずりばいは、ハイハイが始まる前に赤ちゃんが行う移動手段の一つです。ずりばいをしないからといって、長時間うつぶせにしたり、無理に手足を引っ張ったりなどはやめましょう。
なかには3カ月で寝返りを始めたものの、一向にずりばいが始まる素振りがなく、8カ月から急にハイハイを始めた赤ちゃんもいます。ずりばいをせずに、高ばいやつかまり立ちにステップアップした赤ちゃんもいます。すべての赤ちゃんが行う動作ではありませんので、心配しすぎないようにしましょうね。
赤ちゃんによって違うずりばいのスタイル
後進だけのずりばいは次のステップへの練習
ずりばいを始めたばかりの赤ちゃんは、後進するケースが多いようです。左右の腕の筋力にばらつきがあったり、腕と足の動きのバランスを上手にとれていなかったりすることが原因の一つだと考えられています。
ずりばいをするとどうしても後進してしまい、ママが気づいたときにはソファや机の下に赤ちゃんが移動していた、という経験があるママもいるでしょう。次のステップへ進む練習だと思って、温かく見守るよう心がけてくださいね。
頭やお座りを使って進む赤ちゃんもいる
頭を使って進む赤ちゃんの場合は、頭を起点として手足を動かして進みます。床や布団に頭をつけたまま、お尻を高く上げた状態で手足を動かして移動するようです。初めて見たときは驚いてしまうかもしれませんが、特に苦しそうにしていなければ温かく見守りましょう。
お座りを使って進む赤ちゃんの場合は、座った状態でお尻や手足を動かして進みます。うつぶせが苦手だけれども、動きたいという意思がある赤ちゃんに多くみられるスタイルのようです。一生懸命にお尻や手足を動かして進む姿が可愛くて、つい応援したくなるでしょう。
どうしても心配なときは医師に相談を
赤ちゃんがずりばいを始めない原因には、「うつぶせが苦手」「腰がしっかりすわっていない」「ずりばいに必要な筋力が不足している」などがあげられます。赤ちゃん自身が動きたいと思っていなかったり、ほかに寝返りなど得意な移動手段があったりする場合も、ずりばいをしない傾向があるようです。
まれに股関節の問題や知覚機能が未発達ということが原因で、ずりばいを始めない赤ちゃんもいます。ずりばいをしないからといって病気だと決めるのではなく、心配な場合は医療機関を受診してくださいね。